【HubSpot × Zendesk連携】メリットから具体的な手順、自動化の手法まで徹底解説
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2026.06.09
2026.06.10
営業・マーケティングの司令塔となる「HubSpot」と、カスタマーサポートの現場で圧倒的な支持を集める「Zendesk」。
これら2つのプラットフォームを連携させることは、部門間の情報の壁を取り払い、顧客体験を向上させるための極めて重要な戦略です。
各ツールが独立した状態では、営業担当者がサポート状況を知らずに連絡したり、サポート担当者が顧客の重要度を把握できなかったりと、情報の「サイロ化」が深刻な機会損失を招きかねません。
本記事では、HubSpotとZendeskの連携方法やメリットなどを網羅的に解説します。
▼この記事の要約
・HubSpotとZendeskを連携することで、営業・マーケティングとサポート部門の間で最新の顧客情報をリアルタイムに共有できる
・主な連携方法は、HubSpotの「データ同期」機能、Zendesk公式の連携アプリ、およびサードパーティ製ツールの3種類がある
・顧客情報(コンタクト)や会社情報の双方向同期により、入力の手間を省き、データの二重管理や漏れを防ぐことが可能
・チケット情報の共有により、営業担当者は商談中の顧客がどのようなサポートを受けているかをHubSpot上で即座に把握できる
こんな方におすすめ
- HubSpotとZendeskの両方を利用している方
- 両ツール間でのデータの二重管理を解消したいと考えている方
- 営業チームとサポートチームの連携を強化したい方
- CRMとサポートツールの連携を自動化し、業務効率化をしたい方
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目次
HubSpotとZendeskの連携が求められるシーン
ビジネスが成長するにつれ、顧客情報は社内の様々な部門に分散していきます。
部門ごとに最適化されたツールを使うことは効率的ですが、情報が孤立(サイロ化)すると、一貫した顧客体験の提供が難しくなります。
連携によってデータが一つに繋がることで、チーム全員が顧客の歩みを共通の文脈で理解できるようになり、よりパーソナライズされた質の高い体験を提供可能になります。
HubSpotとは

HubSpotは、世界135カ国以上、29万9,000社以上(2026年5月時点)で利用されているAI搭載のCRM(顧客関係管理)プラットフォームです。
マーケティング、営業、カスタマーサービスなどの各領域のデータを顧客ごとに統合して管理し、ビジネスプロセスを可視化することに長けています。
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Zendeskとは

Zendeskは、カスタマーサービスに特化して開発されたAI搭載のカスタマーサービスソリューションです。
世界中のスタートアップから大企業まで幅広い導入実績があり、サポート業務に最適化された柔軟な設計が支持されています。
メール、電話、チャットなど多様なチャネルからの問い合わせを「チケット」という単位で管理し、対応ステータスの自動化などを通じてサポート業務を効率化します。
HubSpotとZendeskの連携が求められるシーン
営業チームがHubSpotでリード(見込み客)を追跡し、サポートチームがZendeskで顧客の課題解決にあたる体制では、ツールが分かれているために「相手が今何をしているか」が見えにくくなることが多々あります。
この情報の分断は、顧客対応における重大なミスや、本来得られたはずの商談機会を逃す原因となります。
例えば、連携がないことで起こる「情報のすれ違い」の例を見てみましょう。
連携が行われていない場合、以下のようなリスクが生じます。
- 商談直前のトラブルを知らずに連絡してしまう
例えば、営業担当者が追加提案時に、その顧客がZendeskで深刻なトラブルについて問い合わせていることを知らないまま電話をかけてしまうといった事態です。不満を感じている顧客に対し、背景を知らずに営業活動を行うことは、信頼関係を大きく損なう要因となります。 - サポート担当者が「重要顧客」であることに気づけない
サポートチームはZendesk上のチケット内容に集中するため、対応相手が現在進行中の大きな商談に関わっている「有望なリード」であることに気づかない場合があります。 - 同じ情報を何度も顧客に聞き返してしまう
顧客情報の変更が一方のアプリにしか反映されていない場合、最新の状況を確認するために顧客へ同じ説明を求めてしまい、顧客満足度の低下を招きます。
そこで、HubSpotとZendeskを接続することで、最初のマーケティング接点から購入後のサポートに至るまで、チーム全員が顧客の歩みを一つの明確な全体像として捉えられるようになります。
HubSpotとZendeskの連携メリット
では、2つのシステムを連携することで得られるメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
メリット1:二重入力の手間をゼロにし、データの「鮮度」を保てる
HubSpotとZendeskのどちらかで顧客情報を登録・変更すると、もう一方のシステムにも自動で反映されます。そのため、両ツールに同じ情報を二重入力する必要がなくなり、作業の手間の削減や入力ミスの防止ができます。
また、ツール間でのデータの鮮度も統一されるので、組織としてのデータの鮮度を常に新しい状態に保つことができます。
- 転記のミスがなくなる
これまで手作業で行っていたシステム間の情報の書き写しが不要になり、入力ミスや漏れを最小限に防げる - 常に最新情報を共有
「電話番号が変わった」「担当部署が変わった」といった変更も即座に同期されるため、どの部門の担当者も常に最新の顧客名簿を確認できる
メリット2:HubSpotを見ただけで「お客様の困りごと」がわかる
営業やマーケティング担当者は、HubSpotの画面を離れることなく、Zendeskのチケット情報(件名、現在の状況、やり取りの履歴など)をタイムライン上で直接確認できます。
わざわざZendeskにログインして検索し直す手間が省け、業務スピードが向上します。
- 画面の行き来を解消
HubSpot内の顧客レコードを見るだけでサポート状況が把握できるため、2つのアプリを往復するストレスがなくなる - 気の利いた対応が可能に
商談前に「以前お問い合わせいただいた件は解決されましたか?」といった一言を添えられるようになり、顧客に寄り添った質の高いコミュニケーションが実現可能
メリット3:サポート現場の「生の声」を販促に活かせる
サポート部門がZendeskで受け取った顧客のフィードバックや対応履歴を基に、HubSpotで戦略的なアプローチができるようになります。
部門間で顧客情報のギャップを埋めることで、より効果的な施策を展開できます。
- ターゲットを絞ったキャンペーン
例えば「過去に特定のトラブルを経験した方」や「特定の機能に興味を示した方」をリスト化し、HubSpotから最適なタイミングで案内メールを送るなどの連携が可能 - 部門を越えたチームプレーの実現
営業とサポートがバラバラに動くのではなく、一貫した顧客体験を提供するための強力な協力体制が整う
メリット4:自社の業務に合わせて共有項目を自由にカスタマイズできる
名前やメールアドレスといった基本項目だけでなく、自社のビジネスにおいて重要な独自の項目を自由に紐付ける(マッピングする)ことができます。
現場が必要とする情報をピンポイントで同期させることが可能です。
- 多岐にわたる項目を同期
役職、電話番号、年間売上、契約終了日など、営業活動やサポート対応で「これだけは共有しておきたい」という情報をカスタム設定して同期可能 - 現場の運用にフィットする設定
HubSpotのカスタム項目を活用することで、自社独自の運用ルールに合わせた柔軟なデータ連携が実現可能
HubSpotとZendeskの連携でできること
ここでは、HubSpotとZendeskの連携によりできることについて整理します。
顧客データのリアルタイムな双方向同期
HubSpotの「連絡先(コンタクト)」とZendeskの「ユーザー」、HubSpotの「会社」とZendeskの「組織」を双方向に同期させます。
これにより、どちらかのシステムで情報を更新すれば、もう一方にもリアルタイムで反映されるため、データの一貫性を保つことができます。
- 情報の二重管理を解消
連絡先や会社情報を一箇所で更新するだけで済むため、複数のシステムを手動で更新する手間が省ける - 常に最新のステータスを共有
電話番号の変更や役職の更新なども即座に同期され、どの部門からでも最新の顧客データにアクセス可能
サポート履歴(チケット)のHubSpotへの自動共有
Zendeskで作成・更新されたチケットの情報をHubSpotのタイムラインに表示します。
これには、チケットの件名、現在のステータス、会話履歴の全文、CSAT(顧客満足度)評価、および対応したグループや担当者などの詳細が含まれます。
- サポート状況の可視化
HubSpotの顧客レコードを見るだけで、その顧客が現在どのようなトラブルを抱えているか、過去にどのような問い合わせをしたかを一目で把握可能 - スムーズなリンク遷移
HubSpot上のイベントからZendesk内のチケットへ直接リンクできるため、詳細なやり取りの確認も迅速に行える
フィールドマッピングを活用したカスタム項目の連携
名前やEメールアドレスなどの標準項目以外のデータも、自社の業務に合わせて同期対象に設定できます。
役職、電話番号、売上、誕生日など、営業活動やサポート対応に必要な項目を自由に紐付けることが可能です。
〈注意点〉
カスタム項目のマッピングを柔軟に行うには、HubSpot Data Hub Starterプラン以上の契約が必要です
顧客登録やチケット作成をトリガーとした業務の自動化
特定の条件(トリガー)が発生した際に、別のアクションを自動で実行させるワークフローを構築できます。
- チケットの自動発行
「HubSpotで新しいコンタクトが作成されたら、Zendeskにチケットを自動作成する」といった設定により、サポートチームへのスムーズな引き継ぎと手動作業の削減が実現 - 情報の自動アップデート
Zendeskでチケットが作成された際に、HubSpot側の顧客レコードを特定のステータスに更新したり、メモを追加したりといった複雑なプロセスも自動化可能
HubSpotとZendeskの連携手順(方法1:HubSpot アプリマーケットプレイス利用)
HubSpot側から設定を行うアプリ連携の手順を解説します。
方法1:HubSpot アプリマーケットプレイスを利用した連携
【ステップ1】アプリマーケットプレイスにアクセス
①HubSpotアカウントにログインする
②メニューバーの [設定マーク(歯車アイコン)] をクリックし、「HubSpotアプリマーケットプレイス」を選択する

③検索窓に「Zendesk」と入力し、該当するアプリを選択する
【ステップ2】使用中のZendeskアカウントを接続
①Zendeskのアプリページで、「インストール」をクリックする

②Zendeskのログイン画面が表示されるので、管理者権限を持つアカウントでログインし、アクセスを許可(Allow)する
【ステップ3】同期の基本設定や項目マッピングを実施
①同期したいオブジェクト(連絡先や会社)を選択する
②同期の方向(双方向、または一方通行)を設定する
③項目マッピングを確認し、必要に応じて設定を保存する
その他の連携方法
前章で解説した、HubSpot側から設定する「データ同期」以外にも、目的や用途に合わせて以下の2つの方法を選ぶことができます。
方法2:Zendesk公式サイトからのHubSpot連携(チケット共有に最適)
方法3:Zapierなどのサードパーティ製ツールの活用
方法2:Zendesk公式サイトからのHubSpot連携(チケット共有に最適)
こちらは、「Zendesk側」で提供されている連携機能で、Zendesk側から連携する方法です。
特徴は、「Zendeskのチケットの中身を、HubSpotで見られるようにする」ことに特化している点です。
そのため、「顧客の基本データ(名前など)の同期よりも、営業担当者がHubSpot上で問い合わせ内容を詳しくチェックできるようにしたい」という場合に最も適した連携方法です。
設定方法は、専用のセットアップページで、自社のZendeskサブドメイン(URLの一部)を入力し、お互いのアプリのアクセスを「許可」するだけで完了する非常にシンプルなものです。
方法3:Zapierなどのサードパーティ製ツールの活用
こちらは、2つのアプリの間に「橋渡し役」となる外部ツール(ZapierやYoomなど)を挟む方法です。
「もしZendeskでチケットのステータスが解決になったら、HubSpotの取引ステージを自動で更新する」といった、特定の条件に基づいた独自のルールを自由に作れます。
この連携方法は、標準の連携機能では届かない「かゆいところに手が届く」設定が可能です。例えば、連携にSlackを組み込んで「Zendeskで緊急チケットが入ったら、HubSpotの担当者にSlackで通知を飛ばす」といった、複数のアプリをまたいだ仕組みも構築できます。
プログラミングの知識がなくても、パズルのように項目を組み合わせるだけで設定できるため、現場の担当者でも導入しやすいのがメリットです。
連携に必要なプラン
HubSpotとZendeskの連携機能を最大限に活用するためには、それぞれのプラットフォームで一定以上のプランを契約している必要があります。
特にカスタム項目の同期や自動化ツールの利用を検討している場合は、事前に以下の要件を確認してください。
HubSpot
HubSpotでは、基本的な連携機能である「標準項目の同期」と「リアルタイム双方向同期」は、無料プランから利用可能です。
ただし、標準項目以外のカスタム項目データ(独自の顧客IDや属性情報など)を同期対象としたい場合は、Data HubのStarterプラン以上の導入が必須となります。
| Data Hub | ||||
|---|---|---|---|---|
| 連携機能 | 無料 | Starter | Professional | Enterprise |
| 標準項目の同期(名前・メール等) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
| リアルタイム双方向同期 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
| カスタム項目のマッピング | × | 〇 | 〇 | 〇 |
Zendesk
Zendesk側でも、連携機能を利用するためには有料プランの契約が必須となります。
また、外部の自動化ツール(Yoomなど)を介して高度な連携を行う場合、プランの制限によりエラーが発生することがあるため注意が必要です。
| Zendesk | ||||
|---|---|---|---|---|
| 連携機能 | Support Team | Suite Team | Suite Professional | Suite Enterprise |
| 公式HubSpot連携の利用 | × | 〇 | 〇 | 〇 |
| 外部連携ツール(Yoom等)の利用 | × | 〇 | 〇 | 〇 |
| APIを利用した高度な自動化 | × | 〇 | 〇 | 〇 |
いずれのツールも、連携前に事前にプラン確認をしておきましょう。
HubSpotとZendeskの連携で業務効率化と顧客対応の質向上を目指そう
いかがでしたか?
HubSpotとZendeskを連携させることは、営業、マーケティング、サポートという各部門の「顧客に対する視界」を一つに重ね合わせる取り組みです。
一貫したデータに基づいた対応は、顧客の信頼獲得と、チームの生産性向上に直結しますので、ZendeskもHubSpotも導入している方、片方のツールのみ導入しているという方はぜひトライしてみてください。
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現状の運用に不安がある、あるいはより高度な連携を実現したいという方は、お気軽にお問い合わせください。
この記事を監修した人
髙山博樹
ナウビレッジ株式会社 取締役CMO
兵庫県出身。東京工業大学 修了。上場企業で勤務後に参画。広告・SEO・Webサイトといった多様な集客手法とCRM/SFA/MAに精通し、これまでマーケティングのコンサルタントとしてマーケティング戦略の策定から実行(サイト制作や広告運用、SEOなど)を経験。取締役CMOとして年間自社リード400件の体制構築やサービス戦略の策定などに従事。HubSpot導入・構築支援サービス責任者。
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