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Google ファインド広告を徹底解説。効果を最大化させる方法とは。

  • 更新日 : 2022-01-12

  • 公開日 : 2022-01-09

2019年にGoogleディスプレイ広告の1つとしてファインド広告が追加されました。(英名:Discovery Ads)
現在cookieの規制が厳しくなっている状況ですが、Googleファインド広告はcookieの規制がある中でも効果を発揮しやすい広告フォーマットと言われています。

今回の記事では、ファインド広告のメリット・デメリット、そして設定方法等を解説します。

1.Googleファインド広告とは

Googleファインド広告とは

ファインド広告(Discovery Ads)とは、YouTube・ディスカバー・Gmailに表示されるディスプレイ広告の一種です。
「ファインドキャンペーン」とも表記されます。

Googleファインド広告の配信形式
引用:https://support.google.com/google-ads/answer/9904013

上記画像のようにフィード内などに広告が表示されることで、ユーザーの目につきやすい形で広告を配信することができます。

現状では「YouTube」「ディスカバー」「Gmail」すべてに掲載される設定になっており、個別の設定はできません。(2021年12月現在)

ちなみに「ディスカバー」とは、GoogleアプリやGoogle Chromeアプリなどに表示される、いわゆる「おすすめ記事」のことです。
この「ディスカバー」面に広告が掲載できるのは、現時点ではファインド広告のみとなっています。

1.1 Googleファインド広告のメリット

では、ファインド広告のメリットはどんなものがあるのでしょうか?
1つずつ見ていきましょう。

Googleユーザーに幅広く配信できる
上述のように、YouTube・ディスカバー・Gmailに表示されるため、幅広いユーザーにアプローチすることができます。

ユーザーの興味関心を得やすい
ディスカバーやYouTubeでフィードの間に表示されるため、広告が目につきやすく興味を持ちやすい配信方法です。
また、ユーザーがGoogleアカウントでログインしているサービス内の行動(Googleの検索履歴やYouTubeの視聴履歴など)から興味関心の高そうな広告を表示させるため、高い効果が期待できます。
また、これはcookie情報を必要としないため、今後cookieの規制が厳しくなっても効果が維持できると言えるでしょう。

行動獲得に特化した自動入札
ファインド広告は自動入札のみ可能で、主導の入札はできません。
選択したマーケティング目標・入札単価・予算に基づいて入札されます。
入札戦略としては「目標コンバージョン単価」または「コンバージョン数の最大化」から選ぶことができます。

1.2 Googleファインド広告のデメリット

次に、ファインド広告のデメリットをお伝えします。

設定の自由度が低い
先述した通りですが、YouTube・ディスカバー・Gmail のすべてに配信されるため、「ディスカバー面にだけ配信したい」という場合でも配信面を限定することができません。
また、基本的には細かい設定ができず、マーケティング目標・入札単価・予算に基づいて自動で配信が行なわれます。

幅広く配信し過ぎてしまう可能性がある
先ほど述べたように、設定の自由度が低いため、広告主が意図していないユーザー層にまで配信されてしまう恐れがあります。

2.ファインド広告の設定方法

ファインド広告の設定方法

Google広告の管理画面から「新しいキャンペーンを作成」をクリックします。

新しいキャンペーンを作成

「販売促進」をクリックします。

キャンペーンタイプの選択

キャンペーンタイプの中から「ファインド」を選択します。

キャンペーン名の設定

ウェブサイトのアドレスと、キャンペーン名を設定します。

キャンペーン設定

地域・言語・単価設定・予算・コンバージョン・その他の設定 の画面になります。

単価設定

「単価設定」のデフォルトでは「目標コンバージョン単価の設定」にチェックが入っていません。
チェックが入っていない状態だと、入札戦略が「コンバージョンの最大化」となり、チェックを入れると「目標コンバージョン単価」となります。

その他の設定

「その他の設定」では広告の配信スケジュールが設定できます。

これらの項目を設定すると、右側の「週ごとの見積もり」が変化します。(下図)

週ごとの見積り

こちらの数値を参考にしながら設定してみましょう。

ターゲット設定

次に進むと、「ターゲット設定」という画面が表示されます。
オーディエンスセグメント・ユーザー属性・最適化されたターゲティング の設定ができます。

「オーディエンスセグメント」の中の「+新しいカスタムセグメント」をクリックすると、以下のような画面が表示されます。

カスタムセグメントの設定

こちらで、キーワードの設定等が可能です。
例として「マーケティング」と入力してあります。
右側にはセグメントに関する分析情報が表示されます。

ユーザー属性の設定

「ターゲット設定」の中の「ユーザー属性」では、性別・年齢・子供の有無・世帯収入が細かく設定できます。

広告の設定

「+新しい広告を作成」から広告を作成します。

広告タイプの選択

「ファインドカルーセル広告」「ファインド広告」「既存の広告をコピー」の3つの選択肢があります。

「ファインドカルーセル広告」とは、複数の画像を同時に表示することができる広告です。「ファインド広告」では1つの画像しか表示されません。

選択すると、次のような画面になります。

画像・見出し・説明文の設定

こちらで、画像・広告見出し・説明文などの設定が可能です。

3.ファインド広告の効果を最大化させるには

ファインド広告の効果を最大化させる方法

続いて、ファインド広告の効果を上げるポイントをご紹介します。

■他のキャンペーンで成果の高いオーディエンスを参考にする
ターゲットの設定を綿密に行なうことはもちろんですが、自身が運用している他のキャンペーンですでに成果が出ている広告がある場合は、そのオーディエンスを参考にすると良いでしょう。

■機械学習のための十分な時間と予算をあてる
機械学習には時間と予算を要します。
機械学習が完了するまでは日予算の大きな変更はせず、2週間くらいは様子を見ておきましょう。
予算は「最低1日10件以上のコンバージョンを獲得できる予算」が推奨されています。

4.まとめ

まとめ

以上がGoogleのファインド広告(ファインドキャンペーン)の特徴と、設定方法です。

ポイントをまとめておきます。

▼Google ファインド広告とは
YouTube・ディスカバー・Gmailに表示されるディスプレイ広告の一種。

▼ファインド広告のメリット
・Googleユーザーに幅広く配信できる
・ユーザーの興味関心を得やすい
・行動獲得に特化した自動入札

▼ファインド広告のデメリット
・幅広く配信し過ぎてしまう可能性がある
・設定の自由度が低い

現在、プライバシー保護の観点からcookieの規制や個人情報に関わる法規制などが世界中で進んでいます。
そのような状況下で、cookie情報の必要が無いファインド広告は重要な広告手段となるでしょう。