CASE STUDY
事例
今回のゲストは、帯広信用金庫の皆さんです。帯広信用金庫では、2021年より地元の特産品の域内外への販売展開を強化するプロジェクト「トクカチプロジェクト」を開始。特産品を購入できる自動販売機「アチコチトカチ」の導入など、そのユニークな発想が話題となりました。
プロジェクトの推進にあたり、SNS活用は欠かせないものである一方、運用方法などのノウハウの不足には課題感を持っていたそうです。ナウビレッジと取組みを開始した経緯や目的、その後の変化などについて聞きました。
SNS活用の必要性と導入への課題感
画像:帯広信用金庫の皆さん(左から、脇本様、太田様、林様)
―はじめに、皆さんの自己紹介とお仕事内容のご紹介をお願いします。
(太田)こんにちは。帯広信用金庫 地域経済サポート部 副部長の太田です。両隣にいるのが、林と脇本です。今日集まった3名は、帯広信用金庫のSNSの運用を担当しています。
■帯広信用金庫のインスタグラムはこちら→(@obihiroshinkin)
―マーケティング部門における目標を教えてください。
(太田)私の所属する地域経済サポート部では、取引先の課題の解決に結び付けられるような各種事業支援を行なっております。具体的には、販路開拓拡大支援や地域の人材育成事業、事業承継支援などです。
そのほかにも地元の産業振興という点で、中長期的な取り組みにもチャレンジしており、相談の中心となった「トクカチプロジェクト」などがそれにあたります。
―現在「トクカチプロジェクト」には注力されていると伺っています。プロジェクトの概要について教えてください。
(太田)「トクカチプロジェクト」は、日本財団の「わがまち基金」で採択されたプロジェクトで、1番大きな目標は十勝の特産品の地域内外への販売展開を強化することです。プロジェクトの一環として、地元十勝の特産品の自動販売機「アチコチトカチ」を帯広市内を中心に5箇所に導入しました。本プロジェクトでは情報発信機能を充実させるため、SNSにも力を入れていくことになっています。
―当時、SNSの活用に関してどのような課題感がありましたか?
(林)「トクカチプロジェクト」ではSNSを使いましょう!となったのはいいものの、いざ実践となると、職員の中でも年代によっては全く馴染みがない者も多く、その必要性を理解してもらうというのがまず難しかったと思います。
もちろん、取引先事業者さまもSNSを十分に活用しているところばかりではありませんでした。まずは、「SNSはどういうものか」という職員の理解を深め、その上で、事業者さまと一緒に盛り上げていこう、という内外を問わない前向きな雰囲気をつくることが大きな課題の1つでした。
「ぜひ私たちにやらせてください!」熱心な姿勢が決め手に
―ナウビレッジに依頼されたきっかけはありましたか?
(林)率直なきっかけは知人からのご紹介です。
というのも、当時は私たちも全くの手探り状態で。インターネットで「デジタルマーケティング支援」を実施している会社を検索してみたりしましたが、みんないいことが書いてあるので、逆に何を信用すればいいのか分からなくなっていました。全く知らないところから営業を受けたりもしましたが、どういう観点で選んだらいいのか検討がつかず。
ご紹介いただいた御社のWEBサイトを拝見して、これなら一緒にやっていただけそうだなと感じました。ご紹介者の方から「大変熱心に色々やってくださる」と聞いたこと、また、一度zoomでお話しした時に、「ぜひ私たちに手伝わせてください」と言ってくださったこと、そういった熱心な姿勢を拝見し、全面的に信頼する形で依頼させていただきました。
(太田)我々が判断基準を持ち合わせてなかったので、どうしようかなと思ったていたところ、ナウビレッジさんのホームページや、Twitterを拝見し、幅広い取り組みに対して細かなサポートをされているなという印象を持ちましたので、それも大きかったですね。
##研修後、上層部からの「いいね」が増加!SNSに関する組織内の理解も得られやすく
―実際の弊社との取組みとして、これまでオンライン2回とオフライン2回で「SNSとは何か」というところから研修を実施しましたが、分かりやすさという点ではいかがだったでしょうか?
(林)研修後、参加者にアンケートを取ったところ「非常に分かりやすかった」という意見が半数以上、「こういった研修が必要ですか?」という質問に対しても、ほとんどの参加者方から「必要である」という回答がありました。
―みなさまのご感想はどうですか?
(太田)使い方などの基礎から、ターゲティングに至るまで細かく説明いただいたので、これまでは漠然としていた「SNS」というものの解像度が上がりました。また、今回のプロジェクトとインスタグラムとの相性の良し悪しが確認できたという点も良かったと感じています。
今後は、特定の担当者がひとりで作業を抱え込まないよう、複数人で取り組んだほうが良いということもわかりました。
―林さんと脇本さんは、普段からSNSを利用していると伺っていますが、お2人の感想も教えてください。
(林)個人のSNSとは違い、会社のアカウントとなると、何を投稿したらいいのか分からなかったのですが、企画、アイデア出しから、撮影技術に至るまでプロの意見が聞けて、大変参考になりました。また、職員それぞれの個性を上手に発揮できたら、個性的で面白いインスタグラムになるんじゃないかという期待も持てました。
(脇本)私も個人でSNSを使っているのですが、企業として発信していくためには、「いかにユーザーを引きつけるか」という部分が必要になると感じていました。今回の研修では、その方法がより実践に近い形で示されていたので、すごく勉強になりました。
あとは、若い世代の職員の方がSNSを使い慣れていることを改めて実感しました。今後SNS運用を続けていく中で、特に若い世代の感覚や意見は参考になるなと感じたところです。
―研修を実施してから、御社内での変化などがありましたら教えてください。
(林)研修を受けて、これまでSNSのアカウントを持っていなかった理事長を含めた役職員も、自らアカウントを作成し、公式インスタグラム投稿に反応していただけるようになりました。
組織にとって大きな影響力を持つ上層部が率先して、アクションを起こしてくれるというのは、意識の浸透、醸成という意味でもうれしい動きだと思います。「SNS運用って一体何をやっているの?」いう状況から一歩進み、組織内の理解が得られやすくなったことは、これからの活動への追い風になると感じています。
今後、さらにSNS活用への理解が進めば、取引先が抱えるSNS運用の悩みを共有できる職員が増えてくると思いますし、当金庫の公式インスタグラムで取引先を紹介してほしいという要望なども出てくるのではないかな、と期待しています。
きめ細やかな対応のおかげで、安心して研修の日を迎えることができました。
―ナウビレッジとのやり取りで印象に残っていることがありましたら、教えてください。
(脇本)こちらのリクエストに対して、きめ細かく対応してくださった点です。具体的には、研修前にリハーサルやWEBで打ち合わせを設けていただいたりしました。
(太田)私たちにとっても、このような研修は今回が初めてのことで、何が正解か分からない中、ナウビレッジさんの小さな疑問にも真摯にご対応いただく姿勢に助けられました。
事前調整の段階で、こちらが納得できる形まで内容を詰めていただいたので、安心して本番を迎えられたという印象です。
―今後、ナウビレッジに期待することがあればお願いします。
(林)現在は、地域経済サポート部内でSNS運用に取り組んでいますが、今後は、各支店の営業職の人にも投稿を考えてもらいたいと思っています。
ナウビレッジさんには、そのようにSNS運用が段階的に拡大してきたタイミングでまた初級編と中級編と、レベルを分けて研修をお願いできたらと思います。また、今後はもう少しマーケティング視点を盛り込んだ内容を研修に取り入れていくことも考えています。
「トクカチプロジェクト」は2024年の11月まで続きますが、今後ともSNS発信を強化していきたいと考えていますのでまたお力添えを頂ければと。
(太田)SNS運用は、研修を受けたからといってすぐにうまくいくようになるというものではありません。現場のレベルを向上させていくには、やはり今回のように専門家の方から意見をもらった方が効率的だと考えています。できるのであれば、今回のような研修や、さらにレベル上げた内容をお願いしたいと考えています。
―最後に、どのような課題を持つ企業にナウビレッジをおすすめしたいですか?
(太田)私たちもデジタルマーケティングやSNS運用のことをほとんど分かっていないところからのスタートでした。そういう点でいうと、「やる気があるけど何からやっていいか分からない、1から教えて欲しい」と感じている企業さんには、ナウビレッジさん特有のきめ細かさが発揮できるのかなと思います。
帯広信用金庫
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