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企業としても個人としても、昨今はYouTubeチャンネルを運用している方は多いのではないでしょうか。
動画制作の中でもサムネイルとセットで重要度が高いのは「動画のタイトル」です。
タイトルはただ闇雲に、なんとなく、付けている方も多いのですが今日ご紹介するルールを守ればクリック率やその後の再生回数も1.5~2倍に増加させることができるのでぜひ試してみてくださいね!
目次
1.なぜサムネイルが重要か?
1.1 タイトルはクリック率を左右する
以前書いた記事の中で、YouTubeのアルゴリズムと、見るべき9つの指標について書きました。
その中で下記図を使って説明しているのですが、今回のタイトルは9つの指標のなかの「クリック率」とその後の「再生回数」「総再生時間」を大きく左右するほど重要度が高いのです。
タイトル付けのミスは、各動画やチャンネル自体の成長を妨げてしまいますので、注意しましょう。
特に、タイトルは「クリック率」を大きく左右します。
クリック率とは、動画のサムネイルが表示された回数(インプレッション数)のうち、何回クリックをされたのかの割合を意味します。
YouTubeの仕組みとして、既存チャンネル登録者から評価が良い(クリック率、視聴者維持率が高い)動画が「ホーム画面」や「関連動画」などに表示され、非チャンネル登録者にも拡散される仕組みになっています。
そのため、既存チャンネル登録者の再生回数がいくら良くても、クリック率(CTR)と視聴者維持率が悪ければ、非チャンネル登録者にも表示されにくくなってしまい、再生回数も増やしにくくなるので、クリック率の改善のためにもタイトルはとても重要なのです。
1.2 タイトルは「おすすめ欄」と「関連動画」に掲載されうかどうかを左右する
もう一つタイトルが重要な理由があります。
それは、タイトルが悪いと動画の5つの表示場所のうち「おすすめ欄」と「関連動画」に載らなくなってしまうということです。
おすすめ欄と関連動画に掲載されれば、自分の動画へのクリック数や視聴回数を増やせる可能性が高まるのでぜひ掲載されたいところです。
しかし、タイトルがユーザーの検索キーワード(検索意図)を反映していなかったり、同ジャンル内で使用されているキーワードを全く使用していなかったりすると、おすすめ欄と関連動画に掲載されにくくなってしまいます。
2.タイトルキーワードの選定方法
では、どのような対策を講じていけば良いでしょうか?
こういった対策は「動画SEO対策(通称VSEO)」とも呼ばれています。VSEOとは、「Video Search Engine Optimization」の頭文字をとっており、YouTube動画の検索順位を上位に表示させるための手法のことを意味します。
このVSEO対策で最も重要なのがタイトルキーワードの選定です。キーワード選定がしっかりされていれば、ユーザーがGoogle検索またはYouTube検索で動画検索した際に動画が表示されるようになります。
とはいえ、どのようにキーワード選定をしていくべきか分からないという方も多いと思います。下記では、キーワード選定方法を5つ紹介するのでぜひ参考にしてみてください。
2.1 サジェストキーワード調査
サジェストキーワードとは、ユーザーによく検索されている関連キーワードのことです。
例えばダイエット関連のチャンネル(または動画)を作成している場合、「_ダイエット」と入力してみてください(この時、アンダーバーをキーワード前に入力すると見やすいです)。
ダイエットに関連性の高いサジェストキーワード一覧をYouTubeが教えてくれるのでタイトルの参考にしましょう。
ダイエットのサジェストキーワードは、「ダンス」「食事」「筋トレ」「モチベーション」などが関連性が高いようです。
2.2 各キーワードの月間検索量を調査
月間検索量を調査するにはツールを使う必要があります。
おすすめのツールは下記です。
▼Keyword Tool
Keyword Toolは、キーワードリサーチツールの一つです。YouTube のオートコンプリートから検索量が大きいキーワードリストを取得することができます。
YouTubeを選択し、検索ボックスにメインキーワードを入力すれば、様々なキーワード候補を見つけることができるのでオススメです。
サイトURL:https://keywordtool.io/youtube
▼ahrefsのYouTubeキーワードツール
ahrefs(エイチレフス)も有効なツールの一つです。こちらも同じくYouTubeを選択し、キーワードを入力するとサジェストキーワードと併せて検索量を表示してくれます。
サイトURL:https://ahrefs.com/ja/youtube-keyword-tool
よく、ルーティン動画や、料理動画、オシャレYouTuberの動画で使用されている傾向にあるサムネイルです。また、写真をメインにしたい時には使用するツールによっては、サジェストキーワードの種類や検索量の数字が異なることはありますので、あくまで参考レベルで使用するツールであると予め認識しておくと良いです。
2.3 キーワードごとの関連性を調査
MIERUCA(ミエルカ)のサジェストネットワーク機能を使うと、サジェストワードを取得すると同時に、それぞれの関連をネットワーク図で可視化することが出来ます。
同じく「ダイエット」と入力しデータ取得すると、「ダイエットスープ」と関連性が高いキーワードは「レシピ」「キムチ」「コンソメ」「トマト」「味付け」「セロリなし」「味噌」「市販」「手作り」などが列挙されます。また、「ダイエットスープ レシピ」から派生して「人気」というキーワードも関連性が高いことが伺えます。つまりダイエットスープについて世の中で人気のレシピは何か?という意図で検索するユーザーがとても多いことが分かります。こういった関連性から作成する動画を検討することもできますね。
2.4 パワーワードの使用
動画タイトルでは「パワーワード」を意識しましょう。
パワーワードとは、インパクトがあり、人の記憶に強く印象に残る言葉を意味しています。 一般的には、簡潔かつキャッチーであることが多いです。
パワーワードはユーザーにクリックさせる効果が大きいため、出来る限り入れましょう。
ただし入れ過ぎには注意してください。最低1つ入れれば問題はないです。
また、過激なキーワードを入れてしまいYouTube社やユーザーに「釣り動画」と判断される恐れもありますので注意しましょう。
下記にジャンル別ごとのパワーワードをまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
2.5 同ジャンルの動画のタイトル調査
サジェストキーワードや検索量を調査したら、次は同ジャンル動画がどのようなタイトルを付けているかをチェックしましょう。
同ジャンルの動画が使用する傾向が高いキーワードや言い回しなどを自分の動画タイトルにも使いましょう。
特に、チャンネル登録者数や1つの動画の視聴回数が多いYouTuberやインフルエンサーの動画を参考にしてみると良いです。
そうすることで、例えばユーザーが有名インフルエンサーのダイエット動画を観た際の、関連動画やおすすめ欄にあなたの動画が表示さえる可能性を高めてくれるからです。
2.6 文字数を意識
YouTubeでは最大で全角60文字までの文字数であればOKとしていますが、理想は15文字~30文字程度です。32文字を超えた場合は「…」と省略されてしまうのでユーザーがタイトルを見た時に最後まで読むことが出来なくなってしまいます。
15~30文字の中でも、なるべく最初に動画のポイントや言いたいことを入れるのが良いでしょう。
2.7 左詰めでキーワードを挿入
動画タイトルを設定するときは、上記で調査してきたキーワードは必ず「左詰め」で設定するようにしましょう。
理由は、Yahoo!やGoogleなどの検索エンジンは、動画タイトルの頭に設定されたキーワードを重視するからです。
正式にYahoo!やGoogleが提唱していることではないのですが、いくつかのキーワードと動画で調査してみると、上位表示されている動画のタイトルには、検索キーワードが左詰めで設定されている傾向が見受けられました。
そのため、タイトルを設定するときは重要なキーワードはなるべく左詰めで設定するように意識しましょう。
「エンジニアの転職なら〇〇!求人数○○件以上!利用者の○○%以上が内定取得!」のように、キーワードである「エンジニア」「転職」をタイトルの前に配置することでSEO対策になります。
また、ユーザーが検索結果画面を見る際は、横書きの画面のため、視線は左から右に流れていきます。さらに、表示順位上位のタイトルから順に見ていくことから、左から右の動きに加え、上から下の動きが加わることになります。表示順位下位のタイトルは最後まで読まれない傾向にあることから、ユーザーの視線はFラインで動いていることが分かります。
そのため、重要なキーワードほどタイトルの前に設置することで、検索エンジンだけでなくユーザーに対しても認知してもらえる確率が上昇するのです。
4.まとめ
いかがでしょうか。
今回の記事では、動画タイトルの重要性とルールについてお話しました。
今回お伝えした内容を改めてまとめると、
①なぜ動画におけるタイトルが重要なのか(理由2つ)
1.タイトルはクリック率を左右するから
2.タイトルはおすすめ欄と関連動画に掲載されうかどうかを左右するから
②タイトルキーワードの7つの選定方法
特に、
キーワード調査方法/キーワード選定方法
/パワーワードの使用/タイトルルール
についてお伝えしました。
ぜひ参考にしてみてください。ありがとうございました。