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ディスプレイ広告とは?リスティング広告との違いや広告効果を最大化するポイントを解説

  • 更新日 : 2021-11-27

  • 公開日 : 2021-11-24

インターネット上で配信する広告には様々な種類があります。

今回は、その中でもよく使われるディスプレイ広告について解説します。

また、リスティング広告との違いや、ディスプレイ広告の効果を最大化する方法もお伝えします。
ディスプレイ広告をまだ利用していない方は、ぜひ一読してみてください。

1.ディスプレイ広告とは

ディスプレイ広告とは

まず、ディスプレイ広告とはどのような広告なのか理解する必要があります。

ディスプレイ広告は、Webサイトやアプリに用意されている広告枠に表示される広告です。

ディスプレイ広告の配信形式はバナーだけでなく、以下のような種類があります。
・バナー広告
・テキスト広告
・レスポンシブディスプレイ広告
・動画広告

ディスプレイ広告は主にGoogleとYahoo!のサービスが大きなネットワークを構築し、提供しています。

Googleが提供しているものを「GDN(Googleディスプレイネットワーク)」といい、Yahoo!が提供しているものを「YDA(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)」と言います。

例えばGDNで広告を出稿すると、Googleが提携しているサイトやYouTubeに広告を出すことができます。
YDNで広告を出稿すれば同じように、Yahoo!が提供するサービス内で広告が表示されます。

1.1 掲載されるネットワーク

GDN

GDNの配信面はYDAよりも多く、個人運用ブログなどにも掲載されます。
主な配信場所は、ラブドアブログやYouTube、食べログ、教えてgoo、スマホアプリなどです。

YDA

YDAの配信面は、Yahoo!の自社サービスサイトを中心に掲載されます。
主な配信場所は、Yahoo!ニュース、Yahoo!知恵袋、NAVERまとめなどです。
GDNと異なり、個人運営のサイトではほとんど見受けられません。

1.2 リスティング広告との違い

アプローチ層

アプローチできるユーザー層の違い

リスティング広告では、ユーザーが商品やサービスを認知していて、購入意欲の高い層にアプローチすることができます。一方、ディスプレイ広告では、まだ商品やサービスを認知していない潜在的なユーザーに対して広くアプローチすることができます。

広告の掲載位置

広告の掲載位置の違い

ディスプレイ広告とリスティング広告では、広告の掲載される場所が異なります。
リスティング広告は検索エンジンの検索結果に表示される広告です。
一方、ディスプレイ広告は、Webサイトやアプリの広告枠に表示されます。

1.3 クリック単価・クリック率・成約率の違い

クリック単価は、リスティング広告の方が高くなる傾向にあります。
しかし、クリック率(CTR)や成約率(CVR)はリスティング広告の方が優れています。

ディスプレイ広告は、先ほどご紹介したアプローチ層の違いから、広く浅く配信するイメージで、リスティング広告は狭く深く配信するイメージです。

2.ディスプレイ広告のメリット

2.1 視覚で訴えることができる

ディスプレイ広告はリスティング広告と違い、画像や動画を使用してユーザーに訴えかけることができます。テキストだけで表示されるリスティング広告より情報量が多く、目に留まる広告にしやすいでしょう。
また、自社のブランドイメージを打ち出すこともできます。

2.2 潜在層への認知拡大

ディスプレイ広告を使用することで、自社の商品やサービスを認知していないユーザー(潜在層)へアプローチすることができます。
ディスプレイ広告もクリック課金制のため、クリックされるまでは費用が発生しません。効果的と思われるバナーを用意して、潜在層に興味を持ってもらえるようにしましょう。

2.3 クリック単価が安い

先ほども述べましたが、ディスプレイ広告は、リスティング広告と比べるとクリック単価が低い傾向にあります。1クリックあたり、おおよそ50~100円程度です。同じ費用でも、より広いユーザーへ配信することが可能です。

2.4 リマーケティング・リターゲティングが可能

ディスプレイ広告はリマーケティングができるということもメリットの1つです。
リマーケティングは「リターゲティング」とも呼ばれます。

リマーケティング(リターゲティング)とは、以下のようなことです。
・サイトを訪れたことがあるユーザーに対して広告を配信する
・自社サイトのサービスを利用したユーザーに対して広告を配信する

みなさんも、興味を持って調べた商品が広告に出てくるようになった経験はありませんか?
一度興味を持ってくれたユーザーを逃さないように再アプローチするリマーケティングでも効果を発揮することができるのがディスプレイ広告のメリットです。

3.ディスプレイ広告のデメリット

続いて、ディスプレイ広告のデメリットもご紹介します。

3.1 リスティング広告よりCVRが低い

リスティング広告と比べると、ディスプレイ広告はCTR(クリック率)、CVR(成約率)が低いという特徴もあります。
なぜかというと、リスティング広告の方が、商品やサービスへの関心を持っているユーザーを誘導しやすいからです。
リスティング広告は、悩みやそれを解決するサービスを検索エンジンで調べたユーザーに対して配信できます。
しかし、ディスプレイ広告はそれよりも広い層に対して配信するため、そこまで興味がないユーザーにも配信されます。
結果としてCTR、CVRが低くなってしまいます。

3.2 効果分析が難しい

ディスプレイ広告は画像や動画を使用することができますが、その分析・改善が難しいと言われています。
テキストのみのリスティング広告であれば、文章のどの部分に問題があるか分析しやすいのですが、画像や動画を配信するディスプレイ広告の場合、どの要素に問題があるか分析することが難しくなります。
広告を配信するにあたって、効果測定を行ない改善していくことは非常に重要ですので、この点はデメリットとなります。

3.3 ターゲティングが難しい

ターゲティングが難しいというのも、ディスプレイ広告のデメリットの1つになります。
顕在層だけでなく、準顕在層や潜在層にまで広告が配信されるためです。
広く浅く配信できるというメリットの裏返しと言えるでしょう。

4.ディスプレイ広告を実施するタイミング

ディスプレイ広告を実施するタイミング

ディスプレイ広告を実施するタイミングについてお伝えします。
結論から言うと、先にリスティング広告を押さえてからがおすすめです。

まずはリスティング広告で費用を抑えながら広告を打ち、自社商品やサービスの効果的な訴求方法を把握していきます。
そして、効果的な訴求方法をある程度把握したところで、ディスプレイ広告を開始します。

先述した通りディスプレイ広告は効果分析が難しいため、最初からディスプレイ広告を始めてしまうと広告の改善に大きな費用が掛かってしまう恐れがあります。
もしリスティング広告の経験が無いのであれば、先にリスティング広告を経験しておきましょう。

5.ディスプレイ広告を成功させるポイント

ディスプレイ広告を成功させるポイント

5.1 広告の配信目的を明確にする

ディスプレイ広告を成功させるためには、まずはじめに広告の目的を決めておくことです。

・短期で売り上げをアップさせる
・商品、サービスの認知拡大

以上のように、何を目的にするかによって広告の打ち方が変わってきます。

5.2 ターゲットを選定する

ディスプレイ広告には、広告を届けるターゲットをキーワード・年齢・性別・エリアなどで絞ることができる機能があります。
自社サービスを訴求したいターゲットを明確にし、その上で広告用の画像・動画を制作すると良いでしょう。
ペルソナを設定して、ユーザーの行動を予測することも役に立ちます。

5.3 クリエイティブ

目的とターゲットを設定したら、画像・動画の制作に進みます。
画像や動画はテキストと違って様々な要素が入っているため、効果的かどうかを確認するためにも数種類用意しておき、分析を行なうと良いでしょう。

・テキスト(見出し)
・写真(イラスト)
・色合い
・人物のあり、なし
・ボタンのあり、なし
こういった要素を変えていき、効果的な画像・動画にしていきます。

広告用の画像や動画については細かい規定があるため、GDNやYDNの規定をよく確認したうえで制作を進めることをおすすめします。

6.まとめ

いかがだったでしょうか?
今回はディスプレイ広告についてまとめました。

簡単にまとめると、次のようになります。
▼ディスプレイ広告のまとめ
・Webサイトやアプリの広告枠に表示される
・潜在層など、広いターゲットにアプローチできる
・画像や動画を用いて多くの情報を伝えられる
・リマーケティングにより再アプローチできる
・クリック単価を抑えられる傾向にある

リスティング広告とディスプレイ広告は「どちらが良い」というものではなく、それぞれメリットとデメリットが存在するため使い分けをすると有効です。
そして、初めて広告を出稿するのであれば先にリスティング広告を経験しておき、その上でディスプレイ広告も利用していくと良いでしょう。