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HubSpot「Agent Hub」とは?AIエージェントを一元管理する新機能を解説

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公開日:

監修者

ナウビレッジ株式会社 取締役CGO

髙山博樹

兵庫県出身。東京工業大学 修了。上場企業で勤務後に参画。広告・SEO・Webサイトといった多様な集客手法とCRM/SFA/MAに精通し、これまでマーケティングのコンサルタントとしてマーケティング戦略の策定から実行(サイト制作や広告運用、SEOなど)を経験。取締役CGOとして年間自社リード400件の体制構築やサービス戦略の策定などに従事。HubSpot導入・構築支援サービス責任者。

「AIを導入したけれど、結局現場の業務負担は減っていない…」そんな課題を感じていませんか?
各部門でバラバラに動くAIツールを一つにまとめ、まるで優秀なアシスタントチームのように自律的に業務を回す仕組みがあれば、組織の生産性は飛躍的に高まります。

それを実現するのが、HubSpotの最新機能である「Agent Hub」です。
本記事では、Agent Hubが持つ役割や具体的な機能、そして気になる料金体系まで、導入を検討するうえで欠かせない情報を徹底解説します。HubSpotをすでに活用されている方も、これから導入を検討される方も、AI運用の最適解を見つけるためのヒントとしてぜひお役立てください。

▼この記事の要約
・Agent Hubは、マーケティング・営業・カスタマーサービスで稼働するAIエージェントを1か所で一元管理・運用できる新しい基盤です。
・旧称「Breeze Agents」からの名称変更に伴い、ノーコードでカスタムエージェントを作成できる「Agent Builder」などの機能が整理・統合されました。
・CRMに蓄積された顧客データ(共有コンテキスト)を直接参照して動作するため、事前の複雑なデータ連携作業を必要としません。
・Agent Hub自体は対象プランで利用可能であり、エージェントの実行は成果ベースのHubSpotクレジット消費ルールに基づきます。
・設定や権限構築、クレジットの最適な運用に不安がある場合は、ナウビレッジのHubSpot導入・運用支援サービスをご活用いただけます。

こんな方におすすめ

  • 社内のAIツールの稼働状況やコストを一元管理したい経営層や管理職の方
  • 営業やカスタマーサポートの業務効率化を目指す各部門の責任者の方
  • HubSpotの最新AI機能の料金や仕様を正確に把握したい方
  • 他社ツールからの移管や新規でのHubSpot導入を検討している方

HubSpotの運用にお困りではありませんか?

  • ・HubSpotのAI機能を使ってコンテンツ制作を効率化したい
  • ・HubSpotのAgent Hub機能の使い方がわからない
  • ・HubSpotをもっと効果的に使いたい

HubSpotの運用については、ナウビレッジへお気軽にご相談下さい。
HubSpot運用支援のプロフェッショナルが、貴社の状況やニーズに応じて伴走型支援によるスムーズな定着を実現します。

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Agent Hubとは?「AIの部下」を束ねる管制塔

Agent Hubの基本的な役割

参照:HubSpot|Agent Hub

Agent Hub(ベータ版)は、HubSpotアカウント全体で稼働しているすべてのAIエージェントやエージェント型ワークフローを1つの画面で一元的に確認・運用・管理するためのプラットフォームです。

従来のHubSpotでは、マーケティング部門はコンテンツ作成AI、営業部門はメール作成AI、カスタマーサポート部門は別のチャットボットAIといったように、各現場で個別にAIツールが導入されていました。
顧客対応エージェントや案件創出エージェントなどの機能は、それぞれの製品(Service HubやSales Hubなど)の個別の設定画面に分かれて存在していました。

その結果、全社で稼働するAIエージェントの成果やステータスを1箇所で俯瞰することが難しく、AIにより生成したデータの分断や運用実態の不透明化が生じやすいという課題がありました。

そこで新たにβ版として登場したのが「Agent Hub」です。
Agent Hubを活用することで、顧客の認知から成約、顧客維持に至るGTM(Go-To-Market)ジャーニー全体におけるAIの稼働状況を可視化できるようになりました。

各エージェントの成果をリアルタイムで追跡し、必要に応じてワンクリックで設定変更や有効化を行えるため、AIチームの組織的な運用が可能になります。

旧製品名「Breeze Agents」からの名称変更

HubSpotのAI製品群の整理に伴い、旧ブランド名であった「Breeze Agents」が「Agent Hub」へ名称が変更・統合されました。
社内での検討や資料確認時には、以下の対応関係をご参照ください。

現在の名称旧名称位置づけ
Agent Hub Breeze Agents 全AIエージェントを一元管理・運用する統合コンソール 
エージェント作成ツール
(Agent Builder)
Breeze Studio 自然言語でカスタムエージェントを構築するキャンバス
Breezeアシスタント
(Breeze Assistant)
Breezeアシスタント
(Breeze Assistant)
※同様
人間の指示に応じて支援を行うAIアシスタント(変更なし)
※組み込み型AIアシスタント
顧客対応エージェント
(Customer Agent)
顧客対応エージェント
(Customer Agent) 
※同様
Agent Hub内で管理される顧客対応専門エージェント
案件創出エージェント
(Prospecting Agent)
案件創出エージェント
(Prospecting Agent)
※同様
Agent Hub内で管理される案件創出専門エージェント

Agent Hubとその他のAI機能の明確な違い

HubSpotが提供するAI機能はそれぞれ役割が異なります。
各機能の特性を理解して正しく使い分けることが重要です。

・Agent Hub(エージェントの管理基盤)
人間の指示を待たずに、特定のトリガーや条件に基づいて自律的にタスクを判断し、実行する主体を管理するプラットフォームです。

・Breezeアシスタント(Breeze Assistant)
人間の指示を受けて動く副操縦士のような存在です。HubSpot内のどの画面で作業していても呼び出すことができ、日常業務の効率化を支援します。

・エンリッチメントデータ機能(旧:Breeze Intelligence)
外部データソースから企業情報や行動データを自動で補完する機能です。CRM内部のデータを操作・分析するデータエージェントとは役割が異なります。

「エージェント」と「アシスタント(Breeze Assistant)」には明確な違いが存在します。
「アシスタント」は、指示を待って動く「副操縦士」のようなもので、メール作成や要約などの作業を補助します。
一方の「エージェント」は、トリガーを元に自律的に判断・実行して成果を出す「実行主体」です。

「5つの標準エージェント」と「カスタム構築エージェント」

Agent Hubには、導入してすぐに活用できる代表的なエージェントがあらかじめいくつか備わっています。
その他に、自社の目的に合わせてカスタマイズして作成することも可能です。

 即戦力となる5つの既製エージェント

既成エージェントの代表的なものは以下です。

分類エージェント名対象製品・プラン役割と機能
①需要を構築するコンテンツエージェントMarketing Hub Professional以上 AEO(回答エンジン最適化)の推奨事項を、ブログ記事、LinkedIn、SNS投稿など、AI検索からの流入を増やすために最適化された文章として自動生成します
HubSpot AEO単体での購入も可能(月額6,000円)ChatGPTやGemini、PerplexityなどのAI検索エンジンにおいて、自社ブランドが競合と比べてどのように言及・表示されているかを追跡し、露出を高めるための推奨事項を提示します
②取引を成立させる案件創出エージェント任意の製品のStarter以上ターゲット企業の購買検討シグナルを自動で追跡・調査し、パーソナライズされたアプローチ(Eメールの下書き作成など)を営業担当者に提案します
スマート取引進行(ベータ版)Sales Hubミーティングの文字起こしや取引状況をAIが分析し、次の会議に向けた準備やフォローアップメールの下書き作成、CRMの自動更新などを提案して商談の停滞を防ぎます
成立エージェント・Revenue Hub Professional以上
・Sales Hub Enterprise
見積もりページ上に直接表示されるエージェント。見積もりを確認した顧客からの質問や疑問に対して24時間体制で即時回答し、その場での成約(意思決定)を後押しします
③顧客満足度を高める顧客対応エージェント・各製品のProfessional以上
・Smart CRM
ウェブチャットなどのチャネルを横断し、実際の問い合わせ履歴や契約履歴、ナレッジベースに基づいて、顧客からのよくある質問に24時間365日自律対応して解決します
④成長を拡大するデータエージェント各製品のStarter 以上CRMデータ、過去の通話履歴、Eメール、ドキュメントなどを瞬時に分析します。コンタクトや企業に関する質問に素早く回答するほか、データの自動クレンジングや補完を行います

「Agent Builder」によるカスタムエージェントの作成

標準搭載のエージェントに加えて、エージェント作成ツール(Agent Builder)を活用することで自社独自の自動化エージェントを作成できます。

複雑なプログラミングは一切不要です。
「どのような業務を行わせたいか」を普段使っている言葉(自然言語)で記述するだけで、独自の自動化エージェントや多段階ワークフローを構築可能です。
スケジュール実行やコンタクト情報の更新、Webhookなどを起点とした独自の自動化処理をスムーズに構築できます。

Agent Hubの利用方法

Agent Hubは、HubSpotの管理画面から直感的に操作できる設計になっています。具体的な利用手順と各機能へのアクセス方法を解説します。

Agent Hubへのアクセスと稼働状況の確認

HubSpotアカウントにログイン後、以下の手順で管理画面にアクセスします。

1. メニューの「エージェント」から「Agent Hub」を選択する

2. 上部のタブ内にある「エージェント」セクションを開く
3. エージェントの稼働状況を確認する

カスタムエージェントの作成

エージェントは簡単に作成することが可能です。

1. Agent Hub画面の「作成」または中央のテンプレートや作成画面をクリックする

2. 作成したいエージェントを作るための、プロンプト指示を記入する
3. 微調整し、完成

エージェントの複製・削除管理

稼働中のエージェントを整理したり、既存の設定をベースに新しいエージェントを作成したりする操作も簡単に行えます。

4. Agent Hub画面の「エージェント」タブにアクセスする
5. 対象のエージェントの右側にある縦の3点リーダーアイコンをクリックする
6. 設定をコピーしたい場合は「複製」を選択する
7. 不要なエージェントを整理したい場合は「削除」を選択する

 AIのコンテキスト(前提情報)の管理

エージェントが適切なトーンやルールで自律的に動くためには、AIに対する前提情報の設定が不可欠です。

1. Agent Hub画面の「コンテキスト」タブを開く
2. 企業のブランドメッセージ、トーン、ターゲット像などの情報を定義して保存する

ここで設定したコンテキストはHubSpotのSmart CRMと連動し、すべてのエージェントが共通の前提知識として参照するため、一貫した顧客対応が実現します。

Agent Hubを利用可能製品とプラン

 Agent Hubは主に各製品の「Starterプラン以上」で利用可能

Agent Hubで提供される各種機能は、利用するエージェントの種類や製品によって対象プランが設定されています。
データエージェントや案件創出エージェントなどの一部機能は各製品のStarterエディションから利用可能な枠組も用意されていますが、顧客対応エージェントやAgent Builderによるカスタムエージェントのフル活用は、主にMarketing Hub、Sales Hub、Service Hub、Data Hub、Content Hub、Smart CRMのProfessionalおよびEnterpriseエディションが対象となります。

 Agent Hubにおけるクレジットの消費ルール

Agent Hubの管理機能自体の利用に追加費用はかかりませんが、エージェントがタスクを実行した際にHubSpotクレジットを消費する成果ベースの課金方式が採用されています。ご要望の通り、日本国内における主な単価目安を表形式で整理しました。

分類エージェント名消費クレジット/1アクション
①需要を構築するコンテンツエージェント1,000クレジット
HubSpot AEO消費なし
②取引を成立させる案件創出エージェント100クレジット
スマート取引進行(ベータ版)消費なし
成立エージェント消費なし
③顧客満足度を高める顧客対応エージェント50クレジット
④成長を拡大するデータエージェント10クレジット

HubSpotクレジット運用の主要な仕様

運用を進めるうえで把握しておくべき、HubSpotクレジットの仕様は以下の通りです。

含まれるクレジット
※製品購入時に付与されます
StarterProfessionalEnterprise
・Smart CRM
・Marketing Hub
・Sales Hub
・Service Hub
・Content Hub
・Revenue Hub
500クレジット3,000クレジット5,000クレジット
・Data Hub
・Customer Platform
500クレジット5,000クレジット10,000クレジット

クレジットについては、下記の記事も併せて参考にしてみてください。

Agent Hubを理解して業務に上手に組み込もう

Agent Hubは、マーケティング、営業、カスタマーサポートに散在しがちなAIエージェントを一箇所に集約し、組織全体の生産性を底上げする画期的な管理基盤です。
HubSpotのSmart CRMと深く連携しているため、複雑なデータ統合を必要とせず、すぐに高度な自動化を実現できます。
現場主導で運用できるノーコード設計と、成果ベースの明確な課金体系により、安全かつ効果的なAI活用が可能です。

一方で、自社の業務プロセスに合わせたカスタムエージェントの要件定義や、毎月リセットされるHubSpotクレジットの最適な管理ルールの構築には、専門的な知見が求められます。

ナウビレッジ株式会社では、HubSpotの導入構築支援からデジタルマーケティングの運用定着まで、お客様の経営課題に寄り添った総合的なサポートを提供しております。他社ツールからの移管や、Agent Hubを活用した業務の自動化にご関心がございましたら、ぜひナウビレッジの無料相談やお問い合わせをご利用ください。
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この記事を監修した人

髙山博樹

ナウビレッジ株式会社 取締役CGO

兵庫県出身。東京工業大学 修了。上場企業で勤務後に参画。広告・SEO・Webサイトといった多様な集客手法とCRM/SFA/MAに精通し、これまでマーケティングのコンサルタントとしてマーケティング戦略の策定から実行(サイト制作や広告運用、SEOなど)を経験。取締役CGOとして年間自社リード400件の体制構築やサービス戦略の策定などに従事。HubSpot導入・構築支援サービス責任者。

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