お問い合わせ

HubSpotとSalesforceの違い|料金・連携・移行を比較

  • HubSpot
  • 比較

公開日:

監修者

ナウビレッジ株式会社 取締役CGO

髙山博樹

兵庫県出身。東京工業大学 修了。上場企業で勤務後に参画。広告・SEO・Webサイトといった多様な集客手法とCRM/SFA/MAに精通し、これまでマーケティングのコンサルタントとしてマーケティング戦略の策定から実行(サイト制作や広告運用、SEOなど)を経験。取締役CGOとして年間自社リード400件の体制構築やサービス戦略の策定などに従事。HubSpot導入・構築支援サービス責任者。

営業とマーケティングを一体で運用するならHubSpot、独自業務の作り込みを重視するならSalesforceが候補の一つです。

中堅企業が比較する際は、機能の数よりも、現場が使い続けられるか、管理者が保守できるかを確かめましょう。
本記事はHubSpot Diamond Partnerのナウビレッジが作成しています。
HubSpotの導入・移行を支援する立場から、選択の条件と注意点を整理します。

監修:髙山 博樹(ナウビレッジ株式会社 取締役CGO。HubSpot導入・構築支援サービスの責任者)

▼この記事の要約
・営業とマーケティングの一体運用を重視するか、独自業務への対応を重視するかで候補を絞ります。
・Salesforce Starter Suiteは月額3,000円/ユーザーで、月払いまたは年払いです(Salesforce公式料金、2026年10月13日時点)。
・連携・併用では、対応する契約、データの更新元、エラーの確認担当を決めます。
・移行では、必要な業務とデータを選び、初期導入と運用を含めた費用を比べます。

こんな方におすすめ

  • CRMの導入を検討している方
  • HubSpotとSalesforceのどちらが自社に合っているか分からない方
  • HubSpotとSalesforceの違いについて知りたい方

CMR選定・活用にお困りですか?

  • ・ 自社に合うツールがわからない
  • ・ 現状のシステムを使い切れていない
  • ・ HubSpotの詳細について聞きたい

このような課題に直面している方はHubSpot Diamond Partner のナウビレッジへご相談ください。
HubSpotのプロフェッショナルが貴社の状況やニーズに応じて適切なプランや解決策をご提示し、伴走型支援によるスムーズな定着を実現します。

相談してみる

目次

HubSpotとSalesforceの違い一覧

編集部の見解では、管理者が少なく部門横断の標準運用を重視するならHubSpot、独自の設計を保守できる体制があるならSalesforceが候補です。

比較項目HubSpotSalesforce
得意なこと営業・マーケティング・顧客対応で情報を共有する自社独自の営業ルールや承認手順に合わせる
料金の決まり方使う製品・利用人数・配信対象の顧客数で変わる営業製品は利用人数、Account Engagementは組織単位で決まる
自社に合わせる方法標準機能を基本に、必要な項目や自動化を追加する自社の業務に合わせて、項目・承認・外部連携を作り込む
運用に必要な体制少人数で管理するなら、設定をシンプルに保つ作り込んだ設定を変更・テスト・保守できる担当者を置く
主なAIBreezeアシスタント、Agent HubAgentforce
導入前に確かめること標準機能で必要な業務を行えるか独自の設定をどこまで作り、誰が保守するか

得意なこと・運用に必要な体制・導入前に確かめることは、ナウビレッジ編集部の比較上の見解です。
どちらも設計や運用の担当者は必要で、製品だけで使いやすさが決まるものではありません。
料金・AIの仕様は、各節に記載した公式出典を参照しています。

HubSpotとSalesforceの機能は業務の流れで比較する

両製品の機能は、顧客情報の管理から商談・マーケティング・顧客対応まで、自社の担当者が実際に行う操作をそろえて比較します。

業務比較する操作・判断基準
顧客・商談管理顧客を検索し、担当者・商談段階・次の行動を更新できるか
マーケティングから営業への引き渡しフォームやメールの反応を確認し、営業が追う条件をそろえられるか
承認・自動化自社の承認手順や担当者への通知を、どのプラン・設定で実現するか
分析・顧客対応会議に必要なレポートと、問い合わせ履歴を現場が使えるか

独自項目や承認がある企業は、必須の要件と見直せる要件を分けてデモを依頼しましょう。

HubSpotとは

HubSpotとは、顧客情報を基盤にマーケティング・営業・カスタマーサービスの業務をつなぐカスタマープラットフォームです。

インバウンドの思想を有しており、顧客を「惹きつける」「信頼関係を築く」「満足してもらう」を通して、最終的にビジネス成長を促進することを目指しています。

関連記事:
HubSpotとは?できること・料金・メリット/デメリットを解説

HubSpotの製品群

製品主な役割
HubSpot Smart CRM顧客情報を管理し、各製品で共有する基盤
Marketing Hub見込み顧客の獲得・育成とマーケティングの自動化
Sales Hub商談管理と営業活動の効率化
Service Hub問い合わせ対応と顧客サポート
Content Hubウェブサイトやマーケティング用コンテンツの制作・管理
Data Hubデータの統合・整理・品質管理
Revenue Hub見積もり・請求・決済の管理
Agent HubAIエージェントの構築・管理
出典:HubSpotの製品・機能(2026年10月15日時点)

利用できる機能は製品・プランによって異なります。

Salesforceとは

Salesforceとは、顧客情報をもとに営業・サービス・マーケティングなどの業務を支援するクラウド型のCRMプラットフォームです。

Salesforceの製品群

alesforceには営業・顧客対応・マーケティングなどの製品があり、必要な業務に合わせて組み合わせます。

領域製品と主な役割
営業Agentforce Sales(Sales Cloud):顧客・商談・営業活動の管理
顧客対応Agentforce Service(Service Cloud):問い合わせやケースの管理
マーケティングAgentforce Marketing(Marketing Cloud):顧客へのアプローチやマーケティング施策の管理
BtoBマーケティングAccount Engagement(旧Pardot):見込み顧客の獲得・育成と営業への引き渡し
コマースAgentforce Commerce(Commerce Cloud):コマース業務の支援
データData 360(旧Data Cloud):複数の情報源にあるデータの統合・活用
出典:Salesforce「製品一覧」「Data 360とは」「Account Engagement」(2026年10月15日時点)

本記事の料金比較では、営業製品とBtoBマーケティング向けのAccount Engagementを取り上げます。Marketing Cloudのすべての製品をAccount Engagementと同一視しないようにしましょう。

部門別機能

部門HubSpotSalesforce
マーケティングMarketing Hubで見込み顧客の獲得・育成や施策の自動化を行うAccount EngagementやMarketing Cloudの製品で顧客へのアプローチ・育成を行う
営業Sales Hubで商談管理、Eメール追跡、日程調整などを行う営業製品でリード・商談管理、売上予測、レポート作成などを行う
カスタマーサポートService Hubで問い合わせ・チケット・ナレッジなどを管理するサービス製品で問い合わせ・ケース・ナレッジなどを管理する
出典:HubSpot製品一覧、Sales Hub、Marketing Hub、Salesforce製品一覧(確認日:2026年10月15日)

営業とマーケティングをつなぐ場合は、担当者が引き継ぐ顧客情報と、引き渡す条件を決めます。カスタマーサポートも含める場合は、契約・商談・問い合わせ履歴をどの画面で確認できるかを試しましょう。

使いやすさ

HubSpotは標準機能を中心に部門間の運用をそろえたい企業、Salesforceは独自の業務手順に合わせて画面や処理を設計したい企業の候補になります。

使いやすさは、入力項目の数、権限、承認手順、利用者への研修によって変わります。どちらも管理担当者を決め、現場の代表者に顧客登録・商談更新・レポート確認を試してもらいましょう。

カスタマイズ性

HubSpotは、必要な製品・プランの追加やアプリ連携で業務に対応できます。独自の画面表示が必要な場合は、UI Extensionsなどを使った開発も選択肢です。

Salesforceも、業務に合わせた設定やアプリケーションの追加、独自開発によって拡張できます。編集部の見解では、複雑な承認や独自の業務手順を維持する企業は、必要な設計と保守体制を含めて検討することが重要です。

どちらも、標準機能で対応する範囲と開発する範囲を分けてください。開発する場合は、担当者、テスト方法、変更時の保守を契約前に決めましょう。

出典:HubSpot開発者向け情報、Salesforce製品一覧(2026年10月15日時点)

サポート体制

両製品とも公式のサポートと学習リソースがあります。問い合わせ方法と対応範囲は契約で異なり、自社の業務設計や作業代行まで含まれるとは限りません。

項目HubSpotSalesforce
学習・自己解決ナレッジベース、コミュニティー、HubSpotアカデミーナレッジ記事、Trailhead、Trailblazerコミュニティ
問い合わせStarterはチャット・Eメール、Professional・Enterpriseは電話・コールバックも利用可能。シートや言語の条件ありStandard・Premier・SignatureのSuccess Planに応じて対応内容が異なる
契約前の確認問い合わせる人のシート、対応言語、支援対象契約に含まれるSuccess Plan、受付時間、問題の重要度に応じた対応
出典:HubSpot「ヘルプを利用する」「サポート範囲」「HubSpotアカデミー」、Salesforce「Success Plan」(2026年10月15日時点)

HubSpotでは、2024年3月5日以降に作成されたアカウントは、チャット・Eメール・電話サポートの利用者にコア・Sales・Serviceのいずれかのシートが必要です。電話と日本語のコールバックの利用条件も分けて確認してください。

SalesforceのStandard Success Planには学習リソースやコミュニティーへのアクセスが含まれます。Premier・Signatureは支援内容が異なるため、現在のライセンスに含まれる範囲と追加契約の要否を確認しましょう。

自社の業務整理、設定作業、データ移行、運用改善を依頼したい場合は、公式サポートの対象範囲を確認したうえで、パートナーに依頼する作業を決めます。

HubSpotとSalesforceの評価・口コミ比較

HubSpotの評判・口コミ

良い口コミ

手軽に利用が可能であり、ほとんどの機能を無料で利用することができます。
運用の仕方もミニマムから始めることができるため、最初に会社として顧客管理をしていくためには最適だと思います。
少しスケールしてきたら商品ごとに有料化する形かなと思いますが、CRM、Marketing、Salesなどニーズに合わせて有償化できるため、必要な要素だけを有料化し、会社の状況に合わせた使い方が可能です。
ITreview
コンタクトと取引、会社を紐づけて、ハウスリードの管理からプロパティ付与ができて便利。また各種マーケ施策と連動することも可能なので、MAからCRMまで一気通貫して行うことが可能。
ITreview
ユーザー エクスペリエンスは素晴らしく、操作や頻繁な使用が快適です。当社は小規模企業ですが、HubSpot の多様なツールにより、さまざまなマーケティング ニーズに対応でき、目標を効率的に達成できます。
G2.com

ネガティブな口コミ

サポートコンテンツが充実している裏返しかもしれないが、大体のコンテンツが一読では理解が難しい。結局コンテンツでざっくり理解した後で、一般ユーザーが書いたnoteやブログに飛んでやっと理解ができるというのが通常運転。
ITreview
自社のビジネスにおいては今のところ改善要望はあまり無いが強いて言えば英語表記になっているものをGoogleChromeが翻訳しているためたまに変な日本語になる時がある点。
G2.com

Salesforceの評判・口コミ

良い口コミ

営業活動をすべて数値化することができ、なにがボトルネックなのか、なにが要因でどんなことが起きているかなどをダッシュボードを活用して容易に把握することができます。また、多種多様なMAとも連携できるため、顧客データを一括管理可能です。
ITreview
カスタマイズ性が高く、多数の統合機能があり、ニーズに合わせてデータをフォーマットできます。
G2.com

ネガティブな口コミ

色々な機能がありすぎて、逆に初めて触るとわからなくなることがあります。
メニュー名をわかりやすくする、画面をわかりやすくする(情報が詰まりすぎていて目が疲れます)などの改善があるといいなと思います。
ITreview
カスタマイズ性が高さ故に専門で取りまとめる組織やメンバーが居ないと、つぎはぎで統一感の無いものとなってしまいます。
あれも、これも記録したい的な現場の声をただ拾ってしまうと入力されないただ高価なツールとなるので注意が必要です。
ITreview

口コミで気になった点は、デモや試用で自社の業務を再現して確かめましょう。

HubSpotの導入が向いている企業

ここではHubSpotが向いている企業の特徴をご紹介します。

費用を抑えたい企業

必要な機能から導入範囲を決めたい企業は、HubSpotの無料ツールや各プランで業務を満たせるかを検討できます。

  • CRM利用を試してみたい
  • まずは最低限の機能を利用したい
  • 事業成長に合わせて機能を拡充したい

関連記事:HubSpot無料版でできること一覧|有料版との違いと注意点【2026】

必要な人数・コンタクト数・導入支援まで含めた総額は、HubSpotとSalesforceの料金比較で確認してください。

インバウンドマーケティングを特に強化したい企業

見込み顧客の獲得から育成、営業への引き渡しまでを同じ顧客情報で管理したい企業は、Marketing HubとSales Hubの組み合わせが候補です。

SalesforceにもAccount Engagementなどのマーケティング製品があります。すでにSalesforceの営業管理が定着している場合は、営業管理を維持する案も含めて検討しましょう。

早期の定着化を図りたい企業

現場が必要とする機能を絞り、標準的な入力・共有ルールで運用を始めたい企業は、HubSpotが候補になります。ただし、製品を導入するだけで定着するわけではありません。

利用者への説明、入力ルール、管理担当者、導入後の問い合わせ窓口を用意し、実際の業務で使えることを確かめましょう。

HubSpotの導入支援サービスについて知る

Salesforceの導入が向いている企業

次にSalesforceが向いている企業について説明します。

業界や企業特有の複雑なカスタマイズが必要になる企業

HubSpotでもビジネスに合わせたカスタマイズは可能ですが、カスタマイズ性はSalesforceが勝ります。
特に商品が複雑でプロセスも多岐にわたる金融や自動車などで導入されているケースが見られます。
また、企業規模が大きく部署横断で大量のデータを管理している企業にも向いているツールであるといえるでしょう。

独自の開発を加える分、やはり費用は高くなります。そのため、本当に高度なカスタマイズを行わないと実装できないのかを事前に確認しましょう。

専任の担当者を設けられる企業

機能が多く、またカスタマイズすることでより一層複雑性が増し、ルールや運用の管理をしっかり行う必要性があります。独自の設定が増えるほど、変更の承認、テスト、権限管理、利用者への案内が必要になります。社内の担当者と保守パートナーで役割を分担し、変更を管理できる体制がある企業に向いています。

HubSpotのBreezeとSalesforceのAgentforceの比較

HubSpotはBreezeによる日常業務の補助と用途別エージェントを備え、SalesforceのAgentforceは営業・顧客対応などの処理を担います。

Breezeアシスタントは、HubSpotの顧客情報を使って質問への回答や文書作成を支援するAIです。HubSpotは、営業や顧客対応を自動化するAIエージェントも提供し、公式サイトでは「Agent Hub」で紹介しています。下表は、Breezeアシスタントとこれらのエージェントを含めた比較です。

比較項目HubSpotのBreeze・AIエージェントSalesforceのAgentforce
社内の業務支援顧客情報を基に、質問への回答や提案書・レポートの作成を支援社内の質問対応や、休暇申請などの定型業務を自動化
営業支援顧客の購買検討の動きを捉えてアプローチし、フォローメールの下書きなどを作成見込み顧客の評価、商談情報の更新、営業担当者との面談予約などを実行
顧客対応顧客対応エージェントが問い合わせに回答し、必要に応じて担当者へ引き継ぐ顧客からの質問対応に加え、注文管理や予約変更などの処理を実行
利用する情報HubSpotのCRMデータ、顧客レコード、ナレッジベースなどSalesforceの顧客情報と、Data 360などで接続・統合した情報
自社向けの設定Breezeへの文章での指示から、エージェントや自動化の流れを作成Agent Builderで実行する処理や指示を設定し、Agent Scriptで動作を細かく制御
料金の仕組み対象機能でHubSpotクレジットを消費。契約に含まれる枠に加え、追加購入や従量課金で利用Flex Creditによる実行処理ごとの課金、会話数に応じた課金、ユーザー単位のライセンスを用意
出典:HubSpot「Breezeアシスタント」「Agent Hub」「Marketing Hub料金ページのHubSpotクレジット説明」、Salesforce「Agentforce」「Agentforceの料金体系」(2026年10月13日時点)

たとえば営業では、HubSpotは顧客情報を使った提案資料やメールの下書き作成から、見込み顧客へのアプローチまでを支援します。Agentforceは見込み顧客の評価や商談更新など、設定された営業処理を実行します。両社とも、担当者を補助する機能と、業務を自動実行する機能を備えています。

利用できる機能は製品・プラン・設定によって異なり、上表のすべてが基本ライセンスだけで使えるわけではありません。

HubSpotとSalesforceの料金比較

料金は営業・マーケティングで使う製品と人数・対象件数をそろえ、ライセンスに初期導入と運用の費用を加えて比較します。

費用の全体像

導入予算は、ライセンスと導入・運用にかかる費用に分けて考えます。最初に内訳を押さえ、そのうえで営業・マーケティングそれぞれの製品を比較しましょう。

費用項目内容と金額が変わる要因
ライセンス製品・プラン・利用人数・マーケティング対象のコンタクト数・追加機能など
導入支援(HubSpot公式またはパートナー)Sales Hub・Marketing HubのProfessional・Enterpriseは、公式かパートナーのどちらかで導入支援を受けます。パートナーに依頼すれば、HubSpot公式の導入支援費はかかりません。設定・データ移行など、支援に含まれる範囲を確認してください
パートナーの構築業務整理、設計、設定、移行、連携、研修。関係部署の数、連携ツールの数、データ量・項目数・履歴の範囲で変わります。導入支援と一体の見積もりの場合は、同じ作業を重複して計上しないよう範囲を確認してください
運用支援問い合わせ対応、設定変更、レポート改善、利用定着。作業範囲と対応頻度で変わる
切り替えに伴う費用旧・新システムの併用、外部ツール、社内での検証・研修など

以下のライセンス料金は、比較しやすいよう月額表示にそろえています。HubSpotは年額払いの標準料金、Salesforceは年間契約の場合の月額を掲載しています。ただし、SalesforceのStarter Suiteは月払いまたは年払いです。年間契約の月額表示は、月単位で解約できる契約を示すものではありません。期間限定・新規顧客向けキャンペーン価格は含めていません。表示は日本円です。税区分と追加機能・コンタクトなどを含む最終的な請求額は、契約前に確認してください。

営業とマーケティングでは課金単位が異なります。営業は利用者ごと、マーケティングは基本料金に含まれる人数・コンタクト数も見ながら比較します。同じ名称や並び順のプランでも、両社の機能が同等という意味ではありません。

見積もりは「移行対象」「対象外」「テスト」「研修」「公開後の対応」の範囲をそろえて比較してください。HubSpotへの移行で必ず費用が下がるとは限りません。現在のSalesforceの契約を見直す案も含め、必要な業務を満たす総額で判断します。

営業向け:HubSpot Sales Hubの料金

プラン月額(年間契約・年額払い)課金単位
Starter2,400円〜1シート
Professional10,800円〜1シート
Enterprise18,000円〜1シート
出典:HubSpot「セールスソフトウェアの価格表」(2026年10月15日時点)

営業向け:Salesforceの料金

プラン月額課金単位契約・支払条件
Starter Suite3,000円1ユーザー月払いまたは年払い
Pro Suite12,000円1ユーザー年間契約
Core23,400円1ユーザー年間契約
Advanced47,400円1ユーザー年間契約
Max66,000円1ユーザー年間契約
出典:Salesforce「販売価格」(2026年10月13日時点)

Sales HubとSalesforceの営業製品は何をそろえて比較するか

営業製品は、顧客・商談の管理だけでなく、日々の入力、営業活動の自動化、売上予測まで含めて比べましょう。利用人数と必要な業務をそろえてから、その業務を実行できるプランを選びます。

比較する業務両製品で確かめること
顧客・商談管理必要な項目、商談ステージ、複数部門の管理、担当者の入力手順
営業活動の自動化メール・タスク・担当者割り当てなど、手作業を減らしたい処理が対象プランで実現できるか
売上予測・分析営業会議で使う指標や予測を作れるか。現場の入力から集計までの作業量
権限・承認部門別の閲覧・編集権限と、自社の承認手順への対応
他システムとの連携必須の連携先、同期するデータ、追加ライセンスと保守の必要性

Sales Hubでは必要なSalesシート、Salesforceでは必要なユーザーライセンスを洗い出します。営業担当者、管理者、閲覧だけの利用者を分けて見積もると、人数だけをそろえた比較よりも実際の費用に近づきます。

現在Salesforceで使っている独自項目や承認・連携がある場合は、Sales Hubでの実現方法を一つずつ確認してください。反対に、使っていない機能が多い場合は、移行と併せて現在のプランを見直す案も比較できます。

マーケティング向け:HubSpot Marketing Hubの料金

プラン月額(年間契約・年額払い)基本料金に含まれる範囲
Starter2,400円〜/シート1,000マーケティングコンタクト
Professional96,000円〜3コアシート、2,000マーケティングコンタクト
Enterprise432,000円〜5コアシート、10,000マーケティングコンタクト
出典:HubSpot「マーケティングソフトウェアの価格表」(2026年10月15日時点)
HubSpotのシートやプランごとの詳しい説明は、HubSpotの料金・プランをご覧ください。

Marketing Hubでは、利用する担当者の人数と、メール配信などの対象にするコンタクト数を分けて考えます。**担当者を増やすためのシート追加と、配信対象を増やすためのコンタクト追加は別です。**それぞれ必要な人数・件数を決めて、追加料金を確認しましょう。

マーケティング向け:Salesforce Account Engagement(旧Pardot)の料金

プラン月額(年間契約・1組織)含まれるコンタクト数
Growth+150,000円10,000件
Plus+330,000円10,000件
Advanced+528,000円10,000件
Premium+1,800,000円75,000件
出典:Salesforce「Marketing Cloud Account Engagementの価格」(2026年10月13日時点)

Account Engagementは組織単位の料金です。利用者1人当たりの価格ではありません。公式ページに合わせて「+」付きのプラン名を記載しています。

Marketing HubとAccount Engagementは何をそろえて比較するか

両製品とも、見込み顧客の獲得・育成やマーケティングの自動化を検討する際の候補です。フォーム、メール配信、リードの評価、営業への引き渡し、成果分析について、自社で必要な運用を具体化して比べましょう。

Marketing HubとAccount Engagementでは、基本料金に含まれるコンタクト数が異なります。「配信・育成の対象が何件あるか」「操作する担当者が何人いるか」「どの自動化・分析が必要か」をそろえ、追加分も含めて比較します。

すでにSalesforceを利用している企業は、営業管理を残してマーケティング製品を選び直す案と、営業・マーケティングをまとめて移行する案を分けて検討できます。どちらのシステムでデータを更新するか、どの条件で営業に引き渡すか、同期エラーを誰が管理するかを決めましょう。

最後に、初年度と次年度以降の総額で比べる

必要な製品・プランを選んだら、冒頭の費用項目に沿って全体を見積もります。初年度はライセンスの年間費用に、選んだ依頼先の導入支援・構築費、運用支援費、切り替え費用を加えます。次年度以降は継続する費用を分けて比較しましょう。

ナウビレッジの初期導入(要件定義からリリースまで)は、300万〜500万円が中心です。関係する部署・連携するツールが多い場合は500万〜1,000万円程度、複雑な場合は1,000万円を超えることもあります(2026年10月時点、ナウビレッジ調べ)。関係する部署・連携するツール・移行するデータによって変わり、個別にお見積もりします。HubSpotのライセンス費用と、リリース後の運用支援費は含みません。

リリース後の運用支援は、作業の範囲・頻度に合わせて個別にお見積もりします。

自社の場合の総額を整理したい方は、SalesforceからHubSpotへの移行支援からご相談ください。

HubSpotとSalesforceの連携・併用はどう進めるか

対応する契約と権限があれば公式連携で併用でき、営業をSalesforceに残し、見込み顧客の獲得・育成をHubSpotで行う構成も候補になります。

連携に必要なプランと権限

HubSpot側は、Marketing Hub・Sales Hub・Service Hub・Data Hub・Content Hub・Smart CRMのいずれかのProfessionalまたはEnterpriseが対象です。無料ツールやStarterだけでこの連携を使う前提にはしないでください。

Salesforce側は、APIアクセスに対応するエディション、または公式説明にあるSalesforce Professionalが対象です。連携ユーザーのAPI・対象データへのアクセス権限なども必要です。料金表のプラン名だけで可否を判断せず、現在の契約と権限を確認します。

同期するデータと更新元を決める

同期とは、対応付けたデータの変更を、設定したルールに従ってもう一方のシステムに反映することです。接続しただけで全データが自動的に移るわけではありません。

決めること確認する内容
同期するデータコンタクト、会社、取引などから必要な対象を選ぶ
同期する項目氏名・会社名・商談段階などの対応付けと、型・選択肢の整合性を確認
更新するシステム営業が更新する項目、マーケティングが更新する項目の担当と更新元を決める
値が違うときの扱いSalesforceを優先するか、双方向で最新値を反映するか、同期しないかを項目ごとに設定

双方向なら常に安全というわけではありません。空欄・削除・初回同期でどちらの値が残るかをテストし、想定外の上書きを防ぎます。会社や取引の項目を同期する場合は、対象オブジェクトの同期も有効にします。

エラーの確認担当まで決める

HubSpotの設定から「連携」→「接続されたアプリ」→「Salesforce」→「データ同期」→「同期の健全性」に進み、同期エラーと影響を受けたレコードを確認します。権限や項目の不整合など、原因を修正してから再同期し、結果まで確かめます。

エラー通知を受ける担当者と対応手順を決め、API使用量も確認します。担当がいないまま連携すると、画面上は接続できていても、更新されないデータを見落とすおそれがあります。

併用が向くケース

ナウビレッジの見解では、Salesforceの営業管理が定着していて、マーケティングだけを改善したい企業は併用が候補になります。移行前に一部の業務でHubSpotを検証したい場合も、更新元と検証の終了条件を決めて併用できます。

一方、二重入力や管理者の不足が課題なら、併用で管理対象を増やすことが解決になるとは限りません。両製品の契約費用と同期の保守負担を、一本化する案と比べましょう。

出典:HubSpot「接続の前提・対象プラン」「フィールドのマッピングと同期ルール」「同期エラーの確認」(2026年10月13日時点)

alesforceからHubSpotへ移行する前に確認すること

移行は、必要な業務とデータをHubSpotで扱えることを確かめ、Salesforceの継続・併用も含めて費用と運用負担を比べて判断します。

移行・継続・併用を業務要件から判断する

移行は、現在の不満がHubSpotで解消できることを確かめてから決めます。入力されない原因が操作の複雑さにあるのか、入力ルールや管理体制にあるのかによって、必要な対応は異なります。

現在の状態判断のために確認すること
利用料に対して使っていない機能が多いSalesforceの契約見直しと、HubSpotへの移行後の総額を比較する
入力・検索・報告に手間がかかる現場の代表者がHubSpotで同じ業務を試し、手順が改善するかを確認する
独自の承認や連携が業務の中心になっている必須要件を再現できるか、代替運用が可能か、保守の負担が増えないかを確認する
Salesforceの営業管理を残し、マーケティングを改善したい併用を候補にし、同期対象・更新元・費用・管理担当を整理する

データは移行先と確認方法を決めてから移す

最初に、移すデータ、保管だけするデータ、移さないデータを分けます。次の表は設計時の検討例であり、個々のデータの移行可否を保証するものではありません。

確認対象移行前に決めること
リード・取引先責任者HubSpotのコンタクトへの対応付け、同一人物の重複、項目の統合方針
取引先・商談会社・取引への対応付け、担当者、ステージ、金額、レコード間の関連付け
独自の項目・オブジェクト標準項目で表現できるか、追加設計や別プランが必要か
活動履歴・添付資料対象期間、移す内容、移行先での表示、別保管にする内容
権限・自動化・帳票・外部連携データのコピーとは別に、必要な動作を設計・設定・検証する
出典:HubSpot「Salesforceレコードをインポートして同期」(2026年10月13日時点)

HubSpot公式では、Salesforceのリード、コンタクト、アカウント、商談などをインポート・同期する方法が案内されています。利用条件と対象範囲を確認し、サンプルで関連付けや項目値を検証してから本番に進めます。

件数が一致しただけで完了とせず、担当者が顧客を探せるか、会社と商談が正しく結び付くか、必要なレポートが再現できるかを確かめましょう。本番切り替え時には、更新を止める時間、差分データの扱い、問題が起きたときの戻し方を決めます。

移行期間は工程ごとに見積もる

移行期間は、データ量だけでなく、要件の合意、連携の確認、現場のテストに必要な時間で変わります。一律の月数ではなく、次の工程と完了条件から日程を組み立てましょう。

期間を左右する工程見積もる前に決めること
要件整理・設計残す業務、対象データ、連携先、承認する担当者
構築・検証テストする業務とデータ、修正・再テストの範囲
切り替え・定着差分反映、研修、切り戻し条件、運用担当者

Salesforceの更新・解約に関する期限も確認し、本番切り替えから逆算します。複数部署の承認が必要な場合や、外部システム側の改修がある場合は、それぞれの担当者の作業日程も含めて計画してください。

手順の詳細は「SalesforceからHubSpotへの移行完全ガイド」で確認できます。

関連記事:SalesforceからHubSpotへの移行で二重管理・手動作業を見直した事例

移行でお勧めしないこと

ナウビレッジでは、移行先で必要な業務を続けられることを優先し、次の進め方はお勧めしません。

  1. Salesforceの作り込みをすべて再現しようとすること。 現在の目的と利用状況を確かめ、HubSpotの標準機能や運用変更で対応できるものは整理します。
  2. 使っていない項目・古いデータまで一律に移すこと。 必要な履歴と保存義務のある情報を見極め、移行するものと別に保管するものを分けます。
  3. 切り替え日を決めずに二重入力を続けること。 併用する場合もデータの更新元と担当を決め、移行のための一時的な併用には終了条件を設けます。

これは、移行後の保守や入力負担を増やさないためのナウビレッジの見解です。現在の設定をどこまで引き継ぐか迷う場合は、SalesforceからHubSpotへの移行支援で、業務要件と移行対象の整理からご相談いただけます。

HubSpotとSalesforceの比較・移行に関するFAQ

製品選び・併用・移行の判断では、必要な業務を実現できるプランと、導入後に管理できる体制をそろえることが重要です。

Q. HubSpotとSalesforceはどちらがおすすめですか?

A. 営業とマーケティングを一体で回したく、管理者が少ないならHubSpot、独自の開発を社内や保守パートナーと維持できるならSalesforceが候補になりやすいです(編集部の見解)。必須業務をデモで再現し、必要なプランと保守の範囲を確かめて選びましょう。

Q. Salesforceのデータをすべてそのまま移せますか?

A. すべてを同じ形で移せるとは限りません。基本データの対応付けに加え、独自項目、履歴、添付資料、権限、連携を個別に確認します。データの移行と、自動化・帳票などの再構築は分けて計画してください。

Q. 移行にはどのくらいの期間がかかりますか?

A. 要件、データ、外部連携、利用者テストの範囲で変わります。要件整理から本番切り替えまでの工程を分け、各工程の担当者と完了条件を決めて見積もります。旧契約の期限から逆算し、研修と切り替え後の確認期間も確保しましょう。

Q. HubSpotへの移行費用は何で決まりますか?

A. 移行費用は、利用する製品・人数と、移行対象・連携・構築の範囲によって決まります。

ナウビレッジの初期導入(要件定義からリリースまで)は、300万〜500万円が中心です。関係する部署・連携するツールが多い場合は500万〜1,000万円程度、複雑な場合は1,000万円を超えることもあります(2026年10月時点、ナウビレッジ調べ)。関係する部署・連携するツール・移行するデータによって変わり、個別にお見積もりします。HubSpotのライセンス費用と、リリース後の運用支援費は含みません。

Sales Hub・Marketing HubのProfessional・Enterpriseの導入支援は、HubSpot公式かパートナーのどちらかで受けます。パートナーに依頼すれば公式の導入支援費はかかりません。見積もりに含まれる作業と対象外をそろえ、費用を重複して数えないよう比較してください。

Q. HubSpotとSalesforceは併用できますか?

A. 対応するProfessional・EnterpriseのHubSpot製品と、公式連携に対応するSalesforceの契約・権限があれば併用できます。対象プランは本文の「連携・併用」の節に記載しています。どちらで情報を更新するか、同期エラーを誰が管理するかまで決めてから導入しましょう。

Q. BreezeやAgentforceはライセンス料金だけで使えますか?

A. 利用したい機能と契約によって異なります。基本ライセンスに含まれる範囲と、追加契約・クレジットなどの利用量に応じた費用を分けて確認してください。実際に任せたい業務の利用量を想定して試すと、費用を比較しやすくなります。

Q. 評判・口コミはどう違いますか?

A. 評判は企業規模・担当業務・利用プランで変わるため、レビューサイトの点数だけで優劣は決められません。投稿日、投稿者の役割、導入支援の有無、良い点と困った点をそろえて読みましょう。候補を絞ったら、デモで自社の顧客登録・商談更新・承認・集計を再現し、現場の操作と管理者の保守の両方を確かめてください。

【差し替え】現行「自社にあったMA・CRMを導入するために」を、旧サマリを含めて下記へ差し替える。

自社に合うCRMは、業務と移行条件をそろえて選ぶ

CRMの比較では、機能一覧と料金表に加え、現場の業務、データの扱い、導入後の管理まで確認することが大切です。SalesforceからHubSpotへの移行を検討する際は、「実現したいこと」「移したいデータ」「残したい連携」「切り替えたい時期」を整理しましょう。

ナウビレッジ株式会社は、HubSpot Diamond Partnerとして、業務要件・機能要件・システム要件を整理したうえでHubSpotの導入・移行を支援しています。現在の運用と移行後の要件を確認したい方は、SalesforceからHubSpotへの移行支援をご覧ください。具体的な進め方は、無料で相談するからお問い合わせいただけます。

この記事を監修した人

髙山博樹

ナウビレッジ株式会社 取締役CGO

兵庫県出身。東京工業大学 修了。上場企業で勤務後に参画。広告・SEO・Webサイトといった多様な集客手法とCRM/SFA/MAに精通し、これまでマーケティングのコンサルタントとしてマーケティング戦略の策定から実行(サイト制作や広告運用、SEOなど)を経験。取締役CGOとして年間自社リード400件の体制構築やサービス戦略の策定などに従事。HubSpot導入・構築支援サービス責任者。

CMR選定・活用にお困りですか?

  • ・ 自社に合うツールがわからない
  • ・ 現状のシステムを使い切れていない
  • ・ HubSpotの詳細について聞きたい

このような課題に直面している方はHubSpot Diamond Partner のナウビレッジへご相談ください。
HubSpotのプロフェッショナルが貴社の状況やニーズに応じて適切なプランや解決策をご提示し、伴走型支援によるスムーズな定着を実現します。

相談してみる