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IPO(上場)準備と監査対応の管理ツールとして「HubSpot」が有効な理由

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  • 効率化
  • CRM

2025.09.09

2025.09.09

「上場(IPO)」は社会的信用の獲得や知名度向上、資金調達など事業戦略に則って目指される方もいらっしゃるかと思います。

しかし、上場準備は非常に複雑で、多岐にわたるタスクを効率的にこなす必要があります。
特に、監査法人とのやり取りや社内管理体制の構築は、多くの経営者やCFOを悩ませるポイントではないでしょうか。

本記事では、IPOを目指す、あるいはすでに上場している企業が直面する課題を解決するために、なぜHubSpotが最適なツールなのか、その具体的な理由と活用法を徹底解説します。

▼この記事の要約
・IPO準備・上場維持には、売上・KPI管理や内部統制など厳格な管理体制が必要だが、人手不足や属人化が課題になりやすい
・HubSpotはCRMを中心に、売上/KPIの可視化、業務プロセス管理、承認ワークフロー、監査ログなど、IPOに必要な管理体制を一元化できる
・上場準備段階から導入することで、正しいデータ設計や証跡管理が整い、監査対応や上場後の持続成長にも対応しやすくなる
・Salesforce等との比較でも、HubSpotはオールインワン型・直感的操作が強みで、中小〜成長企業のIPO準備にも適している

こんな方におすすめ

  • IPO(上場)を目指している企業の経営者・管理職の方
  • 上場準備における社内管理体制の構築に課題を感じている方
  • 監査法人対応や内部統制の効率化を検討している方
  • 「人手不足」の中で、上場準備・維持を効率的に進める方法を探している方
  • 業務効率化や売上向上を目的としたITツールの導入を検討している方
  • Salesforceなど、他の管理ツールと比較検討している方

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  • ・ HubSpotについて話を聞きたい
  • ・ IPO準備にむけた自社に合う管理ツールがわからない
  • ・ HubSpotのセキュリティ機能についても知りたい

このような課題に直面している方はHubSpot認定パートナーのナウビレッジへご相談ください。
HubSpotのプロフェッショナルが貴社の状況やニーズに応じて適切なプランや解決策をご提示し、伴走型支援によるスムーズな定着を実現します。

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IPOに管理ツールは必要なのか?

IPO(新規株式公開)は、企業の成長を加速させる大きなチャンスです。
資金調達力の向上や信用力の増大といったメリットを享受できる一方で、上場を達成し、維持していくためには、厳格な管理体制が不可欠となります。
では、なぜその管理に専用ツールが必要なのでしょうか?

上場企業に必須となる「成長と管理の同時達成」

上場は、企業を次のステージへと押し上げる大きな力となります。
具体的には、株式市場からの資金調達が可能になったり、社会的信用が増すことで、以下のようなメリットが生まれます。

・信用力の向上
新規の引き合いが増え、優秀な人材の獲得が容易になります。

・資金調達力の向上
銀行融資の増額や代表取締役の連帯保証解除につながることもあります。

実際に、ナウビレッジ株式会社でも、上場前後でリード数や受注数、売上などにおいて大幅な増加を体験することが出来ました
しかし、成長を追い求める一方で、管理体制がおろそかになると、上場後に問題を引き起こすリスクがあります。
特に、2025年4月に発表された東証の「グロース市場における時価総額100億円基準」は、上場後も持続的な成長が求められることが改めて明確になり、より厳格で効率的な管理体制が求められるようになりました。

厳格化する管理体制と専門知識の課題

上場基準の引き上げは、企業が上場後も持続的な成長を続けることの重要性を明確に示しています。
そして、その成長を支えるためには、より厳格で効率的な管理体制が求められます。

このような状況下で、多くのIPO準備企業や上場企業が直面するのが、監査法人やCFOが求める高度な専門知識と、それを実現するためのリソース不足という課題です。

「成長を続けながら、監査に耐えうる正確なデータを効率的に管理していくこと」この難題を解決するためには、人の力に頼るだけでなく、IPOに特化した管理ツールを導入し、業務を標準化・自動化することが、この課題を解決するための重要な鍵となります

人手不足時代の救世主:「IPO管理ツール」のニーズの高まり

上場準備や上場維持には、財務報告、内部統制、株主対応など、非常に多岐にわたる実務が必要です。

しかし、人手不足が深刻化する現代において、これらの業務をすべて手作業や、属人的なExcel管理で行うのは現実的ではありません。
そこで求められるのが、これらの実務を効率化し、正確性を高めるための「IPO管理ツール」です

IPO準備・上場企業に求められる4つの「管理体制」とHubSpotの関係

実際に上場企業に必須となる4つの管理体制と、それをHubSpotがどのように解決するのかを詳しく見ていきましょう。

上場企業として重要視される4つの管理体制

上場企業には、以下の4つの管理体制が特に厳しく求められます。

①売上とKPI管理
予算と実績の売上データや主要なKPIを、リアルタイムかつ正確に把握することが欠かせません。
特に、業績予想に大きな変動が生じた場合は「適時開示」の対象となるため、乖離を早期に検知できる仕組みが重要です。
KPI例:新規リード獲得数、商談化率、受注数、顧客満足度 など

②業務プロセス管理
業務の流れを明確にし、「誰が」「いつ」「どのように」作業を行ったかを可視化することが求められます。

③ガバナンス・内部統制
不正を防止し、健全な経営を実現するための仕組みを構築・運用することが必要です。

④経営モニタリング
企業の成長を多角的に分析し、適切な経営判断を下すために、常に経営データを把握する体制が求められます。
HubSpotは、これらの厳格な管理体制を効率的に構築・運用するための強力な機能を提供します

HubSpotが提供する具体的な解決策

HubSpotは、これらの厳格な管理体制を効率的に構築・運用するための強力な機能を提供します。

①売上とKPI管理
HubSpotのCRMは、すべての取引データを一元管理し、ダッシュボード上でリアルタイムの売上データ、サービス別売上、見込み・目標・実績を可視化します。
これにより、経営層は常に最新の情報を基に迅速な意思決定ができます。

②業務プロセス管理
パイプライン機能を使えば、リード獲得から受注までの業務プロセスを視覚的に管理できます。
各案件の進捗状況、担当者、タスクの完了状況が一目で分かり、業務のボトルネックを特定しやすくなります。

③ガバナンス・内部統制
HubSpotは、ユーザーごとのログイン履歴や顧客への対応履歴を監査ログとして自動的に記録します。
また、重要な取引ステージ(例:高額契約の承認)においては、ワークフロー機能で承認プロセスを自動化・必須化することで、不正リスクを低減し、内部統制を強化します。

④経営モニタリング
案件数の推移や顧客のロイヤリティなど、企業成長の指標を追跡・分析するレポート機能を備えています。
マーケティング貢献度の分析(流入経路、コンバージョン率など)も可能で、データに基づいた経営戦略の策定を支援します。

HubSpotを活用した具体的な実務(ナウビレッジの事例から学ぶ)

次に、ナウビレッジ株式会社がHubSpotをどのように活用し、これらの管理体制を構築しているのか、具体的な事例を交えてご紹介します。

①売上・KPI管理の徹底

HubSpotを活用すれば、リアルタイムでの総売上データやサービス別売上データを瞬時に表示できます。
また、見込み・目標・実績を常にリアルタイムで確認できるため、経営層は常に最新の情報を基に意思決定を行うことができます。

②業務プロセスの可視化

HubSpotは、リード獲得から受注に至るまでの顧客の進捗状況を、パイプラインとして可視化します。

これにより、各プロジェクトの責任者が誰であるか、どの段階で滞留が発生しているかなどが一目でわかり、業務改善に役立ちます。

③ガバナンス・内部統制への対応

HubSpotは、監査ログを記録し、誰がいつシステムにログインし、どのような顧客対応を行ったかといった履歴を可視化します。

また、取引ステージにおいて、役職者承認プロセスを設定することも可能です(例:承認、契約書作成/送付)。
これにより、不正を防ぎ、ガバナンス強化に貢献します。

④経営モニタリングの強化

HubSpotは、企業成長を測るための様々なデータを収集・分析できます。
・案件数の伸長や特定企業への依存度を判定し、リスクを管理します。
・個人の成績だけでなく、チームとしての評価も行い、人事評価に活用します。
・マーケティング貢献度のモニタリングも可能です。
 ・ウェブサイトの流入経路
 ・コンバージョン(CV)に貢献した記事やホワイトペーパー
 ・流入チャネル別の分析

これらのデータは、経営戦略を練る上で不可欠な情報です。

なぜ「上場準備段階」からHubSpot導入が有効なのか?

上場準備は、膨大なデータの整備と正確な情報の管理が求められるプロセスです。
この段階からHubSpotを導入することには、多くのメリットがあります。

持続可能な成長を支える「正しいデータ設計」の重要性

IPO審査や監査法人の監査では、取引先情報、契約、取引履歴、承認記録などの正確なデータ整備が必須です。

上場準備段階からHubSpotを導入し、正しいデータ構造で運用することで、IPO後も無理なく継続運用が可能です。
逆に、Excelや部門ローカルファイルといった分散管理されたデータは、後からの統合が非常に困難になり、上場準備の大きな足かせとなるリスクがあります。

証券審査・監査法人のチェックで求められる「説明責任」の迅速な遂行

IPO準備企業にありがちなのが、後から証跡(エビデンス)を集める作業です。
HubSpotを導入していれば、CRMデータやワークフローの履歴を一次資料としてそのまま提出できます。
これにより、「重要取引の証跡確認」といった監査法人のチェックに即座に対応でき、審査をスムーズに進めることができます。

上場企業に求められる「ガバナンス責任」と「売上責任」への対応

上場企業には、以下の2つの大きな責任が課せられます。

1. ガバナンス責任:透明性・正確な情報開示の確保
機関投資家や個人株主からの信頼を獲得するため、正確かつ透明性の高い情報開示が求められます。
HubSpotは、データ整備、権限設定、承認設計を通じて、このガバナンス責任を果たすための基盤を提供します。

2. 売上責任:企業成長と利益還元
投資家から調達した資金を効率的に活用し、株主へ利益を還元していく責任があります。
HubSpotは、業務効率化、戦略的なデータ活用、適切な意思決定をサポートし、売上責任の達成に貢献します。

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HubSpotと他社管理ツール(Salesforce)との比較

HubSpotとSalesforceは、どちらも優れた管理ツールですが、それぞれ異なる特徴を持っています。
特にIPO準備企業にとって、HubSpotはどのような点で優れているのでしょうか。
以下の表にまとめたので参考にしてみてください。

HubSpotSalesforce
網羅性・オールインワン型プラットフォーム
・マーケティング、営業、サービス(カスタマーサポート)等を単一CRM 上で統合提供
・ベストオブブリード型のモジュール構成
・営業はSales Cloud 、マーケはMarketing Cloud 、サポートはService Cloud 等、目的別に製品が分かれる
内部統制対応・HubSpot ではすべてのCRM レコードについてプロパティ履歴が保存され、変更日時・変更者を確認可能
・承認フロー相当のプロセスも構築可能
・承認プロセス機能を標準搭載
・高額商談の値引きにはマネージャ承認が必須といったワークフローを組み込み統制
セキュリティ・
ガバナンス機能
・役割ベースのユーザー権限やチーム単位のアクセス制御に加え、プロパティ(項目)レベルの閲覧・編集権限制御も可能
※ プランによる制限あり
・標準でユーザープロファイル/ 権限セット/ 共有ルールによる厳密なアクセス制御が可能で、データへのアクセスを職務ごとに厳格に制限可能
経営レポーティング・直感的なレポート作成と統合ダッシュボード
・HubSpot は標準でマーケ・営業・CS のデータを横断した統合レポート機能を備え、ドラッグ& ドロップでカスタムレポートやダッシュボードを作成可能
・Salesforce は高度なレポートの作成も可能
・しかし、集計ロジックは管理者の知識を要する場合が多い

HubSpot導入でIPO成功、そして持続的な成長へ

いかがでしたか?
上場準備は、見方を変えると企業の基盤を再構築する大きなチャンスです。

HubSpotは、単なる営業支援ツールではなく、上場準備から上場後の持続的な成長までを支える包括的なビジネス成長プラットフォームです

ナウビレッジ株式会社は、HubSpotの専門家として、IPOを成功させ、その先の成長を目指す皆様の課題解決を徹底的にサポートします。
HubSpotの導入にご興味がある方は、ぜひ一度、お気軽にお問い合わせください。

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この記事を監修した人

髙山博樹

ナウビレッジ株式会社 取締役CMO

兵庫県出身。東京工業大学 修了。上場企業で勤務後に参画。広告・SEO・Webサイトといった多様な集客手法とCRM/SFA/MAに精通し、これまでマーケティングのコンサルタントとしてマーケティング戦略の策定から実行(サイト制作や広告運用、SEOなど)を経験。取締役CMOとして年間自社リード250件の体制構築やサービス戦略の策定などに従事。HubSpot導入・構築支援サービス責任者。

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