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今回は、お客様からデジタルマーケティングの設計を依頼された際の当社の思考を、具体的なケーススタディをもとに解説していきます。
もしも、
・現在、実施しているデジマ手法が最適なのか分からず不安
・基本的なWeb広告には取り組んでいるが、SNSも含めた
デジタルマーケティングには、正直ついていけていない
・次に打つべきネクストアクションが分からない
といったお悩みを抱えている経営者の方がいらっしゃれば、ぜひこのnoteを参考にしていただければと思います。
さて、デジタルマーケティングの設計についてですが、当社は非常にシンプルな構造で考えており、【BtoC】【BtoB】のどちらも基本的には以下の流れで設計しております。
①既存アクションの書き出し
②既存アクションの当て込み
③ネクストアクションの設計
④連動作業
⑤PDCA(3分類)
②既存アクションの当て込みにて用いるフレームワークが変わることが、【BtoC】と【BtoB】の唯一の違いになります。
新規顧客開拓につかえるデジタルマーケティングについて知りたい方はこちら
1.【BtoC】設計
①既存アクションの書き出し
今回は、不動産仲介会社を例に出してみましょう。
まずは今実施しているアクションを書き出してみます。
現在、こちらの不動産仲介会社では、賃貸の入居希望者の集客に苦戦しております。現在行っているマーケティング活動は、
1.チラシ
2.ホームページ
3.リスティング広告(ホームページのURLをGoogle広告で配信中)
です。
リスティング広告をこれから始めてみたい方はこちら
②既存アクションの当て込み
BtoCの場合、上で洗い出した既存のアクションを下記の『ファネル図』に当て込みます。
このファネル図は、BtoCのデジタルマーケティング施策の全体像を体系化し、その施策の実施優先順位を記載したものになります。
今回は緑色の部分が現在実施しているチャネルとなります。
③ネクストアクションの決定
ネクストアクションは『施策の優先順位』と『チャネルの特性』を加味して決定します。
ファネル図左部の『施策の優先順位』から考えると、一番下の直近層への施策から行っていくべきであり、打つべきネクストアクションは、
・LPO(効果的なランディングページの制作)
・EFO(効果的なエントリーフォームの制作)
・リマーケティング広告の設定
となります。
それらの施策が完了したら、ファネル図真ん中の顕在層へのアプローチに進みます。
つまり、既存のリスティング広告/HP(SEO)を改善し、新しくアフィリエイト広告の検討を行う、といった流れになります。
上記に加えてSNSに関しては、『チャネルの特性』を加味します。
具体的には、下記表を参考にユーザー属性や伝達物で考察します。
今回の例では、
「入居者からすると物件の内装が興味をひきやすいのでは?」
「エリア的に女性が多いのでは?」
という仮説から、もしSNS広告を導入する際は、Instagram広告に内装の写真を配信してみようと決定します。
SNSマーケティングについて詳しく知りたい方はこちら
④連動作業
一つのマーケティング施策を行ったら、相互作用を狙って他のマーケティング施策やチャネルと連動させることが重要です。
例えば、ランディングページの制作が完了したら、
『ホームページに記載できないか』
『チラシにQRコードを張れないか』
を確認します。
また、Instagramアカウントを開設したら、
『アカウントを開始したことを伝えるポストカードを顧客対応をするデスクの上に置いておこうか』
『社員の名刺に挿入できないか』
を確認する、
といった具合です。
上記のように、他のチャネルや営業活動と絡められないか考慮し、出来る限り噛み合わせていきます。
⑤PDCAは3分類
最後に上記で行ってきた施策の改善を行います。
改善の際に注目するKGIとして、ほとんどのデジタルマーケティングのチャネルではコンバージョン数(申込数)を追うことが多いかと思います。
その中で、通常の運用者のKPIは、
・インプレッション
・クリック
・コンバージョン
の3指標としてください。
そして、こちらも③の思考と同様にして以下のように
コンバージョン⇒クリック⇒インプレッション
下流から順に改善策を出していきます。
例えば、リスティング広告にて『クリックからコンバージョンする確率が低い』といった状況の場合は、
・LPのフォーム項目が多すぎる
・コンバージョンボタンが分かりにくい
などの課題が想定できます。それに対し、
・必要最低限数のフォーム項目に精査する
・コンバージョンボタンの色やデザインを目立つ色(例えば、背景色の補色など)に変更し、ABテストする
という改善案を実施していきます。
このようにして、3指標に注目して、改善アクションを実行していきましょう。
また補足として、SNS運用に関しては、直接コンバージョン数が測定がしづらいものが多いため、お客様へのアンケートの導入をお勧めします。
このアンケートにて『何がきっかけで申し込みしましたか?』と聞くことにより、SNSのコンバージョンへの貢献度を定量的に測定することが可能になります。
2.【BtoB】設計
BtoB設計の場合も、②を除きBtoCと手順は同じになります。
①既存アクションの書き出し
は変わりません。
②既存アクションの当て込み
BtoBの場合、下記フロー図をお勧めします。
③④⑤もBtoCと同様になります。
BtoBマーケティングについて詳しく知りたい方は
「【保存版】BtoBマーケティングの成功セオリーを徹底解説」をご覧ください。
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3.まとめ
いかがでしたでしょうか?
デジタルマーケティングといっても上記のように解剖し、特性を活かしながらネクストアクションを定め、連動させ、計測していくというだけです。
リモートワークが普及する中で、営業戦略やマーケティング戦略に見直しが多くの会社様で行われております。
一度風呂敷を広げて、現在の施策で効果が出ているものは残しつつ、新しいものを添える。
そのようなイメージでデジタルマーケティングを実施し、PDCAを回しながら、競合他社に負けない競争力を強めていきましょう。
私が経営するナウビレッジ株式会社では『世界で通用するデジタルマーケティング集団になり、国力を引き上げたい』という考えの元、日々様々な業界のマーケティングの支援を行っております。
noteやTwitterを活用し、現場から経験した知見を未熟ながら発信していきます。
是非自社の事業で洗い出しを行い、実践して頂けると幸いです。