CASE STUDY
支援事例
顧客・売上管理をHubSpotで一元化!コーヒー豆・器具販売会社が実現した「データに基づいた意思決定」と「営業効率の向上」|合同会社Kurasu
合同会社Kurasu
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- 業界
- メーカー
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- 社員数
- 50~199名
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- 課題
- 小売業における顧客・売上データ管理
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- サービス
- コンサルティング
目次
■企業紹介
合同会社Kurasu
HP: https://jp.kurasu.kyoto/
業界:小売業
従業員数:50~100名
導入製品:Sales Hub
合同会社Kurasu(2018年8月設立、京都府京都市)は、「コーヒーを通じて人々の生活を豊かにすること」をビジョンに掲げる、急成長中のコーヒーブランドです。
京都を拠点に、カフェ事業、オンラインストア運営、コーヒー器具の輸入・輸出などの多角的な事業を展開しています。
生産者から消費者まで、コーヒーに関わるすべての人々とのつながりを大切にしながら、革新的な取り組みを推進されています。
導入前の課題:データ管理の煩雑化と「見たい数値が見えない」ジレンマ
合同会社Kurasu様では、これまでECプラットフォームであるShopify上で顧客情報や受注データを管理されていました。
しかし、事業規模の拡大とともに、データの量と複雑さが増し、以下の3つの大きな課題が顕在化していました。
課題1:入力項目の多さによる「記入漏れ」と「データ精度の低下」
注文時、Shopify上で顧客情報を手入力する機会が多く、その入力項目自体も多いことから、
・担当者ごとの入力精度にばらつきがあり、記入漏れが頻発する
・会社名の表記ゆれ(例:株式会社と(株))や、担当者名の記載方法が統一されない
・顧客検索やデータ分析の際に大きな不便が生じる
などの事象が発生し、その結果、正確な顧客データベースを構築することが難しくなっていました。
課題2:営業担当者ごとの管理方法の違いによる「属人化」
顧客対応の履歴や進捗状況も、担当者ごとに異なる方法で管理されていたため、
・チーム全体で顧客対応の履歴を正確に追うことが困難になる
・誰が、いつ、どのような対応をしたのかが分からず、対応の品質を統一できない
・担当者以外が顧客情報を確認するのに手間がかかる
など、「属人化」による問題が多発していました。
課題3:企業ごとの「月間売上」が正確に把握できない
経営層にとって最も大きな課題は、経営判断に必要な売上推移の把握が困難だった点でした。
・Shopifyの標準機能では、あくまで注文単位での売上集計が中心となる
・「企業(顧客)単位で、月ごとの売上推移を確認する」というニーズには対応しきれない
・そのため、毎月Excelなどで売上を集計し直す必要があり、集計作業に多大な時間がかかる
・さらに、人的ミスが発生するリスクもある
こうしたさまざまな課題があったことから、課題を解決し、「顧客・売上データを一元管理でき、誰でも簡単に最新情報にアクセスできる仕組みを整えたい」という想いから、同社はHubSpotの導入を検討されました。
HubSpot導入:業務フローに合わせた「必要なものだけ」のシンプルなデータ設計

同社の課題を解決すべく、弊社ナウビレッジでは、「業務負担を減らし、経営に必要なデータだけを可視化する」という目的にフォーカスして、既存業務フローやShopifyのデータ構造を深くヒアリングした上で、最適な移行と運用設計を実行しました。
〈導入支援内容〉
・データ構造の「スリム化」と「標準化」
Shopifyで課題となっていた「入力項目の多さ」と「バラつき」を解決するため、HubSpotの導入にあたり、管理項目の徹底的な精査を行いました。
「会社」「コンタクト」「注文」のそれぞれに対し、最低限、事業運営に必須な項目のみを整理・定義。
これにより、担当者は重要な情報だけを正確に登録できるようになり、記入漏れや重複登録のリスクを大幅に削減し、誰もが迷わず入力できるシンプルなデータ構造を実現しました。
・経営・営業に必要な「カスタムレポート」の設計支援
最も時間と労力がかかっていた売上集計を改善するため、HubSpotのカスタムレポート機能の活用方法や、ダッシュボードの設計手順をレクチャーしました。
これにより、これまでExcelで手作業していた集計作業を完全に自動化。「担当者ごとの売上実績」や「顧客(企業)ごとの月間売上推移」といった、経営・営業双方の意思決定に必要なデータを自動で可視化しやすくなりました。
正確かつ最新の数値を、経営層も営業担当者もいつでも確認できる環境づくりを支援させていただきました。
導入後の成果:データ一元化がもたらした「営業の精度向上」と「意思決定のスピードアップ」
HubSpot導入後、合同会社Kurasu様の営業・管理体制は改善されました。
具体的には、以下の3つの点です。
■HubSpotで実現した成果
・情報の一元化とチーム全体の「顧客対応品質の統一」
・注文履歴を活用した「営業活動の精度向上」
・経営に直結するデータの自動可視化による「戦略立案への貢献」
成果1:情報の一元化とチーム全体の「顧客対応品質の統一」
まず、「問い合わせ〜受注〜売上管理」をすべてHubSpot上で一元化できたことです。
各担当者がバラバラに持っていた情報がひとつのプラットフォームに集約され、情報共有がスムーズになりました。
また、チーム全体で最新の顧客情報を参照できるようになったため、顧客対応の品質を統一することが可能になりました。
成果2:注文履歴を活用した「営業活動の精度向上」
2つ目に、顧客(企業)ごとに注文履歴を「ディール」として紐づけて管理できるようになったことで、営業活動の質が格段に向上しました。
過去の購入履歴や商談履歴をもとに、最適なコーヒー豆や器具の提案が可能になりました。
HubSpot CRMを活用し、定期的なフォローアップを自動でリマインドするなど、効率的で抜け漏れのない営業活動が実現しています。
成果3:経営に直結するデータの自動可視化による「戦略立案への貢献」
これまで困難だった顧客ごとの月間売上の可視化が可能になり、経営層の意思決定がスピードアップしました。
売上トレンドやリピート率の正確な分析が可能になり、データに基づいた意思決定がしやすくなりました。
「次にどの顧客に注力すべきか」「どの商品カテゴリの成長が顕著か」といった具体的な戦略立案に役立てられています。
営業チームからは「HubSpotを開けば自分の担当顧客の状況がすぐにわかる」「商談やフォローの抜け漏れがなくなった」といった声が多く上がっており、業務効率と成果の両面で確かな効果を感じていただけているようです。
合同会社Kurasu様よりコメント
導入後の成果について、合同会社Kurasu様から、次のようなコメントをいただきました。
「これまでは情報があちこちに散らばっていて、正確な売上や顧客の動きを把握するのに苦労していました。
HubSpotを導入してからは、問い合わせから売上までの流れがすべて見える化され、チーム全員が同じ情報をもとに動けるようになりました。
特に、顧客ごとの月間売上が自動でレポート化されるのは非常に便利です。ナウビレッジさんのサポートは本当に丁寧で、こちらの要望をしっかり理解したうえで提案してくださるので、安心して導入を進められました。」
導入を支えたHubSpot認定パートナー「ナウビレッジ株式会社」
今回の合同会社Kurasu様の事例は、煩雑な手作業からの脱却と、データに基づいた経営体制への進化を実現された事例です。
これは、私たちが提供した支援以上に、Kurasu様側の「より良い仕組みを作りたい」という強い決意と、現場の皆様の積極的な運用への取り組みがあったからこそ実現したものです。
ナウビレッジ株式会社は、HubSpot Platinum Partnerとして、信頼感、専門性、そして何よりも丁寧さをモットーに、お客様の事業モデルを深く理解し、「現場で本当に使われ、成果につながるHubSpot」の導入・定着をご支援できるよう努めております。
「データ管理の煩雑化を改善したい」
「経営判断に必要なデータをレポート化したい」
などお考えの皆様、まずはお気軽にご相談ください。
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