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注目されるパーパス経営。
あなたの会社のパーパス・ビジョン・ミッション・バリューはなんでしょうか。
私は以前創業した会社で創業社長として9年弱勤務いたしましたが、なかなかビジョン浸透に苦労しました。
社外向けへの発信は一定のコンテンツ作りで補填できても、社内の働くメンバーが、深く理解し、有期的に動く組織作りは難しいなと今でも感じています。
今回の記事では当社ナウビレッジがどのようなプロセスを経て、パーパスを策定し、今後組織浸透を図っていくかについて記載します。
1.パーパスとは
下記図解です。
様々なパーパスに関連する書籍・Web記事を拝見し、グルグル回った結果、一番上の図がシンプルで理解しやすかったです。
パーパス ➡ WHY
ビジョン➡ WHERE
ミッション➡ WHAT
バリュー➡ HOW
英語の方がよほどしっくりきますね。
パーパスが会社の存在意義、つまり、なぜ私たちの会社は存在するのか。と捉えた上で、
その存在意義を定めるプロセスに移行します。
1.存在意義を定めるには、多方面から、ナウビレッジを見つめる必要がある。
2.多方面とは、「過去」「現在」「未来」「顧客」「社員」の5つである。
3.詳細に落とすと下記。
過去➡創業2年の会社のため、主に創業者である僕の現体験
現在➡ナウビレッジの現在の提供サービスで顧客にどのような幸せを提供しているか
未来➡マーケティングサービスの延長線上にどのような世界を実現したいか
顧客➡クライアントの中で、当社も、そして社会も応援したくなる顧客の属性は何か
社員➡70歳まで働くであろうこの時代を生き抜くにあたり、どのような時間を一緒に過ごすべきか。
それでは順に記載していきます。
2.過去を振り返って
代表である自分の過去の経験を振り返ってみました。
1987年鹿児島県出身。
父親は地元で司法書士事務所を開業し、小さな事務所ではありましたが立派に仕事をこなしていました。人たらしというか営業が強い親父だったんでしょう。司法書士の依頼業務を引き受けるにあたり、地元住民だけではなく、地銀・不動産などとも親しくしておりました。
母親は病院勤務の後に心理カウンセラーとして独立。スクールカウンセリングや講演など忙しく飛び回っていました。
小さいながら父母共に自営業であり、車の中で親父が「鶏口牛後」という言葉を話していたのをよく覚えています。
3人兄弟の末っ子である僕は、親からも兄弟からも愛され、何不自由なく高校生活まで過ごし、大学はアメリカ留学を決意するに至ります。
留学時代に学部で知り合った多くの起業家(というよりリフォーム屋などのスモールビジネス)をみて、憧れをもち25歳で株式会社UZUZを創業。社長と会長を含めて9年弱勤めました。
体調を崩したり、自分の目的意識が変わり、現在ナウビレッジというマーケティング会社を経営していますが、僕の根っこにあるキーワードとして「努力」という言葉があります。祖母が習字の先生をしており、僕は自分の好きな「努力」という言葉を書いてもらい、壁に貼ってよく眺めていました。
中高、部活動はほぼ1日も休まず、部活動以外の時間も自主練をしまくっていました。
高校三年生の頃は休みの日は1日10時間ぐらい勉強する事もあまり苦ではなかったし
アメリカ留学時代も、絶対アメリカ人に負けたくないと思い、1年飛び級かつ学部3番で卒業しました。
1社目の就職先でも、死ぬほど働いたし、創業したUZUZでも、朝から深夜まで、脳みそ(経営業務)・足(営業)・胃袋(接待)を使いまくりました。
ただ、33歳で創業した会社を退職するにあたって、努力というより、今後は、【心理的安全性・組織的健全性】というキーワードが、やり過ぎて道半ばで朽ち果てた経験から重要だなと気付きました。
これが過去からの学びです。
3.現場・未来・顧客を見直すと
現在について書いていきます。
現在(2022年11月1日時点)で140社のお客様にマーケティング業務を提供しました。
支援していく中で、こちらの心が動かされる会社が複数社あります。
例えば、私がCMO(Chief Marketing Officer)を勤めるアーシャルデザイン社。
【SPORTS LIFE HACK COMPANY】と掲げ、アスリートの人生を変えるために様々な活動をしております。引退後アスリートの就職・転職支援に留まらず、アスリートエンジニアの育成をてがけ、急成長している会社様です。
小園さんという社長さんですが、社会課題への意識が高く、手伝いたい!と思わせてくれるお人柄・事業なのです。
他にもビースタイルという会社様。
「はたらくをもっとしあわせに。」をミッションに掲げ、主婦のお仕事斡旋や、RPA開発業務など様々な形で生産年齢人口現象という社会課題に取り組みます。
一方で「儲かればいい」という思考に偏りすぎているお客様も多く見受けられます。
社会課題に向き合い理念とビジネスを両立させながら切磋琢磨する経営者と、儲けるために思考で、一つの効果としてマーケティングをドライに見ている経営者。
間違いなく前者の経営者のお仕事に携わりたいです。
4.社員のあるべき環境
社員にとって素晴らしい環境とはどのような状態でしょう。
僕がイメージする最高な環境とはこんな感じ。
・仕事の中で「今日1つ新しいことを学んだ」がある
・その成長実感を持つことで将来の不安が消え、目の前のことにまっすぐになれる
・9:00~18:00(残業があっても20:00ぐらいまで)で勤務
・その労働時間は超集中している(受験勉強みたいな集中力)
・全体チャットで質問を投げかけたら回答がある(私助けるよ!という文化がそこにある)
・産休/育休/体調不良、様々な状況に対して、リモート含め柔軟に対応する
・成果を出した人は適切に評価をされる、逆もしかり
・競合他社よりも給与水準が高く、休みが取得しやすい
・誕生日などのお祝いごとがあり、社員旅行は全力で楽しめる。
テニスの錦織選手が通われたフロリダのIMGアカデミーのような世界観ですかね。
規則正しく生活し、与えられた時間で成果を出し、評価をうけ、ステップアップしていき、関係者への配慮を忘れないといった空間です。
会社である以上、社員もいつか必ず別れがきます。
転職して何年かたって振り返って、あの会社が基礎を作ってくれたなとか、あの会社でマーケティング極めたから今があるなとかそういう存在で会社はあるべきです。リクルートってそういうの文化伝承が上手ですよね。
5.パーパスと今後の浸透
上のような、過去・現在・未来・顧客・社員を考えた際にたどりついた、わが社のパーパス(存在意義)は下記となりました。
[ Make It Possible – 選択肢を増やして、人生を豊かにする]
顧客も、社員も、選択肢を増やして、事業に、人生に意思決定の可能性を広げることに注力していきます。
所得や学歴より「自己決定」が幸福度を上げるというデータはまさにその通りです。
出来るようになった!
選べるようになった!
というシンプルな感動を関係者に届けていきます。
また、パーパス策定後にどのように浸透させていくかも同時に考えるべき点です。
まずは表彰制度を作ってみました。
パーパス賞という名の元、①企業部門 ②技術部門 ③特別部門で、どのように選択肢を増やして人生を豊かにしたかをコンペします。
※先日の3期キックオフにて、MVPを受賞したアンディ
今後の展開として、
・パーパスを発信する書籍出版(2022年12月予定)
・パーパスをベースにしたクレド策定
・日々の様々なアクションへの評価コメントに記載
・Twitterやブログなどでの発信
・CXOを中心とした幹部陣の浸透
を強化していくことで、文化に根付かせていきます。
最後までお読み頂きありがとうございました。