HubSpotのMA(マーケティングオートメーション)で何ができる?メリットや導入・運用手順、事例を解説
- Marketing Hub
- MA
2026.06.23
2026.06.23
「見込み客の獲得から商談創出までのプロセスを効率化したい」
「マーケティング活動を可視化して営業部門との連携を強めたい」
こうした課題を解決する手段として、多くの企業が検討するのが「MA(マーケティングオートメーション)」です。
数あるMAツールのなかでも、世界135か国以上で支持されるHubSpotのMAツール「Marketing Hub」は、直感的な操作性と、無料から始められる柔軟性が大きな特徴です。
本記事では、Marketing Hubでできることや導入のメリット、具体的な運用手順から成功事例までを解説します。
▼この記事の要約
・MA(マーケティングオートメーション)とは、見込み客の獲得から育成、選別までのマーケティング活動を自動化・効率化する仕組みのこと
・HubSpotが提供する「Marketing Hub」は、CRMと完全統合されたMAツールであり、マーケティングから営業、カスタマーサービスまで一気通貫でデータを管理できる
・無料プランから利用でき、企業の成長に合わせてスモールスタートが可能
・直感的なUI/UXにより、エンジニアがいなくてもマーケティング担当者自身で運用できる
・リードジェネレーション、リードナーチャリング、リードクオリフィケーションに必要な機能が網羅されている
この記事をおすすめする人
- MAツールの導入を検討しており、HubSpotのMarketing Hubについて詳しく知りたい方
- マーケティングと営業の連携不足に課題を感じている経営者・管理職の方
- 既存のMAツールからHubSpotへの移管を検討しているマーケティング責任者の方
- リード獲得から育成、商談化までの仕組みを整えたい営業責任者の方
- MAツールを導入したいが、コストやリソース面で不安を感じている方
HubSpotの導入を検討中ですか?
- ・ HubSpotを導入したい
- ・ Marketing Hubについて詳しく知りたい
- ・ 利用イメージをつかみたい
HubSpotの導入については、ナウビレッジへお気軽にご相談下さい。
HubSpot導入支援のプロフェッショナルが貴社の状況やニーズに応じて適切なプランをご提示し、伴走型支援によるスムーズな定着を実現します。
目次
HubSpotのMAツール「Marketing Hub」とは
MAとは
MA(マーケティングオートメーション)とは、見込み客(リード)の獲得から育成、選別に至るまでのマーケティング活動を自動化し、効率的に運用するための仕組みやツールのことです。
Eメールの自動配信、リードのスコアリング、セグメント別のコンテンツ配信、Web上の行動履歴のトラッキングなど、手動では膨大な工数がかかるマーケティング業務を自動化するものです。
MAツールを導入する主な目的は、以下の3つに集約されます。
- リードジェネレーション(見込み客の獲得)
Webサイトやランディングページ、フォーム、広告などを通じて新たなリードを獲得する - リードナーチャリング(見込み客の育成)
獲得したリードに対し、段階的に有益な情報を提供しながら購買意欲を高めていく - リードクオリフィケーション(見込み客の選別)
育成したリードの中から、購買確度の高い「ホットリード」を見極め、営業部門に引き渡す
従来のマーケティングでは、これらのプロセスを手作業で行う必要があり、担当者の経験やスキルに依存しがちでした。MAツールを活用すれば、データに基づいた客観的な判断と自動化された仕組みにより、マーケティング活動の質と効率を同時に高めることができます。
関連記事:
リードジェネレーションとは?代表的な手法と成功させるポイント、事例を解説
リードナーチャリングとは?手法や実施ステップを徹底解説!
リードクオリフィケーションとは?営業効率を改善するスコアリングの設計手順
デマンドジェネレーションとは?リード、商談、収益を最大化する具体手法と導入ステップを解説
HubSpotが提供するMAツールとは

HubSpotは、マーケティング・営業・カスタマーサービスなどの業務を統合的に支援するAI搭載のCRMプラットフォームです。
2006年に米国で誕生して以来、世界135か国、29万9,000社(2026年5月時点)を超える企業で採用されており、日本国内でも近年急速に普及しています。
HubSpotは複数の製品(Hub)で構成されており、マーケティング領域を担うのが「Marketing Hub」です。
Marketing Hubの最大の特徴は、HubSpotのCRMと完全に統合されている点です。
マーケティング部門が獲得・育成したリードの情報が、営業部門が管理する商談データや、カスタマーサービス部門の対応履歴と常にシームレスに連携されます。
一般的なMAツールがリードの獲得と育成までを主な領域としているのに対し、Marketing Hubはその先の「商談化」「受注」「顧客との長期的な関係構築」までを視野に入れた設計になっています。
関連記事:
HubSpot Marketing Hubとは?特徴・機能・料金・メリットデメリットを徹底解説
HubSpotのMA「Marketing Hub」を活用する4つのメリット
メリット1:マーケティングと営業の「分断」を解消できる
多くの企業で課題となっているのが、マーケティング部門と営業部門の連携不足です。
マーケティング側がリードを育成して営業に引き渡しても、「ホットリード」の定義が部門間でずれていたり、引き渡し時の情報共有が不十分だったりするケースは少なくありません。その結果、せっかくの商談機会を逃してしまうことがあります。
Marketing Hubは、HubSpotのCRMと完全に統合されているため、マーケティング活動で蓄積されたリードの行動データ(Webサイトの閲覧履歴、メールの開封状況、資料ダウンロード履歴など)が、そのまま営業チームと共有されます。営業担当者はリードの検討状況を事前に把握した上で商談に臨めるため、的確な提案につなげやすくなります。
Sales Hubと併用すれば、マーケティングから営業、さらにカスタマーサクセスまで、顧客に関するあらゆる情報をひとつのプラットフォーム上で一元管理することが可能です。
メリット2:直感的な操作性で、エンジニアがいなくても運用できる
MAツールの導入において多くの企業が不安に感じるのが、「自社のメンバーで使いこなせるのか」という点です。
Marketing Hubは、ドラッグ&ドロップの操作でメール作成やランディングページの構築ができるなど、非エンジニアでも直感的に操作できるUI/UXを備えています。HTMLやCSSの知識がなくても、テンプレートを活用しながらプロフェッショナルなコンテンツを作成できます。
ワークフロー(自動化の設定)についても、視覚的にフローを組み立てられるビジュアルエディターが用意されているため、複雑な条件分岐を伴う自動化でも、画面上で確認しながら設定できます。
また、HubSpotは学習コンテンツが充実している点も特徴です。公式の「HubSpot Academy」では、MAの基本概念からMarketing Hubの操作方法まで、体系的に学べる無料のオンラインコースが提供されています。
メリット3:「スモールスタート」が可能で、無駄なコストを抑えられる
MAツールの導入時に気になるのがコストです。機能が豊富なツールほど初期費用や月額料金が高額になりがちで、「導入したはいいものの、使い切れずにコストだけがかさんでしまった」というケースも珍しくありません。
Marketing Hubは、無料プランから利用を開始できます。フォーム作成、Eメールマーケティング、ランディングページ作成など、MAの基本機能は無料プランでも試すことが可能です。
まずは無料プランで操作感や自社との相性を確認し、必要に応じてStarter、Professional、Enterpriseとプランをアップグレードしていく「段階的な導入」ができます。事業規模やマーケティング施策の成熟度に合わせて必要な機能だけを選べるため、過剰投資を避けられます。
メリット4:インバウンドマーケティング(集客)の機能が充実している
HubSpotは、「インバウンドマーケティング」の概念を提唱した企業でもあります。そのため、Marketing Hubには顧客を「引き寄せる」ための機能が豊富に搭載されています。
ブログ作成、SEO対策のアドバイス機能、SNS管理、広告管理、ランディングページの作成・A/Bテストなど、潜在顧客を自社サイトに呼び込み、リードに転換するまでの導線を一気通貫で構築できます。
コンテンツの作成から配信、効果測定、改善までをMarketing Hub内で完結できるため、複数のツールを行き来する手間がなくなり、業務効率も向上します。
Marketing Hubの主要機能(できること)
Marketing Hubには、マーケティング活動の各フェーズに対応した多彩な機能が備わっています。
ここでは、リードジェネレーション、リードナーチャリング、リードクオリフィケーションの3つのフェーズに分けて、主要な機能を紹介します。
リードジェネレーション施策で活用できる機能
リードジェネレーション(見込み客の獲得)に活用できる主な機能は以下のとおりです。
ランディングページ(LP)作成
ドラッグ&ドロップのエディターとテンプレートを使い、コーディング不要でLPを作成できます。フォームとの連動により、LPから取得したリード情報はCRMに自動的に蓄積されます。A/Bテスト機能も搭載されており、より高いコンバージョンを目指して改善を繰り返すことも可能です。
関連記事:HubSpotのランディングページ機能とは? 作成方法やメリットを徹底解説
フォーム作成
問い合わせフォームや資料請求フォームを簡単に作成できます。Webサイトへの埋め込みはもちろん、ポップアップフォームとしても設置できます。フォームから取得した情報はCRMのコンタクト情報に自動で反映されます。
関連記事:HubSpotフォーム機能とは?作成手順・埋め込み・活用法を解説【2026】
ブログ作成・SEO機能
Marketing Hub内でブログを作成・公開できます。Professionalプラン以上では、SEO対策のアドバイス機能(トピッククラスターの提案やSEOの改善点のリアルタイム表示など)が搭載されており、検索エンジンからの集客を戦略的に強化できます。
関連記事:HubSpotのブログ機能とは? 特徴や作成方法、導入時の注意点を解説
HubSpotのSEOツールとは?機能・分析・最適化の使い方を解説【2026】
広告管理
Facebook、Instagram、Google、LinkedInなどの広告をMarketing Hub上で一元管理できます。広告から獲得したリードの情報はCRMに自動連携されるため、広告のROI(投資対効果)を正確に把握できます。
関連記事:HubSpot広告連携の方法とメリット|Google・Meta・LinkedIn対応【2026】
SNS管理
SNSアカウントへの投稿予約やパフォーマンスの分析がMarketing Hubから直接行えます。Professionalプラン以上では、自社アカウントからの自動投稿の予約機能も利用可能です。HubSpotのAI機能「Breeze SNSエージェント」を使えば、最適な投稿内容の提案も受けられます。
関連記事:HubSpotのSNS連携とは?投稿予約・分析・炎上回避の方法【2026】
チャットボット・ライブチャット
Webサイト訪問者とリアルタイムでコミュニケーションを取れるライブチャット機能や、自動応答のチャットボット機能が搭載されています。訪問者の質問に即座に回答しながら、リード情報を取得できます。
関連記事:HubSpotチャットボットとは?無料版でできること・設定方法を画像解説【2026】
リードナーチャリング施策で活用できる機能
リードナーチャリング(見込み客の育成)に活用できる主な機能は以下のとおりです。
Eメールマーケティング
ドラッグ&ドロップのエディターで、視覚的に洗練されたEメールを作成・配信できます。パーソナライズトークン(コンタクトの名前や会社名などを自動挿入する機能)を活用すれば、一人ひとりに合わせたメールを大規模に配信することも可能です。開封率やクリック率などの効果測定もリアルタイムで確認できます。
関連記事:HubSpotメルマガ配信機能とは?作成方法・効果検証・料金を解説【2026】
ワークフロー(マーケティングオートメーション)
Professionalプラン以上で利用できるワークフロー機能は、Marketing Hubの中核的な機能です。「フォームを送信したら3日後にフォローアップメールを送る」「特定のページを閲覧したらリードのスコアを加算する」など、条件に応じた一連のアクションを自動化できます。ビジュアルエディターでフローを確認しながら設計できるため、複雑な自動化シナリオも直感的に構築できます。
関連記事:HubSpotワークフローとは?設定方法から活用例まで徹底解説
セグメント
属性情報(業種、役職、地域など)や行動データ(Web閲覧履歴、メール開封状況、フォーム送信履歴など)に基づいて、リードをセグメント(グループ)に分類できます。セグメントごとに最適なコンテンツを届けることで、ナーチャリングの精度を高められます。
関連記事:HubSpotでセグメント(旧:リスト)を作成する方法は?2種類のセグメントや注意点を解説
パーソナライズ機能
Webサイトのコンテンツやメール、CTAなどを、閲覧者の属性や行動履歴に応じてパーソナライズできます。例えば、初回訪問者と再訪問者で異なるCTAを表示するなど、リードの状態に合わせた最適なコミュニケーションを実現できます。
キャンペーン管理
Professionalプラン以上では、Eメール、LP、ブログ、SNS、広告など、複数チャネルにまたがるマーケティング施策をひとつの「キャンペーン」として管理できます。キャンペーン単位で成果を横断的に分析できるため、どの施策が成果に貢献しているかを把握しやすくなります。
リードクオリフィケーション施策で活用できる機能
リードクオリフィケーション(見込み客の選別)に活用できる主な機能は以下のとおりです。
リードスコアリング
リードの属性情報や行動データに基づいてスコア(点数)を付与し、購買確度の高いリードを自動的に見極めます。例えば、「料金ページを閲覧したら+10点」「資料をダウンロードしたら+20点」のようにスコアリングルールを設定します。一定のスコアに達したリードを自動的に営業チームに通知する仕組みを構築することも可能です。Enterpriseプランでは、AIを活用した予測リードスコアリング機能も利用できます。
関連記事:HubSpotスコアリング機能とは?設定方法・活用法・リード評価を解説【2026】
アナリティクス・レポート
マーケティング施策のパフォーマンスをダッシュボードで可視化できます。Webサイトのトラフィック、リードの獲得数、メールの効果、キャンペーンごとのROIなど、さまざまな指標をリアルタイムで確認できます。Professionalプラン以上では、カスタムレポートの作成やアトリビューションレポート(どの施策が成果に貢献したかの分析)も利用可能です。
関連記事:HubSpotのレポート機能の特徴や作り方について解説
ABM(アカウントベースドマーケティング)機能
Professionalプラン以上では、特定のターゲット企業に対して集中的にアプローチするABM施策を支援する機能が用意されています。ターゲットアカウントの設定、企業単位でのエンゲージメント管理、営業チームとの連携などを一元的に管理できます。
関連記事:HubSpotでABM(アカウントベースドマーケティング)を実装!メリットや実装方法を解説
HubSpotのMA「Marketing Hub」の料金体系
Marketing Hubには、無料プランを含む4つのプランが用意されています。
事業規模やマーケティング施策の成熟度に応じて最適なプランを選択できます。
以下は、主要プランの概要です。
※料金はすべて税抜表示、年間一括払い時の月額目安です。
※最新の正確な料金はHubSpot公式サイトをご確認ください。
▼月額支払いの場合
| プラン | ||||
|---|---|---|---|---|
| 製品名 | 無料 | Starter | Professional | Enterprise |
| Marketing Hub | ¥0 | ¥2,400/月 | ¥106,800/月 | ¥432,000/月 |
| コアシート | – | Marketing Hub 料金内に 1シート分含む 〈追加の場合〉¥2,400/月/シート | Marketing Hub 料金内に 3シート分含む 〈追加の場合〉 ¥6,000/月/シート | Marketing Hub 料金内に 5シート分含む 〈追加の場合〉 ¥9,000/月/シート |
| マーケティン グコンタクト | – | Marketing Hub 料金内に 1,000件分含む | Marketing Hub 料金内に 2,000件分含む | Marketing Hub 料金内に 10,000件分含む |
▼年額支払いの場合
| プラン | ||||
|---|---|---|---|---|
| 製品名 | 無料 | Starter | Professional | Enterprise |
| Marketing Hub | ¥0 | ¥21,600/年 (¥1,800/月) | ¥1,152,000/年 (¥96,000/月) | ¥5,184,000/年 (¥432,000/月) |
| コアシート | – | Marketing Hub 料金内に 1シート分含む 〈追加の場合〉¥1,800/月/シート | Marketing Hub 料金内に 3シート分含む 〈追加の場合〉 ¥5,400/月/シート | Marketing Hub 料金内に 5シート分含む 〈追加の場合〉 ¥9,000/月/シート |
| マーケティン グコンタクト | – | Marketing Hub 料金内に 1,000件分含む | Marketing Hub 料金内に 2,000件分含む | Marketing Hub 料金内に 10,000件分含む |
無料プラン
月額料金:0円
主な利用可能機能
・Eメールマーケティング
・Eメールの自動送信
・広告管理
・ウェブサイトのトラフィック分析
・チャットボット
・フォーム
・フォームの自動化
Marketing Hubの基本機能を無料で利用できるプランです。
フォーム作成、Eメールマーケティング(月2,000通まで)、チャットボットなどが利用できます。
ただし、作成したフォームやメールにはHubSpotのロゴが表示されます。
MAツールを初めて試す場合や、HubSpotの操作感を確認したい場合におすすめです。
Starterプラン
月額料金:2,400円~(※コアシート1人分を含む/月額払いの場合)主な利用可能機能
・HubSpotロゴの削除
・広告自動化
・マーケティングコンタクトの最大5倍のメール送信
・最大10件のEメールの自動送信
・標準実装のウェブサイトトラッキングのダッシュボード
・制限付き機能のチャットボット
・完全機能のフォーム
・最大10件のフォーム送信後の・自動化アクション
・埋め込みCTAとポップアップCTA(カスタムターゲティング無し)
・Eメールとアプリ内チャットサポート
無料プランの機能に加え、HubSpotロゴの削除、CTAの設置、Eメールのインサイト、1対1のテクニカルサポートなどが利用できます。
小規模なマーケティングチームや、まずは基本的なリード獲得・育成を始めたい場合に適しています。
Professionalプラン
月額料金:106,800円~(※コアシート3人分を含む/月額払いの場合)主な利用可能機能
・ログイン済み訪問者の特定
・Google広告とMeta広告へのオフラインコンバージョンの自動的なフィードバック
・最大100件の共有受信トレイ
・モバイル最適化
・埋め込みCTAとポップアップCTA(カスタムターゲティングあり)
・Eメール、アプリ内チャット、電話サポート
・カスタムレポート
・Google Search Console連携
・SNS連携
・Breeze顧客対応エージェント(AI)
Starterプランの機能に加え、Marketing Hubの中核機能であるワークフロー(マーケティングオートメーション)、A/Bテスト、SNS連携、SEO機能、カスタムレポート、キャンペーン管理などが利用できます。本格的なMAの運用を行いたい場合におすすめのプランです。
Enterpriseプラン
月額料金:432,000円~(※コアシート5人分を含む/月額払いの場合)
主な利用可能機能
・ログイン済み訪問者の特定
・Google広告とMeta広告へのオフラインコンバージョンの自動的なフィードバック
・最大200件の共有受信トレイ
・モバイル最適化
・埋め込みCTAとポップアップCTA(カスタムターゲティングあり)
・Eメール、アプリ内チャット、電話サポート
・カスタムレポート
・Google Search Console連携
・SNS連携
・コンテンツやデータへのアクセスを制限
・カスタマー ジャーニー分析
・YouTubeアナリティクス連携
・Breeze顧客対応エージェント(AI)
Professionalプランの全機能に加え、予測リードスコアリング、適応型テスト、収益アトリビューション、カスタマージャーニー分析、シングルサインオンなどの高度な機能が利用できます。
大規模なマーケティング組織や、高度なデータ分析・セキュリティ要件がある場合に適しています。
なお、Marketing HubとContent Hubをセットで利用したい場合は「HubSpot for Marketers」というバンドルプラン(ProfessionalおよびEnterprise)も用意されており、それぞれの製品を個別に契約するよりもコストを抑えられます。
関連記事:
【2026】HubSpot無料版でできること一覧|有料版との違いと注意点
HubSpot MAの導入・運用手順
Marketing Hubを導入して着実に成果へつなげるためには、ツールを使いこなす前の「設計」と「体制づくり」が欠かせません。
以下では、具体的な手順を3つのステップで解説します。
手順1:導入前の準備と設計
MAツールは「導入すれば成果が出る」というものではありません。導入前の準備と設計が、その後の運用成果を大きく左右します。
以下の3つのポイントを押さえておきましょう。

【ポイント①】導入目的(KGI/KPI)を明確にする
まず、Marketing Hubを導入する目的と、達成したい成果指標を明確にします。
〈KGI(最終目標)の例〉
・マーケティング経由の商談数を半年で2倍にする
・リード獲得数を月間100件にする
〈KPI(中間指標)の例〉
・Webサイトのセッション数
・フォームのコンバージョン率
・メールの開封率
・メール内リンクのクリック率
・MQL(マーケティング認定リード)の数 など
このように、目標を定めることで、導入後の効果測定や改善の方向性が明確になります。
【ポイント②】運用体制の確認
Marketing Hubの運用を担うメンバーと役割分担を決めます。
- マーケティング施策の企画・実行担当者
- コンテンツ(ブログ、メール、LPなど)の作成担当者
- 効果測定・分析の担当者
- ツールの管理者(設定変更やユーザー管理など)
専任の担当者を置くのが理想ですが、少人数のチームであれば兼務でも問題ありません。重要なのは、「誰が何を担当するか」を事前に決めておくことです。
【ポイント③】営業部門との連携イメージの共有
マーケティングと営業の連携は、MAの成果を左右する重要なポイントです。
導入前に以下の項目を営業部門と合意しておきましょう。
- MQL(マーケティング認定リード)の定義:どのような条件を満たしたリードを営業に引き渡すか
- リードの引き渡し方法:HubSpot上でどのように通知・共有するか
- フィードバックの仕組み:営業からマーケティングへの情報還元の方法
手順2:プラン選定とアカウント開設

【ポイント①】無料プランから試す
HubSpotは無料プランからすぐに利用を開始できます。アカウント作成に必要なのはメールアドレスのみで非常に簡単に始めることができます。
まずは無料プランでCRMの基本機能やフォーム作成、Eメールマーケティングの操作感を試し、自社の業務フローに合うかどうかを確認するのがおすすめです。
【ポイント②】必要な機能に合わせてプランをアップグレードする
無料プランでの検証を経て、本格的にMAを運用する段階に入ったら、必要な機能に応じてプランをアップグレードします。
プラン選定時に確認すべきポイントは以下のとおりです。
- 必要なマーケティングコンタクト数(Eメール送信や広告の対象となるリード数)
- ワークフロー(自動化)機能の要否(Professionalプラン以上)
- SEO・SNS管理機能の要否(Professionalプラン以上)
- 利用人数(シート数)
- 他のHubSpot製品(Sales Hub、Service Hubなど)との併用の有無
複数の製品を利用する場合は、HubSpot for Marketersなどのバンドルプランも検討すると、コストを抑えられる可能性があります。
手順3:実運用の構築(6つのステップ)
アカウントを開設したら、実際の運用に向けた設定と仕組みづくりを進めます。

ステップ1:リード獲得の仕組みを作る(リードジェネレーション)
- Webサイトにフォームを設置する(資料請求、問い合わせ、メルマガ登録など)
- ランディングページを作成する
- CTAボタンを設置し、フォームやLPへの導線を整える
- 広告との連携を設定する(必要に応じて)
ステップ2:セグメンテーション(顧客の分類)
- コンタクトのプロパティ(業種、企業規模、役職など)を整理する
- 行動データ(閲覧ページ、ダウンロード資料など)に基づくセグメントを作成する
- セグメントに応じたアプローチの方針を決める
ステップ3:リードスコアリングの設定
- スコアの付与条件を設計する(属性スコアと行動スコア)
- MQL(営業に引き渡すリード)の閾値を設定する
- スコアリングルールを営業部門と合意する
ステップ4:リードナーチャリングと自動化
- ステップメール(一連のフォローアップメール)を作成する
- ワークフローを構築する(フォーム送信後の自動対応、スコア変動時のアクションなど)
- セグメントに応じたコンテンツ配信のシナリオを設計する
ステップ5:営業への引き渡し
- MQLの通知設定を行う(営業担当者への自動通知)
- リードの担当者自動割り当てを設定する
- Sales Hubと連携し、営業パイプラインとの接続を整える
ステップ6:分析と改善(PDCA)
- ダッシュボードを設定し、KPIをリアルタイムで可視化する
- 定期的にレポートを確認し、施策の効果を分析する
- A/Bテストを活用してメールやLPのパフォーマンスを改善する
- マーケティングチームと営業チームで定期的な振り返りミーティングを実施する
他MAツールとHubSpotの比較
Marketing Hubを検討する際、他のMAツールとの違いが気になる方も多いでしょう。
ここでは、代表的なMAツールとの比較ポイントを整理します。
| 比較項目 | HubSpot Marketing Hub | Marketing Cloud AccountEngagement | SATORI | Adobe MarketoEngage | BowNow | SHANON MARKETING PLATFORM | List Finder |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 無料 プラン | あり ※永続無料 | なし | なし | 非公開 | あり ※永続無料 | なし | あり ※永続無料 |
| 導入 ハードル | 低い ※数日〜数週間で運用開始可能 ※スモールスタートが可能 ※手厚いサポート体制あり | やや高い | 低い ※即日運用可能 | やや高い ※綿密な設計が必要 | 低い | 低い | 低い ※スモールスタートに最適な設計 |
| UIの使いやすさ | ◎ 直感的 | ○ 玄人向け | ◎ 初心者向け | ○ 実用的 | ○ シンプル | ○ 標準的 | ○ 標準的 |
| CRM・SFA との統合 | ◎ 完全統合 ※HubSpot CRM、Sales Hub(SFA)と連携可能 | ◎ 連携可能 ※Salesforce CRMと連携可能 | ○ 連携可能 ※外部CRMとの連携に対応 | ○ 連携可能 ※Marketo CRMと連携可能 | ○ 連携可能 ※外部CRMとの連携に対応 | ○ 一体型 ※自社SFAと一体 | ○ 連携可能 ※外部CRMとの連携に対応 |
| カスタマイズ性 | ◎柔軟 ※独自のプロパティやカスタムオブジェクトに対応 ※Professional以上で高い柔軟性あり | ◎柔軟 | ○標準的 | ◎柔軟 | ○標準的 | ◎柔軟 | ○標準的 |
| サポート体制 | ◎充実 ※パートナー企業や導入支援プログラムが豊富 ※日本語サポートあり ※メール、チャット、電話サポートあり ※HubSpot Academy ※伴走支援あり | ○標準的 ※別途Success Planによる定着支援あり | ◎充実 ※伴走支援やユーザー会などの体制あり | ○標準的 | ◎柔軟 | ○標準的 | ◎柔軟 |
HubSpot Marketing Hubの特徴を一言でまとめると、「CRM統合型のオールインワンプラットフォームであり、無料から始められる柔軟な料金体系と、誰にでも使いやすい操作性を兼ね備えたMAツール」と言えます。
一方で、すでにSalesforceを全社で利用している企業であれば、Account Engagement(旧Pardot)との親和性が高く、高度なBtoBマーケティング施策をグローバルに展開している場合はMarketo Engageが適しているケースもあります。
自社の課題、既存のシステム環境、運用体制、予算などを総合的に考慮して選定することが大切です。
ナウビレッジでは、MAツールの比較資料を無料でご提供しています。ツール選定にお悩みの方は、ぜひ資料をダウンロードしてご活用ください。
HubSpot MAの導入事例
読売新聞グループ
140年以上の歴史を持つ総合メディア集団である読売新聞グループでは、報道・スポーツ・文化など多岐にわたる事業のなかで、顧客データが各部門に分散していることが課題でした。
同グループはデジタルマーケティングの推進に向けて「イノベーション本部マーケティングDXグループ」を発足。顧客データの一元管理を目的に、BigQuery(データウェアハウス)やBIツールとHubSpotをシームレスに連携させたデータ活用基盤「yomiuri ONE」を構築しました。
ツール選定にあたっては、実際に担当者がデモを操作した結果、UIのわかりやすさと操作性の高さが評価されHubSpotが選ばれています。
導入後は、メルマガの開封率が可視化されたことに加え、メールの作成・配信が容易になったことで、反応率の向上に成功しています。複数のHubを導入したことで、統一されたUI/UXによる学習コストの軽減と、部門横断での顧客データの活用が実現しました。
株式会社マネーフォワード
クラウド会計ソフト「マネーフォワード」で知られる株式会社マネーフォワードでは、「マネーフォワード クラウドStore」サービスにおいて、多岐にわたるクラウドツールの販売管理や売上データの集計に課題を抱えていました。
具体的には、サービスごとにスプレッドシートで管理が行われており、データの属人化や正確な数値の把握が困難な状況でした。
HubSpotの導入では、Marketing Hub、Sales Hub、Service Hub、Operations Hubを組み合わせて採用。特にOperations Hubを活用することで、複雑な商品体系に対応した売上データの自動集計やMRR(月次経常収益)のリアルタイム管理を実現しました。スプレッドシートとの並行運用期間を経てHubSpotに一本化し、顧客情報の一元管理に成功しています。
ピー・シー・エー株式会社
企業向け基幹業務パッケージソフトの開発・販売を手がけるピー・シー・エー株式会社では、2018年にインサイドセールスを含むマーケティンググループを発足し、新規見込み客獲得のためのマーケティング活動を開始しました。
HubSpotを活用して営業とマーケティングの連携を強化した結果、MRR(月次経常収益)で5倍の成長を達成。部門を横断して顧客に向き合う体制を構築し、マーケティング活動の成果を営業活動に確実につなげる仕組みを実現しています。
株式会社ハーモ
プラスチック成形品取出ロボットや周辺自動化機器の老舗総合メーカーである株式会社ハーモでは、従来の営業活動が紹介に依存しており、リーマンショック後の市場縮小によって新規案件の獲得が困難になっていました。
同社は「モノではなくコトを売る」という方針のもと、HubSpotのCRM・CMS・MAを一体的に活用し、マーケティング特化型のWebサイトを構築。コンテンツマーケティングとMAを組み合わせた施策を展開しました。
その結果、ターゲット商品の受注台数が過去最高を記録し、HubSpot導入初年度で想定売上の3倍の成果を達成。資料ダウンロード数の増加や新規見込み客の3倍増にも成功しています。
MAツール選定でよくある質問(FAQ)
Q. HubSpotのMAはどんな企業に合っている?
A. Marketing Hubは、業界や企業規模を問わず幅広い企業に適しています。
特に、以下のような企業に相性が良いと言えます。
・マーケティングと営業の連携を強化したい企業
CRM統合により、部門間の情報共有がスムーズに行えます
・MAツールを初めて導入する企業
直感的な操作性と無料プランの存在により、リスクを抑えてスタートできます
・インバウンドマーケティングに注力したい企業
ブログ、SEO、SNS、広告など集客に必要な機能が充実しています
・複数のツールを統合したい企業
CRM、MA、SFA、CMSをひとつのプラットフォームに集約できます
・既存のハウスリストを活用しきれていない企業
セグメンテーションやスコアリングにより、保有リストの活用精度を高められます
関連記事:
HubSpot Marketing Hubとは?特徴・機能・料金・メリットデメリットを徹底解説
Q. Marketing Hubの無料プランと有料プランの違いは?
A. 無料プランでは、フォーム作成、Eメールマーケティング(月2,000通まで)、ランディングページ作成、ライブチャットなどの基本機能を利用できます。
ただし、以下のような制限があります。
- 作成物(フォーム、メール、LP)にHubSpotのロゴが表示される
- ワークフロー(マーケティングオートメーション)は利用できない
- A/Bテストやカスタムレポート、SEOアドバイス機能は利用できない
- 電話サポートは利用できない
有料プランにアップグレードすることで、HubSpotロゴの削除、高度な自動化、レポート、SEO機能などが段階的に解放されます。
本格的にMAを活用してリードの自動育成やスコアリングを行いたい場合は、ワークフロー機能が利用できるProfessionalプラン以上を検討するとよいでしょう。
無料プランと有料プランの違いについては、下記の記事でも詳しく解説しています。
関連記事:
【2025年最新版】HubSpot無料版でできること、有料版との違い
Q. HubSpotのセキュリティは安全?
A. HubSpotは、エンタープライズレベルのセキュリティ基準を満たすための対策を講じています。主なセキュリティ対策は以下のとおりです。
- SOC 2 Type II認証を取得しており、データの機密性・可用性・処理の完全性に関する厳格な基準を満たしています
- SSL/TLS暗号化により、データ転送時の安全性を確保しています
- GDPR(EU一般データ保護規則)への対応機能が搭載されており、個人データの管理・同意管理が行えます
- 二要素認証(2FA)やシングルサインオン(SSO)に対応しています(SSOはEnterpriseプラン)
- ロールベースのアクセス制御により、ユーザーごとにアクセスできる情報や操作権限を細かく設定できます
- HubSpotのデータセンターは、業界標準の物理的・論理的セキュリティ対策を備えた施設で運用されています
海外製のツールであるため導入時にセキュリティ面を心配される方もいらっしゃいますが、上記のとおり世界基準のセキュリティ対策が施されています。自社の情報セキュリティポリシーと照らし合わせた上で、必要に応じてHubSpotのセキュリティドキュメントもご確認ください。
セキュリティについては、下記の記事でも詳しく解説しています。
関連記事:
【完全版】HubSpotのセキュリティは大丈夫?標準搭載からユーザー設定必要な機能まで解説
HubSpotのMAを活用して、マーケティングと営業の連携強化と集客力強化をしよう
HubSpotのMAツール「Marketing Hub」について、基本的な概要から具体的な機能、料金体系、導入手順、そして実際の導入事例まで、幅広く解説しました。
Marketing Hubの最大の強みは、CRMとの完全統合によりマーケティングから営業、カスタマーサービスまでの顧客データを一元管理できる点にあります。マーケティングと営業の分断を解消し、データに基づいた効率的な顧客アプローチを実現したい企業にとって、有力な選択肢となるでしょう。
とはいえ、MAツールは導入しただけで成果が出るものではありません。自社の課題を明確にした上で、適切なプラン選定と運用設計を行い、PDCAサイクルを回し続けることが重要です。
ナウビレッジ株式会社は、HubSpotの導入構築支援からマーケティング施策の実行支援まで、伴走型のサポートを提供しています。「Marketing Hubが自社に合っているか知りたい」
「導入後の運用が不安」
「他のMAツールとの違いを相談したい」
など、HubSpotやマーケティングに関する課題やお悩みがございましたら、まずはお気軽に無料相談をご利用ください。
この記事を監修した人
髙山博樹
ナウビレッジ株式会社 取締役CMO
兵庫県出身。東京工業大学 修了。上場企業で勤務後に参画。広告・SEO・Webサイトといった多様な集客手法とCRM/SFA/MAに精通し、これまでマーケティングのコンサルタントとしてマーケティング戦略の策定から実行(サイト制作や広告運用、SEOなど)を経験。取締役CMOとして年間自社リード400件の体制構築やサービス戦略の策定などに従事。HubSpot導入・構築支援サービス責任者。
HubSpotの導入を検討中ですか?
- ・ HubSpotを導入したい
- ・ Marketing Hubについて詳しく知りたい
- ・ 利用イメージをつかみたい
HubSpotの導入については、ナウビレッジへお気軽にご相談下さい。
HubSpot導入支援のプロフェッショナルが貴社の状況やニーズに応じて適切なプランをご提示し、伴走型支援によるスムーズな定着を実現します。