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リスティング広告を導入し、頑張って設定して配信開始したけど、全くクリックされない。
そんな経験をされている方、いらっしゃるのではないでしょうか。
そもそもクリックされなければ意味がありませんので、早急に解決したいところですね。
本記事では、リスティング広告がクリックされない原因と解決策を5つに分けてご紹介します。
1.設定日予算が低い
リスティング広告がクリックされないときにまず確認したいのが、一日の上限予算です。
Google広告では一日あたりの予算を決められます。
最初は“テスト”なので1日の消化金額をできるだけ設定金額内に収めたいと大幅に低く予算設定してしまうと、広告の表示回数が抑えられ、結果としてクリックされないという事があります。
1日の上限予算の設定が低すぎるがために、せっかくユーザーの需要があるにもかかわらず、予算設定によって広告表示やクリックが抑制されてしまい、それによって大きな機会損失になってしまうことになります。
▼解決方法
・適切な金額設定を行う
予算は低ければ良いというものではありませんので、
ある程度余裕を持って、費用対効果を考えながら適切な金額設定を行うようにしましょう。
例えテストだったとしても、「月」にこだわるのではなく、
「予算制限なしで、まずは1万円使いきる」といったやり方の方が現実的かもしれません。
その方が制限がかからないので、より有益なテストを行えるかもしれません。
2.入札価格が低い
リスティング広告はオークション形式であるため、
キーワードに対する入札単価が低すぎると競合他社の入札単価に負けてしまい、
広告の掲載順位も下がってしまいます。そして広告表示が行われなくなります。
その結果として、クリックされないケースがあります。
▼解決方法
・入札価格を引き上げる
入札価格を決める際は、ファーストページビット(First Page Bid)を参考にしましょう。
ファーストページビット(First Page Bid)とは、リスティング広告において 検索結果の1ページ目に広告を掲載するために、どれだけの入札価格が必要とされるかを自動的に推計値として表したものです。
1ページ目に表示とは、ページ上部はもちろんですが、ページ下部での表示も含まれます。
このファーストページビット(First Page Bid)は、
広告の品質、競合他社の入札状況などの要素によって決定されています。
広告がクリックされない理由として、キーワードへの入札価格がこのファーストページビット(First Page Bid)を下回っていることが多くみられます。
このような場合、下記画像の管理画面上に「入札単価(1ページ目)を下回る」と表示されます。
解決方法としては、入札価格をァーストページビット(First Page Bid)より引き上げて対応するようにします。
3.キーワードの検索ボリュームが少ない
あえて競合他社が少ないキーワードで成果を出そうと登録したけれど、
逆にそれによってクリックがされない可能性があります。
実際には、普段あまりユーザーには検索されていないような検索語句であった場合、
キーワードの「検索ボリュームが少ない」とアラートがアカウント上に表示されてしまい、
その表示が出ているキーワードは、仮にユーザーが検索したとしても広告は表示されません。
よって、クリックもされません。
この状態はキーワードサスペンドと言い、
以下のキーワードの管理画面上のステータスの項目で確認することが出来ます。
▼解決方法
・別の検索語句を登録する
今表示されなくても、今後そのキーワードで検索が増えてくれば広告が表示されるようになります。
しかし、今後そのキーワードに検索が増えそうな可能性がないのであれば、
よりユーザーの関心がありそうな検索語句を登録する必要があります。
・マッチタイプを変更する
キーワードのマッチタイプをより広い範囲に変更することでも解決できるかもしれません。
たとえば、キーワードが完全一致の場合は部分一致に変更することで検索が増え、再度クリックが増える可能性があります。
4.キーワードのマッチタイプによる制限
キーワードのマッチタイプは、部分一致、フレーズ一致、完全一致と3種類あり、
広く広告を配信するのか、それともピンポイントに狭めて広告を配信するなど、
広告の配信範囲を調整することができます。
それぞれターゲットユーザーに合わせて設定をしていく必要がありますが、
”完全一致”に設定した場合、 キーワードに反応する範囲が狭いため、
当然広告の表示回数も少なくなります。
その結果、クリックされないという事態になる可能性があります。
▼解決方法
・マッチタイプを部分一致に変更する
対策としては、部分一致に変更してみましょう。
部分一致は、ユーザーが検索した語句と設定したキーワードに関連があるとシステムに判断された場合に広告表示されるマッチタイプです。
これには、必ずしも登録したキーワードの語句そのものは入っていない検索も含まれます。
しかし、他のマッチタイプに比べて最も広告の表示機会が多く、
想定外のキーワードで検索しているユーザーに最大限訴求することが可能になりますので、
少なからずターゲットではないユーザーの検索に対しても広告を表示させてしまうことになります。
そのため、広告が表示された検索語句を頻繁にチェックし、
特定のキーワードが含まれている時には広告を表示させないようにする「除外キーワードの設定」を活用したり、
広告文でサービスや販売している商品がきちんとわかるようにしておく、などの対策も必要です。
5.広告ランクが低い
キャンペーンの終了日が過去の日付になっているなど、配信日が適切でなければ広告表示が行われません。開始日と
広告ランクが低い場合にも広告が表示されず、それによってクリックされない可能性があります。広告ランクは、検索広告の掲載順位を決定する基準となる指標のことです。
検索広告で自社の広告が何番目に表示されるかは、この広告ランクによって決まります。
広告ランクは、[品質スコア×上限クリック単価+広告表示オプション]で求めることができます。
つまり、広告の品質が良くない場合、広告が表示されず、クリックもされないという事に繋がります。
”品質スコア”はキーワードごとに10段階決められています。
例えば、品質スコアが「1」とか「2」の場合には、明らかに広告文や広告のリンク先ページに問題があると考えられますので、きちんとキーワードや広告文、広告のリンク先ページと、それぞれ整合性を高めていくよう設定する必要があります。
▼解決方法
・品質スコアを高くする
品質スコアを高くしておくことで広告ランクが上がります。
それによって掲載順位もあがることによりクリックされる可能性が高まります。
また、広告ランクを求める式、[品質スコア×上限クリック単価+広告表示オプション]にもある通り、上限クリック単価を引き上げることで、広告ランクを上げることができ、クリックに繋がる可能性があります。
6.まとめ
本記事では、リスティング広告でクリック数が伸びない5つの原因と対策方法について解説してきました。
クリック数が伸びないというのは、そもそも広告が表示されていない場合が多く、
ターゲットとしているユーザーを取りこぼすことによる大きな機会損失となっていると言えます。
クリック数が伸びないと感じたら、本記事を参考に一つずつ改善してみましょう。
しかし、クリック数だけにとらわれていては、ターゲットではないユーザーにも無駄にクリックされたりなど、意味がある成果にはつながりません。
また、クリック数が伸びたとしても、広告の移行先の中身がユーザーの需要に沿った魅力的なものでなければ意味がありません。予算や品質など全体のバランスをとりながら調整していきましょう。