HubSpot Commerce Hub(コマースハブ)とは?機能や特徴、料金プラン、導入による効果まで徹底解説
- HubSpot
2025.07.07
2025.09.10
決済や請求・見積書の発行業務は、
BtoBビジネスをするどの企業においても、切っても切り離せないものです。
しかし、ツールが分散していたり、顧客情報と紐づいていなかったりすると、非効率な運用になりがちです。
このような課題を解決するのが、HubSpotが提供する「Commerce Hub」です。
HubSpot CRMと連携しながら、商談から請求・決済・収益レポートまでを一元管理できます。
本記事では、Commerce Hubの概要から機能・料金・導入効果まで、詳しく解説していきます。
▼この記事の要約
・Commerce Hubは、見積・請求、回収業務業務を一元管理できるHubSpotの機能
・Stripeとの連携による柔軟な決済対応が可能
・営業・経理の業務効率化と顧客体験向上を両立
・サブスクリプション型ビジネスを展開する企業に最適
こんな方におすすめ
- 見積・請求・決済業務の効率化をしたい方
- サブスクリプション(定期課金型)ビジネスを行っている方
- 顧客体験の質を高めたい方
- 営業やカスタマーサポート部門との連携を強化したい方
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目次
HubSpot Commerce Hubとは
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HubSpot Commerce Hubは、請求書発行・見積管理・オンライン決済・サブスクリプション契約・収益レポートといった決済関連業務を、HubSpot CRMと連携して行えるプラットフォームです。
これまで、営業部門と経理部門の間には、「情報の断絶」が存在しているケースが多々ありました。(営業担当者が獲得した商談データはスプレッドシートで管理され、請求書は別の会計ソフトで発行される……など)
このような煩雑さを解消してくれるのが、Commerce Hubです。
たとえば、商談成立後に見積書を作成し、電子サインとオンライン決済を組み合わせて即座に取引を完了するといった挙動をさせることが可能です。
その後の定期課金も自動化され、すべての売上情報はHubSpot CRM内に記録されるため、記録されたデータをマーケティングや営業活動にも活用することができます。
Commerce Hubの機能
ここでは、以下のCommerce Hubの主な7つの機能をご紹介します。
・見積書
・請求書
・支払いリンク
・サブスクリプション管理
・決済処理
・他アプリとの連携
・収益レポート
見積書
Commerce Hubでは、HubSpot CRMで管理している商談データをもとに、会社のロゴや配色を使った見積書を作成することができます。
作成時には、取引レコード(商談情報)に関連付けられた企業・コンタクト・製品などの情報を自動的に取り込んで作成してくれます。
見積書はPDF形式で共有できます。
また、見積書には電子署名機能が組み込まれており、顧客が署名を行うことで正式な契約として成立させることも可能です。
電子署名機能を利用した場合、見積書の署名完了後はその見積内容に基づいて請求書の発行や支払いリンクの送付、サブスクリプションの開始(定期課金発生の場合)などが自動的に実行される仕組みとなっており、営業担当者の手作業を減らし、対応漏れを防げます。
請求書
Commerce Hubでは、HubSpot CRM上で管理している取引先(企業)情報や商談情報をもとに、会社のロゴや配色を使った請求書を作成することができます。
請求書はデジタル請求書またはPDF形式で出力することもでき、HubSpot内から直接メール送信することも可能です。
また、取引先の支払い状況の追跡までも行うことができます。
その他、支払い期限のリマインダー送信や、未払いの自動通知設定も可能なため、経理担当者の回収業務の負担を大幅に軽減できます。
関連記事:
📚請求書作成もHubSpotで完結!作成・管理の方法と注意点を解説
支払いリンク
Commerce Hubには、支払いリンクの埋め込み機能があります。
クレジットカードや銀行振込(ACH)などに対応した決済ページをURL化し、
・Eメール
・チャット
・ミーティング
・フォーム
・Webページ
などに埋め込むことができます。
リンクは1回限りの支払いにも、定期課金にも対応しており、Stripeとの連携により日本円での決済も可能です。
サブスクリプション管理
Commerce Hubは、以下のようなサブスクリプション(定期課金ビジネス)管理も行えます。
・サブスクリプションメニューの作成、編集、管理
・価格、数量、割引などの情報の編集
・支払い方法や期日の設定
・連絡先情報の設定
・契約更新の自動化
・支払いステータスの管理
・支払いリマインド送信(支払い期日の14日前に次回の支払いについて通知)など
定期的に収益が発生するモデルを構築している企業にとっては、このようなサブスクリプション管理機能は必須の機能です。
決済処理
Commerce Hubでは、決済処理も可能です。
Commerce Hubの決済処理機能は、単に顧客からの「支払い受付機能」ではなく、企業側の「見積作成・請求所発行・収益回収までを1箇所で管理する」ための機能です。
利用可能な決済手段は、米国企業とそれ以外の国の企業では、以下のように異なります。
▼米国企業
HubSpot Payments(クレジットカード、ACH、Apple Payなど)
▼それ以外の国の企業
Stripe連携推奨
※Stripe(ストライプ)は日本円を含む複数通貨に対応しています
さらに、決済に関連する情報は、HubSpot CRM上に格納されるため、マーケティング・営業・カスタマーサポート・経理などの各部門が共通認識として把握できるようになっています。
他アプリとの連携
Commerce Hubは、HubSpotマーケットプレイスにある外部アプリと連携することができます。
連携することで、HubSpotと外部アプリとの間で請求・支払情報を相互に同期することが可能になります。
たとえば、以下のような会計・経理管理用アプリケーションとの連携が可能です。
・Stripe
・QuickBooks
・NetSuite
・Xero
・Chargebeeなど
日本では、HubSpotの支払い機能「HubSpot Payment」は利用できません(米国企業のみ対象)。
そのため、日本企業にはStripeとの連携による決済処理が推奨されています。
決済収益の分析(ダッシュボード・レポート)
Commerce Hubでは、収益レポートを作成する機能も備わっており、常に最新の売上や支払い状況を可視化することができます。
以下は、作成可能な収益レポートの一例です。
・今年度の決算総収益
現時点までの年間決済による累積収益額を表示
・四半期ごとの支払い総収益
年間の支払い収益を四半期単位で可視化
・当月の決算総額
今月発生した決済のうち、収益が確定している金額を集計
・月別の顧客ごとの決済件数
過去1年間に支払いを行った顧客数を月別に表示
・支払いタイプ別の収益推移
一括払いと定期支払いに分類した収益の変化を時系列で可視化
・営業担当者別の四半期収益
営業担当ごとの今四半期の決済回収額を集計(案件ベース)
・一括払いの売上上位製品別収益
一時払い製品の中で、今年の売上が多い製品を販売回数と金額で表示
・定期購入の売上上位製品別収益
サブスクリプション製品の中で、今年の収益上位製品を分類して表示
・収益が少ない製品の支払い内訳
今年、収益が最も少なかった製品の支払い種別(1回・定期)別内訳
・最も売上が少ない製品の総収益
今年度のうち、最も売上が低かった製品の総収益額を表示
このように、経営判断や営業戦略の根拠となる情報をレポートやダッシュボードとして簡単にまとめることができます。
Commerce Hubの導入で得られる効果
見積・請求・支払い業務の効率化
Commerce Hubを導入することで、見積もりから請求、支払い、収益レポートの作成に至るまでの一連の業務を、HubSpot内で完結できるため、業務の効率が飛躍的に向上します。
たとえば、請求書や決済リンクなどを活用すれば、顧客からの入金をスムーズに回収することができ、現金化までのリードタイムを短縮できます。
また、これまで手作業で対応していた請求書の作成・送付、未払いの督促、契約更新の管理などの自動化により負担を軽減できます。サブスクリプション型の請求であれば、定期的な請求書の自動発行や支払いリンクの送信も自動化できるため、支払い漏れを防ぎつつ、請求業務そのものを簡素化できます。
顧客体験の向上
Commerce Hubを利用すると、顧客満足度を向上させることにも繋がります。
見積書内に支払いリンクを埋め込むことで、「見積り→支払い」の導線における工数を減らせ、双方のやり取りの手間も最小限に抑えられます。
また、Commerce Hubの支払いリンクは柔軟にカスタマイズすることもでき、特定の製品やサービスごとのリンクを作成したり、特定の顧客向けにパーソナライズされた決済ページを用意したりと、細やかな対応も可能です。
このように、顧客ごとに最適化された支払い体験を提供することができ、企業としての信頼感や満足度向上にも寄与します。
データドリブンな意思決定
Commerce HubはHubSpot CRMと連携しているため、営業履歴や顧客情報と結びつけた形で収益データを把握でき、現状の分析から具体的な施策の立案までを一貫してサポートしてくれます。
たとえば、サブスクリプション型のサービスでは、契約更新率や経常収益の推移といった重要な指標も継続的に追跡できるため、顧客の離脱を防ぐための戦略設計にも有効です。
このように、Commerce Hubを活用することで、リアルタイムのデータに基づいた精度の高い意思決定ができるようになります。
Commerce Hub導入の注意点
Commerce Hubの導入により、請求・決済業務の効率化が期待できますが、日本国内での活用にあたっては、いくつか留意すべき点があります。
ここでは主な2つの注意点について解説します。
Stripeアカウントの必要性と注意事項
Commerce Hubでは、「HubSpot独自の決済機能」と「Stripe決済」の2つの決済方法のうち、どちらかを選択できますが、日本国内でオンライン決済を行う場合は、「Stripeとの連携が必須」です。
HubSpot独自の決済機能は、現在のところアメリカ国内の事業者・顧客に限定されており、日本を拠点とする企業は利用できません。そのため、日本ではStripeとの連携による決済処理が推奨されています。
このStripe決済にはいくつかの注意点があります。
・手数料
Commerce Hubを介したStripe決済には、HubSpotのプラットフォーム手数料(0.75%)が加算されます。これとは別に、Stripeとの契約に基づく決済手数料も発生します。
決済手数料は、Stripeアカウントの契約形態によって異なるため、事前確認をしておきましょう。
・アカウント連携の制限
1つのStripeアカウントは、1つのHubSpotアカウントにしか接続できません。
・データ同期
HubSpotとStripe間では、以下の図のようにデータ同期の方向性に制限があります。
Customers(コンタクト)の情報は、どちらで作成・更新してもお互いに同期されますが、Products(製品)やInvoices(請求書)の情報はHubSpotで作成・更新した場合は、Stripe側に反映されない点には注意してください。

・入金処理やエラー対応
HubSpotではなくStripeのサポート窓口が担当します。
このように、Stripeアカウントの接続には注意点があるため、導入前に十分な確認と社内体制の整備が必要です。
使用中の請求ツールとの使い分け
Commerce Hubには、請求書の発行や定期請求の自動化、収益レポート機能など、多くの便利な機能が備わっていますが、既に他の請求ツールを導入している場合には、使い分けの検討が必要です。
たとえば、「freee」や「マネーフォワードクラウド」など、会計や経理業務と連携した請求ツールを使用している企業では、各ツールに以下のような役割分担を持たせるとよいでしょう。
(例)営業部門と経理部門で使い分ける
Commerce Hubを営業現場で活用
営業担当者の商談中、商談成立と同時にHubSpotで見積書や請求書を発行し、支払いリンクを送付する(リード獲得〜商談~見積・請求・回収までを1つの画面で完結させる)
既存の請求ツールを経理で活用
契約書、決算処理、仕訳、税務対応、インボイス制度への対応など、会計・法務に関わる業務は、引き続きfreeeやマネーフォワードなどの会計連携型システムを使う
※「請求書の消費税区分の管理」や「取引の仕訳登録」など、財務会計の要件に応える機能はCommerce Hubにはありません
また、日本国内では適格請求書(インボイス制度)への対応が必須となりますが、Commerce Hubの請求書フォーマットでは、
・適格請求書発行事業者番号
・適用税率
・税率ごとの消費税額
が含まれていないです。
このように、Commerce Hubに全面的に切り替えるのではなく、既存ツールと併用しながら段階的に活用領域を広げていくと良いでしょう。
関連記事:
📚請求書作成もHubSpotで完結!作成・管理の方法と注意点を解説
Commerce Hubの料金プラン【2025年9月より変更あり】
Commerce Hubの新料金体系
Commerce Hubは、2025年9月より、料金体系が変わりました。
現在はこちらが新たな料金体系となります。
なお、Commerce Hubに関してはStarterプランの用意はなく、無料プラン、professionalプラン、Enterpriseプランのみとなります。
Professionalプラン以上では、見積もり作成、請求書発行、支払いリンクの作成といった基本的な機能に加え、AIを活用したCPQ(見積もり、価格設定、構成などのベータ機能)ツールが利用できます。
プラン | 無料 | 有料 | |
Professional | Enterprise | ||
月額料金 (①) | ¥0 | ¥11,400/シート (1Commerceシート) ※年払いの場合月額¥10,200~と安くなります | ¥16,800/シート~ (1Commerceシート) |
Commerceシート (月額料金に含む) | なし | 1シートから導入可 | 1シートから導入可 |
含まれる クレジット (②) | なし (クレジットが必要な機能は利用いただけません) | 3,000クレジット | 5,000クレジット |
追加クレジット | なし | 1,000クレジットごと(月額1,200円)の追加購入が可能 | |
機能 | ・製品APIを利用した製品管理 ・製品ライブラリー(最大100件の製品) ・Stripe決済処理 ・支払いリンク ・請求書の作成と追跡 ・B2Bの注文の確認 ・QuickBooks Online連携 ・シンプルな収益レポート ・請求書のリマインダー自動送信 ・シンプルな収益レポートの作成 ・サブスクリプションの支払い回収、管理、レポート出力 ・Google PMax広告連携(ベータ) ・Xero連携(ベータ) ・CRM(顧客管理)一覧ページのパイプライン以外のボードの図表化(ベータ) ・セグメントアナリティクス(ベータ) など | 無料プランの機能に加えて、 ・製品ライブラリー(最大1500万件の製品) ・単一ページの見積もりエディター ・AIが生成する見積もり(ベータ) ・見積もりテンプレート(ベータ) ・見積もり承認(ベータ) ・見積もりワークフロー(ベータ) ・電子署名 ・階層型価格(ベータ) ・見積もりレポート(ベータ) など ※見積もり機能に関しては、「Smart CRMのProfessional以上」でもご利用いただけます | Professionalプランの機能に加えて、 ・見積もり承認(ベータ) ・電子署名 などの上限数の引き上げあり ※見積もり機能に関しては、「Smart CRMのProfessional以上」でもご利用いただけます |
支払い・回収に関する費用 | ・HubSpot Payments利用時:Stripe手数料が適用 ・HubSpot Payments非利用時:サービス料金が適用される可能性あり | ||
利用可能な 決済方法 | クレジットカード、デビットカード、ACH決済、SEPA(引き落とし)、BACs、PADs |
以前は他の製品とは異なり、Commerce Hub自体を利用するための月額サブスクリプション料金はかからず(無料プラン、有料プランなどもなく)、決済処理を行った際に、プラットフォーム手数料と決済処理手数料の2種類の手数料が発生する形式でした。
しかし今後は、月額のサブスクリプション料金が発生し、かつ「Commerceシート」という概念がありますのでご注意ください。
つまり今後は、Commerce Hubを利用する上でのトータルコストは以下のようになります。
月額プラン料金(①)+決済ごとのプラットフォーム手数料(②)+決済処理サービスの手数料(③)+必要に応じてHubSpotクレジット費用(④)
それぞれの手数料(②③)は、決済方法によって異なり、以下のとおりです。
決済方法 | プラットフォーム手数料(②) | 処理手数料 (③) | 合計目安 | 補足 | |
---|---|---|---|---|---|
HubSpot | HubSpot決済 (国内クレジット/デビット) | 0.5% (初回60日間は免除) | 2.9% | 合計3.4% (免除期間中は2.9%) | – |
HubSpot決済 (国際クレジット/デビット) | 同上 | 2.9% + 1.5%(国際取引) | 合計4.9% | – | |
HubSpot決済 (ACH引き落とし) | 0.5% (上限 $10) | 0.8% (上限 $10) | 合計1.3% (上限あり) | – | |
通貨換算(HubSpot) | – | +1% | 合計1% | ・外貨決済が発生した場合のみ適用 | |
Stripe | Stripe決済 | 0.75% | 標準3.6% (Stripeとの規定により変動あり) | 合計4.35% (変動あり) | ・Stripe決済を利用する場合、処理手数料はStripeに直接支払い ・処理手数料は業種・国・通貨により異なる |
通貨換算(Stripe) | – | Stripeとの合意による | – | ・通貨両替が必要な場合のみ適用 |
Commerceシートとは?
Commerceシートとは、HubSpotのコマース機能であるCommerce Hubにアクセスするための特別なライセンスです。
シートが割当てられると、そのユーザーは請求書や見積もりの作成、支払い処理など、売上を向上させるためのより高度なツールを使えるようになるのに加えて、以下も可能になります。
・Commerce Hubの全機能利用
ProfessionalまたはEnterpriseプランに含まれる、見積もり作成、請求書発行、支払いリンク作成などの高度な機能が使えるようになります。
・他のHub機能へのアクセス
Commerceシートには、有料プランのMarketing HubやContent Hub、Data Hubなどのコアシートのアクセス権も含まれています。これにより、単なる決済業務だけでなく、マーケティングやコンテンツ管理、データ分析など、幅広い業務をシームレスに行うことができます。
「(旧)見積もり機能」の利用条件と注意点
HubSpotでは、新しいAI搭載CPQツールへの移行が進んでいますが、一部のユーザーは引き続き従来の「旧見積もり機能」を利用できます。
しかし、一部のユーザーは、HubSpotの旧見積もり機能が使えなくなる、またはアクセスできなくなるので注意が必要です。以下で、旧見積もり機能を利用できる方、利用できない方をまとめましたので参考にしてください。
▼旧見積もり機能を引き続き利用できる方
・無料アカウントのユーザーで、2025年9月3日までの6か月間に1件以上の見積もりを作成した実績がある方
・2025年9月3日より前に、Marketing Hub、Sales Hub、Content Hub、Service Hub、Data Hub(旧:Operations Hub)のいずれかの有料プランを契約した方
・Commerceシートを割り当てられていない方(コアシートまたは表示のみシートの方)
▼旧見積もり機能が利用できなくなる方
・2025年9月3日以降で、新規でHubSpotを使い始める方
・2025年9月3日以降で、新規でCommerce Hubの無料、Professional、Enterpriseプランを利用する方
・無料アカウントのユーザーで、2025年9月3日までの6か月間に1件以上の見積もりを作成していない方
・Commerceシートが割り当てられている方
つまり、「新しい家(Commerce HubのAI搭載CPQツール)に住む人は、古い家(旧見積もりツール)には直接アクセスできない」というイメージで、新しくHubSpotを導入する方や、Commerce Hubを契約する方は、基本的に新しいAI搭載CPQツールを使用することになり、旧見積もり機能は利用できません。
特に注意が必要なのは、旧見積もり機能へのアクセス権があったとしても、Commerceシートを割り当てられるとアクセスできなくなる点です。
「Commerceシート」は、HubSpotの最新の有料機能を使うための「鍵」です。この鍵を持っている方(=Commerce Hubシートが割り当てられている方)は、新しい便利な機能を使えますが、その代わりに旧見積もり機能にはアクセスできなくなります。
もし旧見積もり機能を使いたい場合は、その「鍵」をいったん手放し、基本的な機能を利用するための「コアシート」か、見るだけの「表示のみのシート」に変更する必要があります。変更することで、再び利用できるようになります。
もし、ご自身の状況がこれらに当てはまるかどうかわからない場合は、HubSpotのアカウント情報をご確認いただくか、当社にご相談ください。お客様の状況に合わせて最適なプランをご提案させていただきます。
Commerce Hubの導入をおすすめする企業
Commerce Hubは、以下のような企業には、特に導入をおすすめできます。
オンラインビジネスを展開している企業
ECサイトやオンラインサービス、SaaS型ビジネスなど、Web上での商取引が中心の企業にとって、Commerce Hubは相性の良いツールです。
支払いリンクを通じて、クレジットカードやApple Payなど多様な決済手段に対応できるため、購入から支払いまでの流れをシームレスに構築できます。
顧客体験を向上させたい企業
顧客の満足度を高めたい企業にとっても相性が良いツールと言えます。
請求書や支払いページをブランドカラーやロゴでカスタマイズしたり、スムーズで直感的な決済導線を構築したりすることで、やり取りの手間を減らし、顧客の満足度を高めることにも繋がります。
営業・経理の連携に限界を感じている企業
各部門や業務ごとにツールが分断されている企業にもおすすめです。
ツールが分断されてしまうと、見積情報や決済状況を社内で共有するのに時間がかかり、効率が悪いと感じているのではないでしょうか。
Commerce Hubを活用すれば、HubSpot CRM内で顧客データと収益データを一元管理でき、各部門で同じデータを共有できるため、連携を強化できます。
結果として、顧客ごとの対応品質を均一化・最適化することにも繋がります。
Commerce Hubで顧客体験を向上し、売上UPへ
いかがでしたか?
Commerce Hubは、見積・請求・決済に関するデータや業務を、HubSpot CRMに統合できる製品です。
従来はバラバラだった営業・経理・カスタマーサポートの業務フローや利用ツールをHubSpotに一元化することで、顧客対応のスピードと質を高め、ビジネス全体の生産性と収益性を向上させることができます。
SaaSやB2B取引を展開する企業、定期請求が発生するサブスクリプションモデルを展開する企業をはじめ、多くの企業に利用いただけますので、請求業務や決済フローに課題を感じている場合は、Commerce Hubの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
この記事を監修した人
髙山博樹
ナウビレッジ株式会社 取締役CMO
兵庫県出身。東京工業大学 修了。上場企業で勤務後に参画。広告・SEO・Webサイトといった多様な集客手法とCRM/SFA/MAに精通し、これまでマーケティングのコンサルタントとしてマーケティング戦略の策定から実行(サイト制作や広告運用、SEOなど)を経験。取締役CMOとして年間自社リード250件の体制構築やサービス戦略の策定などに従事。HubSpot導入・構築支援サービス責任者。
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