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今回は、Facebook広告のターゲティングの種類を解説します。
また、効果の高い設定方法も合わせてご紹介しますのでぜひご覧ください。
目次
1.Facebook広告のターゲティングの構造
Facebook広告は、次のような構造になっています。
アカウント > キャンペーン > 広告セット > 広告
「広告セット」の中で「オーディエンス」が1つ設定できます。
この「オーディエンス」により広告配信のターゲティングを行ないます。
まずは広告を配信したいターゲットを決めることが必要です。
キャンペーンを作成しオーディエンスを設定して、その後広告を作成すると良いでしょう。
2.Facebook広告のターゲティングの種類
Facebook広告のターゲティングは、大きく分けて以下の3種類です。
・コアオーディエンス
・カスタムオーディエンス
・類似オーディエンス
【コアオーディエンス】
コアオーディエンスは、地域・年齢・性別・興味関心・行動 などから設定をすることができるターゲティングです。
・地域
国、都市、郵便番号、住所 などの位置情報からターゲティングが可能です。
特定の住所を指定した場合は半径1km~80kmの範囲で指定できます。
また、次の4つから詳細設定を選択できます。
「この地域に住んでいる人、または最近この地域にいた人」
「この地域に住んでいる人」
「最近この地域にいた人」
「この地域を旅行中の人」
これらを使用することで詳細なターゲティングが可能です。
・年齢
13歳~65歳の範囲で1歳ごとに指定できます。
65歳以上は「+65」と表記されます
・性別
男性、女性から選択できます。
・詳細ターゲット設定
詳細ターゲット設定は、広告の掲載対象のユーザーグループを絞り込むことができます。
「興味・関心」「行動」「利用者層」「つながり」の各項目を選択することができます。
Facebookの公式サイトでは、次の項目を基準にしていると記載されています。
・クリックする広告
・やり取りをするページ
・デバイスの利用状況や旅行の好みなどに関連して利用者がFacebookで行うアクティビティ
・年齢、性別、所在地などの利用者データ
・使用するモバイルデバイスとネットワークの接続速度
(引用元:https://www.facebook.com/business/help/182371508761821?id=176276233019487&helpref=page_content)
・言語
こちらは設定しないほうが良い場合があります。
「言語」は居住している国を指すわけではなく、“Facebookアプリをどの言語で使用しているか”という設定です。
例えば、日本に住んでいる日本人のAさんがFacebookアプリを英語で使用している場合、「言語」を「日本語」で指定してしまうとAさんには広告が表示されません。
【カスタムオーディエンス】
カスタムオーディエンスは、カスタムWebサイトの訪問者や自社の顧客データとFacebookのユーザーデータをマッチングさせたターゲティング方法です。
Facebookユーザーの中から既存の顧客を見つけ出す機能です。
詳細は後述します。
【類似オーディエンス】
類似オーディエンスとは、Facebookページに「いいね!」をしているユーザーなどに類似しているオーディエンスのことです。
「いいね!」をしているユーザーに広告を表示することができるため効果的ですが、新規の広告というよりは、すでにFacebookで集客をしている場合におすすめです。
3.Facebook広告のターゲティングの基本的な考え方
「カスタムオーディエンス」と「詳細ターゲット設定」によって、大きく成果に差が出ます。
なぜかというと、その2つの設定によって上の画像の「狙い目」を定義できるからです。
「狙い目」とはすなわち、地域・年齢・性別・言語に加えて
・Webサイト上の行動
・Facebookでどのようなプロフィール設定をされているか
の2点まで絞り込まれている状態のことです。
例えば、あなたが富山県のリノベーション会社の広告運用担当であり、一軒家のリノベーションプランの広告を出したい場合、
以下のオーディエンスに配信するよりも、
・富山県在住
・25才~64才
・男性/女性
以下のオーディエンスに配信したほうが成果が見込める、といったイメージです。
・自社のリノベーションプランのWebページを一度見ている
・Facebook上で結婚している/家族がいる設定をしている
・富山県在住
・25才~64才
・男性/女性
以上のように、特に「カスタムオーディエンス」が非常に重要となります。
以下、「カスタムオーディエンス」について詳細に記載します。
4.カスタムオーディエンスの詳細
カスタムオーディエンスの種類は4つあります。
・ウェブサイトカスタムオーディエンス
・アプリアクティビティカスタムオーディエンス
・顧客リストのカスタムオーディエンス
・エンゲージメントカスタムオーディエンス
【ウェブサイトカスタムオーディエンス】
「Metaピクセル」という機能により、Facebookユーザーとあなたのウェブサイトにアクセスしたユーザーを照合し、そのオーディエンスに広告を表示できます。
例えば、サービスや商品のページにアクセスしているが購入に至らなかったユーザーにリーチすることができます。
【アプリアクティビティカスタムオーディエンス】
「アプリ内でこのアクションを促したい」という時に効果的なオーディエンス設定です。
求めるアクションをアプリで実行する可能性が最も高いユーザーグループを、広告ターゲットに設定できます。
【顧客リストのカスタムオーディエンス】
既存のカスタマーリスト(顧客リスト)からカスタムオーディエンスを作成することができます。
メールアドレス、電話番号、住所などの「識別情報」をFacebookが使用し、あなたが広告を表示させたいオーディエンスを見つけ出します。
【エンゲージメントカスタムオーディエンス】
エンゲージメントカスタムオーディエンスとは、Facebookが提供しているアプリやサービス内で、あなたのコンテンツにアクションを起こしたことのあるユーザーで構成されたカスタムオーディエンスです。
ここで言う「アクション(エンゲージメント)」とは、動画の再生、Facebookページのフォローなどを指します。
5.オススメのカスタムオーディエンス設定
では、オススメのカスタムオーディエンス設定を3つご紹介します。
【優先順位1位】
カスタムオーディエンス「カスタマーリスト」の類似1%オーディエンス+地域・年齢・性別・言語の設定をしたオーディエンス
こちらが最もオススメです。
あなたのサービスを利用した顧客へ配信することができるほか、その顧客の属性に近いユーザーへ配信することが可能です。
自社サービスの購入に繋がりやすいユーザーに配信できるため、効果的と言えるでしょう。
【優先順位2位】
カスタムオーディエンス「コンバージョンユーザー」の類似1%オーディエンス+地域・年齢・性別・言語の設定をしたオーディエンス
「コンバージョンユーザー」とは、過去に広告経由でコンバージョンしたユーザーを指します。(サービスの購入・申し込みなど)
このコンバージョンユーザーの属性に近いユーザーへ広告を配信します。
すでにコンバージョンしたユーザーに類似しているユーザーなので、こちらも効果が高いでしょう。
【優先順位3位】
カスタムオーディエンス「自社サイト訪問者」の類似1%オーディエンス+地域・年齢・性別・言語の設定をしたオーディエンス
「自社サイト訪問者」は、文字通り自社のサイトに訪れたことのあるユーザーを指します。
こちらの設定はいわゆる”リマーケティング”の設定です。
「カスタマーリスト」、「コンバージョンユーザー」に次いでサービスの購入に近い層を狙った設定です。
以上、オススメの設定を3つご紹介しました。
設定方法やそれぞれのオーディエンスに対する予算設定について詳細に知りたい方は以下の記事をご参照ください。
6.まとめ
以上がFacebook広告のターゲティングの種類と、効果的な設定方法です。
まとめると以下のようになります。
・「広告セット」内の「オーディエンス」を設定することで効果的な広告配信が可能。
・ターゲティングの種類は大きく分けて3つ。そのうちの「カスタムオーディエンス」が重要。
・「カスタマーリスト」「コンバージョンユーザー」「自社サイト訪問者」の類似1%オーディエンス+地域・年齢・性別・言語の設定をしたオーディエンス がオススメ。
なお、ターゲティング設定が完了し、運用がはじまった後のPDCAの回し方については以下を参照ください。