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普段、経営者様やマーケティング責任者様と打合せをさせていただく機会が多いのですが、
よくこんな声を耳にします。
「SEOはコストがかかる」
「SEOは効果が出るのが遅い、すぐに効果が出る施策を打ちたい」
「SEO対策に取り組んで本当に意味があるのかわからない」
「うちの会社の場合、SEOは必要ない」
確かに、SEO対策を講じる際には、費用、時間、労力と多方面でかなりのコストがかかるのは事実です。
しかし、コロナウイルスの影響も加味してインターネット利用頻度が増加傾向にある現代では、企業として早いタイミングでSEO対策に取り組むことが重要になりつつあります。
今回の記事では、SEO対策の重要性とメリットをまとめていきますので、参考にしていただければ幸いです。
目次
1.SEOとは?
SEOの正式名称は、「Search Engine Optimization(サーチエンジンオプティマイゼーション)」で、意味は「検索エンジン最適化」です。
よくSEO対策という言葉を聞くと思いますが、
「GoogleやYahoo!などの検索エンジンから、特定の検索語句において自社のオウンドメディア・コンテンツを評価してもらうための対策」と解釈してください。
この評価が高いほど、オーガニック検索欄の上位に表示されやすくなります。
評価のアルゴリズムに関しては、検索エンジン側は正式公表していませんが、
SEO対策で重要なのは「検索ユーザー」と「検索エンジン」の両者から
「このサイト・ページは検索ユーザーのニーズに応えているページである」「有益なサイトである」と認識されることです。
そのため、両者に対しての対策を丁寧に講じていけば、自ずと上位表示されるようになっていきます。
検索ユーザーからのニーズにしっかり応えるサイト・ページになっていれば、検索エンジン側は好評価を与え、オーガニック検索欄の上位表示をしてくれるのです。
SEO対策の手法としては、内部施策と外部施策と大きく2つに分けることができます。
内部施策はタグの最適化やURLの正規化、コンテンツ施策などがあり、外部施策は内部リンクや被リンク構造の最適化などです。
中でも、コンテンツ施策は「コンテンツSEO」と呼ばれ、検索ニーズに合わせて特定のテーマのコンテンツ(記事・コラムなど)を制作し、コンテンツ経由での検索流入を増やすSEO施策のことを指します。
コンテンツの数と質が重要なため、ユーザーのニーズ(検索意図)を分析し、キーワードや共起語の選定を行い、ユーザーが得たい情報に応えるコンテンツを作成することでオウンドメディアやコンテンツへのセッション数や、そこからの顧客獲得数を増やすことに繋がります。
SEOに取り組む5つのメリット
今やSEO対策は企業間や個人間でも競争が激しくなってきていますが、
企業としての集客や売上を上げていきたいと考える企業経営者様としては、SEO対策への検討は外せないものとなってきています。
そのように重要度が高いことは理解していても
「そもそも自社のオウンドメディアを持っていない」
「オウンドメディアを持ちたいけどお金も時間もかかるので手が出しにくい」
「自社では必要がない」
など考える経営者様も多いと思います。
しかし、現代のユーザーの情報取集活動は多岐に渡り、複雑化しています。
コロナウイルスの影響によってインターネットの重要性について米シンクタンクの調査結果によるとおよそ9割の人々が重要であると回答する結果となっており、今後もさらにユーザーのインターネット利用頻度は高くなると考えられます。
利用頻度が高くなれば、当然ユーザーによる情報収集はオフラインではなくオンライン上で行われるため、そのような状況の中ではSEOに取り組むことは様々なメリットがあることを経営者の皆様には知っていただきたいです。
▼参考URL:https://www.jetro.go.jp/biznews/2021/09/f69d37ba9fc61906.html
以下では、SEOに取り組むことにより得られるメリットを5つ記載します。
2.1.クロスメディアマーケティングの一環として顧客獲得効果を高める
クロスメディアマーケティング(CMM)という言葉をご存知でしょうか。
クロスメディアマーケティング(CMM)とは「複数メディアを活用し、媒体同士によるマーケティングの相乗効果を高め、多くの顧客に商品やサービスを認知・理解してもらい、購買行動に促すマーケティング戦略」です。
インターネット・テレビ・雑誌など、複数のメディアの相互作用を狙うもので、これを活用し、集客・売上アップといった広告効果を上げようとする手法が、クロスメディアマーケ
ティングです。
ユーザーは、意思決定をする前段階では、様々な媒体で企業の信用や、商品の信用を確認します。
例えば、転職活動をしているユーザーは、業界情報であったり、職種に関する情報、企業の情報を検索エンジンを使用して入手したり、SNSを使用して入手します。
例えば、ユーザーが企業やサービスを知る入口がTwitterだとした場合、Twitterの情報のみでエントリー判断をせず、リスティング広告をクリックしてランディングページ(LP)を読んだり、企業のオウンドメディアやコンテンツ記事を読むなどして、その企業のことを深く理解した上でエントリーアクションを取る、といった具合です。
人間心理として、私たちは情報を目にする機会が増えれば増える程、行動意欲(購入・申込・ダウンロードなど)が高まると言われているので、クロスメディアマーケティングの一環としてSEOに取り組むことは非常に価値があります。
ただし注意点としては、SEOにのみ取り組むのはまたナンセンスです。
SEOは効果が表れるまでに最低でも3ヶ月は時間がかかりますので、WEB広告やSNS広告など即効性の高い施策を併用することで相互作用を高めることができますので、併用をおすすめします。
2.2.短期施策で終わらず自社の資産になる
SEOやコンテンツSEOは、長期的な目線でみると資産になります。
デジタルマーケティング施策には、リスティング広告やディスプレイ広告などのWEB広告や、SNS広告、アフィリエイト広告など多岐にわたりますが、それらは運用をストップしてしまえば残らず消費されてしまう存在です。
もちろん、広告は短期施策としては有効な施策ですので、早く効果を出したいという場合は有効ではあります。
ただし、これらの広告効果を発揮するには、最低でも広告予算は月額30万円程度は確保していた方が良いことを考えると、年間で360万円、プラス人件費などがかかることになります。長期的に考えた時にかなり多額の費用を消化することになります。
投資している瞬間は顧客の獲得ができますが、終わってしまえば何も手元に残らないので、顧客獲得をするためには一生広告を運用し続けなければならないということになります。
対して、SEOやコンテンツSEOは、初期投資は必要なものの、一度作ってしまえばWEB上に残り資産となるのが特徴です。
もちろん、検索エンジン側の動きにあわせて日々オウンドメディアやコンテンツを改善することも必要となり、人件費や代行費などが発生する可能性もあることは年頭に置く必要がありますが、それでも投資した分後から回収することが可能な施策です。
例えば、1コンテンツあたり10万円程の費用をかけて月2コンテンツ作成したとして、24コンテンツを240万円で作成することが可能です。
自社の顧客獲得において狙うべきキーワードの選定をしっかりと行い、キーワードに対する良質なコンテンツを溜めていけば、広告を運用せずにコンテンツ経由でのコンバージョンを獲得することもできるようになります。
2.3.リスティング広告との相乗効果を発揮させる
リスティング広告とSEOはそれぞれデメリット・メリットがあり、この2つの施策は相互に足りない部分を補い合うことができる施策同士ですので、可能であれば同時に施策実施してみて、どちらの方が自社のサービスと顧客に合っているかのテストをしてみると良いでしょう。
顧客獲得を狙う場合、危険なのは「SEOだけに取り組む」や「リスティング広告だけに取り組む」といったようにある1つの施策のみを実施していくことです。
当然企業としては、なるべく安いコストで、早く効果を出したいと考えるので、最終的に得られる利益もよく分からないのにあっちもこっちも手をつけるのは、避けたいと考える企業様も多いと思います。
最終的には併用をおすすめしますが、予算が少ない場合や、短期的にすぐに顧客獲得をしなければならない場合は、リスティング広告⇒SEOの順序で実施していくと良いです。
また、2つの施策の違いについて、下記表にまとめていますのでご参考ください。
2.4.信頼度の向上が見込める
SEOはユーザーから得る企業への信頼度を上げることに、大きく貢献する施策です。
オウンドメディアやコンテンツが高品質であれば、ユーザーは企業のサービス利用や商品購入を前向きに検討することになります。
また、信頼度が増せば、集客や知名度の向上にも寄与します。
SEOにおいて「E-A-T(イー・エー・ティー)」という概念があります。
Expertise(専門性) Authoritativeness(権威性) Trustworthiness(信頼性) |
参考URL:General Guidelines
E-A-Tがあるオウンドメディアやコンテンツになっているか?は、Googleが非常に重要視している要素になります。
このE-A-Tが保たれているオウンドメディアやコンテンツは、
Googleが「ユーザーにとって適切な情報を与えるサイト・コンテンツである」と判断する材料となるため、上位表示も狙いやすくなります。
Google側の評価を高めるだけでなく、ユーザーとしても専門家や監修者などの著名人の名前が記載されており、情報ソースが保証されていると分かれば安心しますよね。
それにより、企業を信頼することができ、サービス利用や購入に繋がる可能性を高めてくれます。
E-A-Tの考え方や、オウンドメディアやコンテンツへの反映のさせ方などについてはまた改めて記事としてご説明させて頂きます。
2.5.SEO経由でのコンバージョン獲得が見込める
SEOはコンバージョン増加のためにオーガニック検索経由のユーザー流入を増やすことができ、最終的にはコンバージョン獲得までも可能にするマーケティング手法です。
オーガニック検索結果で最もクリック率が高いのは、上位表示されているページです。
下記表のとおり、特に上位1~4位までは、クリック率が二桁を突破しており、5位以下は10%を割っています。
11位以降(つまり検索結果の2ページ目以降)になると、ほとんどクリックされなくなってしまうとも言われています。
検索を通して情報を探しているユーザーが自社のオウンドメディアやコンテンツに訪問できるようにSEO対策を実施していく必要があります。
SEOでは自社のサービスや商品に関わる検索キーワードを選定し、自社で狙うべきキーワードに沿いテーマ設定してオウンドメディアやコンテンツを制作していくことが重要になります。
上位表示されれば、ユーザーのセッション数を増やすことができ、クリック数、コンバージョン数の増加にも繋がります。
3.まとめ
いかがでしょうか。
今回の記事では、下記の点についてまとめてきました。
①改めてSEOとは何か(内部施策と外部施策があり、特にコンテンツSEOは重要である)
②SEOに取り組むことは企業にとってメリットがある(5つのメリット紹介)
ぜひ、今後のマーケティング施策・経営判断への参考にしていただければ幸いです。
ありがとうございました。
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