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CVRを上げるために改善するべき要素の一つにCTAがあります。
本記事では、CTAが重要な理由と改善方法についてご紹介しています。
1.CTAとは?
CTAとは、Call To Action(コール トゥ アクション)の頭文字をとったマーケティング用語です。日本語では「行動喚起」と訳されます。サイト上でユーザーに起こしてほしい行動を誘導することを意味し、バナーやボタン、テキストリンクなどを指します。
例えば、商品を売っているのであれば「商品を購入する」、有料スクールなどであれば「無料体験へ申し込む」、その他「資料請求をする」などのボタンがあげられます。このようなボタンやバナーを適切な位置に設置することでユーザーのアクションを誘導することができます。
このCTAを見直し改善していくことで、CVR(コンバージョン率)を上げていくことができるため、サイトやLPでは必ず吟味する必要があります。
2.CTAが重要な理由
先ほども少し触れましたが、CTAが重要とされている理由は、
コンバージョンに直結するためです。
CTAを改善することでユーザーの離脱を防ぐことができます。
Webサイトの設計が最適化されていないと、せっかく良いサービスをうたっていても、ユーザーがこちらの目的のアクションを起こさないまま離脱してしまいます。
効果的なCTAを設置することで、離脱を防ぎCVRを上げることができるでしょう。
また、ボタンやリンクを適切に配置することで、ユーザーが目的の情報にたどり着きやすくなります。これはサイト運営側のメリットだけではなく、ユーザーにとってもメリットがあります。
コンバージョン数を上げるということと、ユーザーにとって親切なサイトにするということから、CTAは重要になります。
コンバージョン数を上げるということと、ユーザーにとって親切なサイトにするということから、CTAは重要になります。
3.CTA 7つの改善方法
では、具体的にCTAを改善する7つの方法をご紹介します。
3.1 ページのコンテンツに合わせる
ページの内容とCTAが一致していないと、CVRは上がりません。
例えば、高額商品を提供しているサービスの場合、ユーザーはまず「情報が欲しい」と思うことが多いでしょう。この場合、すぐに商品の購入に至ることは稀なので、CTAを「商品を購入する」としては中々コンバージョンしないでしょう。「情報が欲しい」と思っているユーザーに対して適切なCTAは、「資料をダウンロードする」「説明会に参加する」などになります。
商品の単価によらず、ユーザーの最終的なゴールは「購入」になりますが、単価が高い場合は、購入へのハードルを下げる必要があります。
上記では単価を例に解説しましたが、様々な角度からユーザー心理や行動パターンを考慮してWEBサイトとCTAのUI/UXを設計することが重要になります。
3.2 CTAボタンの位置
ボタンの位置によっても、ユーザーの印象は変わります。
ページ最上部
ユーザーが1番初めに目にする位置です。
「ここでは商品の購入ができるんだな。」「無料体験の申し込みができるんだな。」
とイメージすることができます。
ページ最下部
記事を読み終わった後に現れる位置です。
ユーザーが記事の内容を理解し、興味関心が高まったタイミングで訴求することができるため、CVに繋がりやすいです。
固定ヘッダー・固定フッター
ページをスクロールしても上部に固定されるものを固定ヘッダー、下部に固定されるものを固定フッターと呼びます。
ボタンが常に画面内に見えるため、ユーザーがアクションしたいタイミングでボタンを押すことができます。
コンテンツ内
見出しがいくつもあるような長めのページの場合は、ユーザーが最後まで読まない可能性も考え、CTAボタンを途中で挿入しておくのも良いでしょう。
3.3 CTAボタンのデザイン
CTAボタンの色や大きさも重要なポイントです。
ボタンだけに焦点を当ててデザインするのではなく、運営しているWebサイトや、ページ内のデザインとのバランスを考える必要があります。
ボタンの色
ボタンを赤やオレンジなどの色に変えたところCVRが上がったという話もあります。
色が人に与える影響は大きく、色彩学や心理学の分野に関連します。
例えば、色にはこのような印象を与える効果があります。
青…知的、冷静
赤…興奮
緑…安全
黄色…活発、注意
ただし、これは色単体で考えた時の印象で、特定の色にするとCVRが高くなるといったようなことはありません。
ボタンの大きさ
CTAボタンの大きさに関しては、小さすぎるとユーザーが見落としてしまう可能性があります。また、大きすぎても全体のバランスが崩れる恐れがあるため、最適な大きさを模索していくのが良いと思われます。また、PCやスマホ画面などのデバイスの画面サイズに応じて適切なサイズにする必要があります。
ボタンの形状
形状を角丸の四角にしてみたり、円形にすることで印象が変わります。
角張った四角だと知的な印象に感じられ、角丸や円形だとポップな印象や親しみを感じやすい印象になるでしょう。
ボタンの立体感
フラットなボタンより、立体感のあるボタンの方が、パッと見て「ボタンだ」と認識されやすいでしょう。
ただし、先ほど述べたようにページ全体のデザインも考慮して決める必要があります。
3.4 CVしやすいテキストにする
CTAボタンのテキスト(文言)も重要です。
例えば、「購入」というボタンよりも「〇〇を購入する」という言い回しの方が効果的です。
ユーザーが「イメージをしやすい」「行動しやすい」テキストにしておくことが重要となります。
また、「体験会に申し込む」よりも「無料体験会に申し込む」という方がユーザーの心理的なハードルが下がるため、無料で提供しているサービスがあれば、そのような訴求をするのも効果的と思われます。
ボタンの補足としてキャッチコピーを添えることができるのであれば、「効果実感率No.1商品!」「〇〇大学の教授も認めた効果!」「売り上げ30%アップの事例つき!」など、イメージが沸いて興味を持つような文言も良いでしょう。
3.5 選択肢を最小限にする
人は、選択肢が多いと決められなくなるというジャムの法則(決定回避の法則)があります。
スーパーマーケットで24種類のジャムを用意した場合より、6種類のジャムを用意した時の方が購入者が多かった、という実験からそのような名前がついているそうです。
GAFAの一角、Apple社では業績が低迷した頃に製品数を70%削減し、その後躍進したという話があります。
CTAボタンについても色々な種類のボタンを用意するのではなく、最適なボタンに絞って配置することで効果を最大化できるでしょう。
3.6 今アクションする理由を作る
仮にユーザーのニーズが上がり、「商品を購入しよう」「無料体験を申し込もう」という気持ちになったとしても、「もう少し考えてからにしようかな」と思われてしまったらコンバージョンに繋がらない可能性が高くなります。
今アクションする理由を表す文言を添えるだけで、ユーザーを逃がさずコンバージョンに繋がりやすくなるでしょう。
例えば、「〇月〇日まで無料」「先着〇名様 50%OFF」といったように希少性や緊急性を感じさせるような文言を書いておくことで、「買うなら今買っておいた方が良さそうだ」と感じ、その結果アクションする可能性が上がります。
ただし、期間限定、先着〇名 などの条件は、実際のサービス内容通りでなければいけません。
偽った表現は法律違反になる可能性があるので注意が必要です。
3.7 A/Bテスト
A/Bテストとは、特定の要素を変更したAパターンとBパターンを用意しランダムに表示させ、それぞれの成果を比較することで、より良い成果を得られるパターンを探し出すテストのことです。
例えば、ボタンの色を緑色にしたAパターンと、赤色にしたBパターンを比較して、どちらの色が効果的か確認するといった具合です。
このようなテストを、CTAボタンの位置、色、大きさ、テキスト内容など様々な要素で行なっていくことで、CVRを上げていくことができます。
4.まとめ
以上、CTAについての説明や改善点をお伝えしました。
全てにおいて重要なことは、サイトに訪問したユーザーの気持ちや行動をイメージしながら構成を見直すことで、CTAを改善するということです。
最初から最適なCTAを見つけることは難しいと思いますが、A/Bテストなどの効果測定を重ねていき、コンバージョンを上げられるようにしていきましょう。