CASE STUDY
支援事例
スプレッドシートでの顧客・案件管理から脱却!HubSpotで実現した、コア業務への集中と経営判断の高速化|株式会社ミギナナメウエ
株式会社ミギナナメウエ
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- 業界
- 人材
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- 社員数
- 50~199名
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- 課題
- 人材事業における候補者・求人などのデータ管理
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- サービス
- コンサルティング
目次
■企業紹介
株式会社ミギナナメウエ
HP: https://migi-nanameue.co.jp/
業界:人材紹介
従業員数:150名
導入製品:Sales Hub Professional(導入支援時)
株式会社ミギナナメウエ(2018年9月設立、東京都渋谷区)は、若手・第二新卒世代を中心とした転職支援から、即戦力人材の紹介、企業の採用支援(RPO)、さらにはキャリアコーチングや解説事業まで、多角的な人材サービスを手がける企業です。
設立から8期目を迎え、社員数は150名規模で運営。複数の事業領域を抱えながら、それぞれをバランスを見つつ拡張しており、特に人材紹介と即戦力RPO領域に注力しています。
「20代というキャリア形成期にある求職者」との丁寧な伴走型支援と、「企業側の採用ニーズと真正面で向き合うマッチング設計力」が同社の強みです。
導入前の課題:「スプシが動かない」——現場の生産性を削るデータのボトルネック
ミギナナメウエ様では、当初、候補者・求人・企業・選考の情報をスプシで一元管理していました。
事業拡大に伴い、候補者・求人・企業・選考に関するデータが加速度的に増加する中で、データ数と関数が増えるたびに処理が重くなり、「見たい情報に辿り着けない」「入力が進まない」といったボトルネックが発生していました。
また、データの重複入力も常態化し、キャリアアドバイザー(CA)が本来注力すべき面談・マッチングといったコア業務の時間が削られている状況でした。
中長期の事業拡大を前提としていた同社では、リードタイムなどのファクトデータを正確に取得・分析し、意思決定に活かす基盤が不可欠でしたが、そのための土台が機能不全に陥る事態となっていました。
HubSpot導入:現場の「使いやすさ」を最優先した設計
ミギナナメウエ様では、データ管理基盤の抜本的な解決策として、すでに拡張性と使いやすさに優れるHubSpotの導入をご検討されていました。
どのパートナーに導入支援を依頼するか検討されていた際、知人からナウビレッジ株式会社をご紹介いただき、当社の人材紹介業界に対する深い理解と、運用を見据えた設計力を評価していただき、導入パートナーとしてご依頼いただきました。
課題をヒアリングし、「ノンコア作業は極力自動化し、現場が成果につながる活動に集中できる状態へ移行すること」、そして「正しくデータを管理し、経営判断の質を高めること」の2つをゴールに設定し、HubSpotの導入支援をさせていただきました。
そのうえで、人材紹介に特有の複雑なデータ構造(候補者・求人・企業・選考)を正規化し、それらを関連付けるデータベースをHubSpot上で構築。同時に、運用を定着させるための「型」を明確化しました。
〈導入支援内容〉
・データベースの構築(人材紹介特化のオブジェクト設計)
候補者/求人/企業/選考の各オブジェクト設計とリレーション定義を行い、データの一貫性を確保しました。
・ワークフロー機能レクチャー
タスク自動割り当て、リマインド、フォローアップの基本設計を通じて、CAのルーティン業務を最小化。ノンコア業務の自動化をし、コア業務への集中を支援しました。
・レポート機能レクチャー
ダッシュボード運用、歩留まり・リードタイムの可視化、KPIトラッキングの設計し、経営判断の質を高める基盤を構築しました。
・段階導入
いち早く現場定着させるため、「少人数モニター → 改善 → 全体展開」の流れで、現場の“使い勝手”を最優先にチューニング。運用倒れを未然に防止しました。
このように、最初から“全部盛り”の複雑なシステムは構築せず、「使う人に負担をかけないスコープ」で運用を開始しました。
定例の壁打ちでは、「やろうと思えばできるが、複雑すぎて現場で回らない」ポイントを徹底的に潰し、現場の混乱を防ぎました。
導入後の成果:コア業務への集中が促され、経営の解像度が向上
Sales Hub Professionalとナウビレッジの段階的支援により、ミギナナメウエ様は徐々に以下の成果を感じていただくことができました。
1. 現場定着:ハレーションの最小化とスムーズな移行
リーダー陣主導のもと、先行チームでのテスト運用とフィードバック反映を経た全社展開(段階導入)を実施した結果、大きな混乱(ハレーション)なくシステムが現場に定着しました。現場視点に立った設計が功を奏し、システム移行に伴うストレスを最小限に抑えることができました。
2. “取りたいデータ”が取れる基盤の確立と経営判断の高速化
正しく情報を管理できるようになったことで、以前は取得が困難だった選考フェーズや求人単位のリードタイムなど、経営の意思決定に直結する重要な指標を、正確かつリアルタイムで収集・可視化できるようになりました。これにより、経営判断の質とスピードが向上しました。
3. 事実ベースのコミュニケーションへ変化とマネジメント工数の削減
データの共通言語化が進んだことで、現場メンバーとマネージャー間の認識齟齬によるハレーションが減少しました。議論が「私はこう思う」といった「解釈」から、「データが示す事実」に基づくものへとシフト。結果としてマネージャーのマネジメント工数が削減され、生産性の高い対話が可能になりました。
4. コア業務への集中環境確立
入力や検索のボトルネックが解消され、ワークフローによるタスク自動化が進んだ結果、キャリアアドバイザー(CA)が面談・マッチングといった本来のコア業務に集中できる時間が増加しました。
株式会社ミギナナメウエ様よりコメント
導入後の成果について、株式会社ミギナナメウエの取締役 横田様から、次のようなコメントをいただきました。
「以前のスプレッドシート運用時は、データが肥大化するにつれて動作が重くなり、情報の入力や閲覧が滞りがちでした。この課題が現場の大きなストレスになっていました。
しかし、HubSpot導入後は状況が一変し、今では求人ごとのリードタイムといった詳細な指標まで正確に把握できるようになりました。その結果、チーム内の会話が『感覚』ではなく『事実ベース』にシフトし、議論の質が向上しています。
今後は、Marketing Hubとの連携強化はもちろん、APIやAIを活用したさらなる自動化にも積極的に取り組んでいき、経営と現場の意思決定スピードをさらに高めていきたいと考えています。」
また、ナウビレッジ株式会社をパートナーに選ばれた決め手として、以下の点を挙げてくださいました。
「ナウビレッジさんの導入支援は、終始親切かつ丁寧で、HubSpotだけでなく“ビジネスそのものの構造”を深く理解していると感じました。
導入後も継続的にフォローアップをいただき、『現場で使い続けられる仕組み』を一緒に作り上げられたと実感しています。
特にナウビレッジ様による現場視点を取り入れた段階導入のプロセスは、現場の混乱を最小限に抑え、非常にスムーズな定着につながりました。
HubSpot導入を検討している企業の方には、ナウビレッジ株式会社さんを自信をもっておすすめしたいと思います。」
導入を支えたHubSpot認定パートナー「ナウビレッジ株式会社」
今回の事例は、弊社ナウビレッジが提供した支援以上に、ミギナナメウエ様のリーダーシップと現場の皆様の協力があったからこそ実現したものです。
弊社はこのプロジェクトを通して、「現場が継続して使える運用設計」と「事業構造を理解したパートナーの伴走」が、ツールの真価を引き出す鍵であることを改めて実感しました。
ナウビレッジ株式会社は、HubSpot Platinum Partnerとして、信頼感、専門性、丁寧さの3つをモットーに、お客様の事業モデルを深く理解し、「現場で本当に使われ、成果につながるHubSpot」の導入・定着をご支援できるように努めています。
「データの重さに悩んでいる」
「コア業務に集中できる環境を作りたい」
「スプレッドシートでの管理から脱却したい」
とお考えの方は、まずはお気軽にご相談ください。
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