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LINE広告のターゲティング徹底解説

  • 更新日 : 2021-12-04

  • 公開日 : 2021-12-01

今回は、LINE広告のターゲティングについて解説します。
できるだけ効率よくコンバージョンを得るためにも、ターゲティングは非常に重要です。
ターゲットを設定する方法がいくつかありますので、それぞれ説明します。

1.ターゲティング一覧

LINE広告_ターゲティング一覧
引用:LINE For Business

LINE広告のターゲティングには、以下の4種類があります。

・デモグラフィック配信
・オーディエンス配信
・類似配信
・クロスターゲティング

それぞれの特徴をご説明します。

2.ターゲティングの詳細

2.1 デモグラフィック配信

LINE広告_デモグラフィック配信
引用:LINE Business Guide 2021年7月-12月期

「デモグラフィック配信」とは、ユーザーの性別・年齢・地域・OS・趣味・関心・行動・属性からターゲティングをする配信方法です。

これは、他の広告媒体でも使われています。LINE収集しているデータを元に、このようなターゲティングが可能になっています。

詳しくは、以下のようなターゲティングになっています。

▼地域セグメント

都道府県、市区町村単位で地域を指定できます。
また、半径レベルでも地域の選択することができます。

【配信対象】
以下から選択が可能。
・この地域に住んでいる人、この地域で働いている人、この地域に最近いた人
・この地域に住んでいる人、この地域で働いている人
・この地域に住んでいる人
・この地域で働いている人
・この地域に最近いた人

【指定方法】
地域を指定(都道府県・市区町村)
半径を指定(3km以上から設定可)

▼性別セグメント

以下から選択が可能。
・すべて
・男性
・女性

▼年齢セグメント

14歳以下から65歳以上まで、5歳ごとに分けたセグメントから選択が可能。

・14歳以下
・15〜19歳
・20〜24歳
・25〜29歳
・30〜34歳
・35〜39歳
・40〜44歳
・45〜49歳
・50〜54歳
・55〜59歳
・60〜64歳
・65歳以上

▼興味関心セグメント

以下の18種から指定が可能。
自動車については、車種を9種類から選択することも可能になっています。

・ゲーム
・デジタル機器・家電
・スポーツ
・職・ビジネス
・ファッション
・家・インテリア・園芸
・テレビ・番組
・音楽
・教育・学習・資格
・金融
・健康
・エンタメ
・ショッピング
・書籍・マンガ
・食べ物・飲み物
・美容・コスメ
・旅行
・自動車
(軽自動車/コンパクトカー/ハッチバック/セダン/スポーツカー/ステーションワゴン/ミニバン/SUV(コンパクト)/SUV(ラージ))

▼行動セグメント

以下の7つの項目から選択が可能。

・テレビ視聴頻度(テレビ視聴頻度が高い/平均/低い)
・キャリアの変更(過去2年間でキャリアを変更した/変更していない)
・コンバージョン(ウェブサイトコンバージョンが多い/アプリのインストールが多い)
・ゲームプレイタイプ(アドベンチャーゲームプレイヤー/カジュアルゲームプレイヤー/RPGゲームプレイヤー)
・モバイル端末の変更(過去2年間で端末を変更した/変更していない)
・ネットワークの利用状況(Wi-Fiを利用しない)
・購買意向(自動車(ラグジュアリー)の購買意向が高い/ファッション(ラグジュアリー)の購買意向が高い)

▼属性セグメント

以下の4つの項目から指定が可能。

・配偶者(既婚/未婚)
・子供(子供あり/子供なし)
・携帯キャリア(NTTドコモ/au/Softbank)
・推定収入(収入上位51%以下/21~50%/11~20%/10%)

2.2 オーディエンス配信

LINE広告_オーディエンス配信
引用:LINE Business Guide 2021年7月-12月期

「オーディエンス」とは、広告配信を効率よく行うためのターゲティング設定の1つです。
ユーザーのデータ(端末識別IDなど)や、広告配信者が持っているカスタマーデータを利用することができます。

▼LINE広告の管理画面から作成できるオーディエンス

・ウェブトラフィックオーディエンス
LINE Tagのトラッキング情報を基に、サイト訪問ユーザーのオーディエンスを作成できます。また、サイト内購入などのイベントに基づいたオーディエンスを作成することもできます。

・モバイルアプリオーディエンス
アプリを開いた人やアプリ内で購入をした人など、アプリ内で発生したイベントに基づいてオーディエンスを作成できます。

・IDFA/AAIDアップロード
保有しているIDFA/AAIDデータを用いてオーディエンスを作成できます。編集ページで後からオーディエンスの追加や更新ができます。

・電話番号アップロード
保有している電話番号を用いてオーディエンスを作成できます。編集ページで後からオーディエンスの追加や更新ができます。

・メールアドレスアップロード
保有しているメールアドレスを用いてオーディエンスを作成できます。編集ページで後からオーディエンスの追加や更新ができます。

・LINE公式アカウントの友だちオーディエンス
LINE公式アカウントの友だち、またはブロック中の友だちのオーディエンスを作成できます。

・類似オーディエンス
すでに作成したオーディエンスと似ているユーザーを探し、オーディエンスサイズを拡張します。類似度は1〜15%、または自動から選択できます。

・動画視聴オーディエンス
指定した動画素材の視聴ユーザーのオーディエンスを作成できます。視聴ユーザーの再生率を指定することができます。

・画像クリックオーディエンス
キャンペーンIDを指定して、そのキャンペーンで使用されている画像をクリックした人のオーディエンスを作成できます。

2.3 類似配信

LINE広告_類似配信
引用:LINE Business Guide 2021年7月-12月期

「類似配信」もしくは「類似オーディエンス」と呼ばれます。
自分で作成したオーディエンスと似ているユーザーを探し、オーディエンスを拡張します。類似度は「1〜15%」、または「自動」から選択することができます。

類似度が高いほどアクションの確度は高くなりますが、オーディエンスサイズは小さく、リーチできる人数が限られます。
逆に類似度が低いほどアクションの確度は下がりますが、オーディエンスサイズは大きく、配信できる母数が増えます。

▼設定項目

・オーディエンスソース
ソース元とするオーディエンスを選択します。ビジネスマネージャーから共有されたオーディエンスを利用することも可能。

・オーディエンスサイズ
オーディエンスサイズ(拡張率1〜15%、自動)を選択します。
類似オーディエンスは最大10件まで作成可能。

LINE社が推奨している類似度合いは、「自動」です。
類似度合いを「自動」にすると、オーディエンスサイズをコントロールすることは難しいですが、パフォーマンスが安定しやすく、配信初動のタイミングなどで導入してみると良いでしょう。

2.4 クロスターゲティング

「クロスターゲティング」はLINE法人サービス同士のデータ連携により、ユーザーが行ったアクションに基づくアプローチが可能になる配信方法です。
サービス間のデータ連携により、ターゲットに対してより最適なメッセージを配信できるようになります。

LINE広告_クロスターゲティングのデータ連携イメージ
引用:LINE For Business

LINE公式アカウントには、友だち追加されたユーザーのアクションデータ(メッセージの開封やクリック)が蓄積されています。
このようなデータをLINE広告のリターゲティング配信に活用することで、広告配信の精度を上げることができます。

▼クロスターゲティングの活用例
クロスターゲティングを使うことで、次のようにオーディエンスデータを活用することができます。

・メッセージ未開封のユーザーを対象に、リーチを広げる
LINE公式アカウントで配信したメッセージを開封したユーザーを除外して広告を配信することで、ターゲティングの精度を高めながら、効率良くリーチを広げることができます。

・商品を購入する可能性が高いユーザーへの広告配信
ユーザーが自身のLINEアカウントとECサイトなどのサービスとのID連携を行っている場合、購入頻度が高いユーザー、または購入金額が多いユーザーのデータを類似拡張して広告を配信できます。

類似拡張を使って、優良な友だちを獲得
LINE公式アカウント内でメッセージを開封したユーザーや、リンク先へ遷移したユーザーのデータを類似拡張し、LINE広告を通じてLINE公式アカウントの友だち獲得を促す「友だち追加」を配信することができます。
ロイヤルティーの高いユーザーを獲得することが可能で、継続的なコミュニケーションにつなげられます。

3.まとめ

まとめ

以上がLINE広告のターゲティングの詳細です。

・デモグラフィック配信
・オーディエンス配信
・類似配信
・クロスターゲティング

これらのターゲティングを目的に合わせて設定し、確度の高いユーザーにリーチできるよう工夫していきましょう。