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リスティング広告に必要な費用はいくら?4つの決め方と費用の抑え方を解説

2021-10-25

CIO(最高情報責任者)
髙山 博樹

リスティング広告を始めるにあたり、どれくらいの費用が必要なのか。
いくら使えば期待した成果が得られるのか。
運用が初めてでは予算感がわからず、迷う方も多いことでしょう。
ここでは、リスティング広告に出稿する費用の相場や費用の決め方、
さらには費用の抑え方について解説していきます。

1.リスティング広告の費用の決め方

リスティング広告の費用の決め方

まず、リスティング広告の費用の決め方について4つの方法をご紹介します。

1.1成果目標から逆算して決める

まず一つ目は、目標から逆算して予算を決める方法です。
目標とするCPA(コンバージョン単価)やCV(コンバージョン数)が明確なのであれば、
予算は次の式で求めることができます。

予算の計算式

それでは、具体的な数字を上の公式に当てはめて考えてみましょう。
目標CPA10,000円、目標CV数100件とした場合、必要予算は1,000,000円となります。

目標CPA(コンバージョンを1件獲得するのに必要な費用)に関しては、以下の3点を参考に決定します。
・(Web広告実績がない場合)リアル広告等のCPA
・(Web広告実績がある場合)リスティング広告以外のウェブ広告でのCPA
・業界の平均的なCPA

目標となるコンバージョン数またはコンバージョン単価は、広告運用中に費用対効果を分析するための重要な要素にもなるため、最初に定めておきましょう。

1.2クリック単価の相場から決める

リスティング広告は広告が1クリックされる毎に費用が発生する
「クリック課金型広告」の広告です。
1クリックあたりの金額(クリック単価)が高いほうが、
より多くの広告予算が必要になります。
計算式は以下のようになります。

広告費=平均クリック単価×クリック数

なお、クリックあたりの金額の相場は、業界や競合の広告出稿状況、商品、キーワードによって異なります。
出稿したいキーワードのクリック単価は、Googleの場合「キーワードプランナー」Yahoo!の場合「Yahoo!キーワードアドバイスツール」で調べることができます。
それぞれのツールに「出稿を予定しているキーワード」を入力することで、クリック単価の下限値と上限値を把握することができます。

1.3一般的な相場を参考に決める

リスティング広告の一般的な 初期予算は、月額20~30万円程度として始める企業が多く、
広告代理店も月間30万円の予算から運用代行を請け負うケースが多く見られます。
月間30万円とした場合で考えてみると、1日の広告予算は1万円の計算になります。

この金額が、自社の経営にとって適正かどうかをチェックしましょう。
月間30万円で、1日の広告予算は1万円、クリック単価が100円とすると、
一日で集まるクリック数は100クリックです。
CVR(コンバージョン率)が1%とすると100クリックで1件の成果は発生することになりますので、一般的な相場である月間30万円でリスティング広告の運用を開始するのは妥当な金額だと言えます。

1.4代理店に相談して決める

リスティング広告の代理店に相談することで、より正確に予算を決めることができます。
リスティング広告の出稿を検討している業界の実績があれば、
予算相場やクリック単価相場を把握しているはずです。
広告運用が初めてで、予算を決めかねている場合は代理店に見積もりをお願いしてみるのも良いでしょう。
代理店に相談し実際に配信してみることで、
想定しているCPA(コンバーション単価)内で獲得することが可能かどうか明確になります。
目標CPA内で獲得できる場合はCV数(コンバーション数)を何件まで伸ばせそうか確認し、
「目標CPA×目標CV数」の式に当てはめ予算を確定させましょう。

リスティング広告における一般的な
CVR(コンバージョン率)相場は1~2%程度が目安です。
広告が100回程度クリックされるたびに1件の成果を得られる水準です。
業種やビジネスの規模、キーワードによっても異なりますが、
初めてプロモーションを実施する場合には、100円前後で入札して様子を見て調整していきましょう。

リスティング広告運用には専門的な知識や時間が必要です。
そのため、広告運用に力を入れ過ぎて本来の業務に支障が出ては意味がありません。
特に予算設計は複雑な要素が多いため、プロの代理店へ依頼するのも選択肢のひとつです。
リスティング広告の専門家の知見と作業効率によって、成果目標の達成スピードも早まる可能性が高くなります。

2.リスティング広告の費用を抑える方法

リスティング広告の費用を抑える方法

次に、リスティング広告の費用を抑える方法を紹介していきます。
以下の5つの方法を知っておけば、広告を配信してからも無駄な広告費を使わずに、
効率よく広告を配信していくことができます。

2.1 入札戦略を検討する
2.2 除外キーワードを設定する
2.3 マッチタイプを検討する
2.4 配信エリアを検討する
2.5 広告の品質を高める

それでは詳しく解説していきます。

2.1入札戦略を検討する

費用を抑えるために適切な入札戦略を選択する必要があります。
入札戦略とは、広告出稿の目的に合わせて、その効果が最大となるような入札のしくみを指します。まずは広告を掲載する目標を設定しましょう。

例えば、「自社サイトへのアクセス数を増やしたい」、「コンバーション数を獲得したい」など、
目標が明確になっていないと、最適な入札戦略を設定できません。
目標を設定した上で、クリック、インプレッション、コンバージョンなど、
獲得したい要素について最適な入札戦略を設定します。

入札方法は大きく「自動入札」と「クリック単価制」の2つに分けられます。
「自動入札」は、目標に応じて自動で入札単価が設定される方法です。
自動で調整してくれるため、入札単価を手動で設定するなど運用者の工数を大幅に短縮できます。
「クリック単価制」は、クリックの獲得に重点を置く場合に設定する方法です。
個別クリック単価制では、上限CPCによる入札を手動で管理できます。

広告出稿の目的に合わせて、最適な入札戦略をたてることにより、費用を抑えることができます。

2.2除外キーワードを設定する

除外キーワードとは、 特定の語句を含む検索に対して広告が表示されないようにする場合に設定するキーワードのことを指します。
設定することでターゲットを絞り込み、より広告効果を高めることができます。
実際に出稿する前に除外キーワードとして想像がつくものはあらかじめ除外設定をしておきましょう。

例えば、都内でWebデザイナーを募集したいとしましょう。
その際のメインキーワードは
「Webデザイナー 求人」「Webデザイナー 就職」
などになります。
除外キーワードを設定していない場合、
「Webデザイナー 求人 大阪」
といった検索語句に対しても広告を表示します。
勤務地は都内なのに、大阪での求人を探しているデザイナーに広告が表示されては意味がありません。
そこで、除外するキーワードを「大阪」と設定します。
結果として、「大阪」というキーワードを含む検索語句に対して広告は表示されなくなります。

獲得効率の良いキーワードに予算を注力させる為にも、
獲得に繋がりにくい語句は除外キーワードを選定し、
機会損失にならないよう広告効果を高めていきましょう。

2.3マッチタイプを検討する

マッチタイプとは、検索キーワードに対して広告掲載の範囲を決定するための設定のことです。種類は、「完全一致」「フレーズ一致」「部分一致」の全部で3種類あります。
※2021年7月より「絞り込み部分一致」は新しい「フレーズ一致」に統合されました。

どのマッチタイプでキーワード登録するかにより、配信されるクエリの網羅性が全く異なります。
無駄なクリックを多く発生させないよう、ターゲットとしたい検索語句を確実に捕えられるようにマッチタイプを活用することが重要です。
例えばマッチタイプ「完全一致」では、登録したキーワードと完全に一致する検索語句の場合に広告が表示されます。
想像した顧客にピンポイントで訴求することができるため、予算が限られている際などには他のマッチタイプに比べて広告費の抑制が見込めます。

2.4配信エリアを検討する

リスティング広告を配信する場合、広告配信の対象エリアを絞り込むことが出来ます。
もし地域を絞り込まずにリスティング広告を掲載すると、
対象エリア以外のユーザーによるクリックが増えてしまいます。

それによって費用対効果が低くなることは避けたいですよね。

ターゲット地域の設定のデフォルトは
「ターゲット地域にいるユーザー、ターゲット地域をよく訪れるユーザー、ターゲット地域に関心を示したユーザー」となります。
「ターゲット地域にいるユーザー 、ターゲット地域をよく訪れるユーザー 」では、
ユーザーの所在地をパソコンやモバイル端末の情報をもとに識別されています。
「ターゲット地域に関心を示しているユーザー」については、
地域を特定できる検索語句などから判断されます。
予算を抑えたい場合は配信地域を絞って、「ターゲット地域にいるユーザー」のみを選択すると良いでしょう。

また、特定の地域を除外した広告配信も可能となります。
ターゲット地域を設定した後に除外地域を追加することで、より正確なターゲティングを行うことができます。

このように配信地域を設定することで、
その地域のお客様に向けた内容の広告を配信でき、最大限の広告効果を得られつつ、費用も抑えることができます。

2.5広告の品質を高める

リスティング広告の掲載順位は、「広告ランク」という指標によって決まります。
広告ランクの値が高いほど、自社の広告が上位に表示される可能性が高まり、
クリック単価を抑えることができ、費用を抑えることができます。

広告ランクは、以下の公式で算出されます。

広告ランク


つまりいくらクリック単価を高めても、
そもそもの広告の品質が低ければ表示される可能性が低くなり、
結果的に施策の費用対効果が見合わなくなってしまう可能性があります。

品質スコア(広告の品質)は、検索するユーザーにとって適切な広告かどうかを評価する指標です。
推定クリック率・広告の関連性・ランディングページの関連性などの要素で決定します。

ユーザーの興味や関心を獲得しやすい見出しや説明文になっているか、
遷移先のページがユーザーのニーズを満たす内容になっているか、
ページ内のボタンリンクが適切な位置に配置されているか、
ページの読み込み速度に問題はないか、など、改善できる点を探しましょう。

このように広告の品質を向上し、広告ランクの値を上げることにより、広告費を削減することができます。

3.まとめ

リスティング広告に必要な費用はいくら?4つの決め方と費用の抑え方を解説。まとめ

今回は、リスティング広告の費用の決め方、そして費用の抑え方について解説してきました。
リスティング広告はいつでも自由に予算の設定ができるため、柔軟に考えることが重要です。
想定より成果がよければ、予算を追加することでより大きな成果を得ることもできます。
逆に、広告効果が不調な場合の「撤退ライン」も決めておきましょう。
費用について柔軟に考えれば、最低限の費用できちんと最大の成果を出すことができるでしょう。
リスティング広告は、成果が発生するのかという点で不確定な要素が多く、
配信データの分析と改善を繰り返し、データを蓄積していくことで、
成果を拡大していくものです。
まずは配信を開始し、その後で最大の成果が得られるよう改善していきましょう。