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SalesforceからHubSpotへの移行完全ガイド|データ移行・プロパティマッピング・定着の全手順

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2026.08.28

2026.08.28

監修者

ナウビレッジ株式会社 取締役CMO

髙山博樹

兵庫県出身。東京工業大学 修了。上場企業で勤務後に参画。広告・SEO・Webサイトといった多様な集客手法とCRM/SFA/MAに精通し、これまでマーケティングのコンサルタントとしてマーケティング戦略の策定から実行(サイト制作や広告運用、SEOなど)を経験。取締役CMOとして年間自社リード400件の体制構築やサービス戦略の策定などに従事。HubSpot導入・構築支援サービス責任者。

▼この記事の要約
・SalesforceからHubSpotへの移行は、コスト削減やデータ一元管理を目的に増加している
・移行は「計画・設計・データ移行・定着」の4フェーズで進めることが推奨
・移行を成功させるには、事前のバックアップ取得やユーザー作成の順序を守ることが不可欠
・データのマッピングや関連付けの維持など、両ツールの構造の違いを理解した設定が求められる
・確実な移行を実現するためには、専門知識を持つ導入支援パートナーの活用が有効

この記事をおすすめする人

  • 現在Salesforceを利用しており、コストや運用面に課題を感じている方
  • マーケティング、営業、カスタマーサポートのデータを統合したい方
  • SalesforceからHubSpotへの具体的なデータ移行手順を知りたい方

Salesforceからの移行を検討中ですか?

  • 検討中ではあるが、どのツールにしようか悩んでいる
  • HubSpotの導入を検討している
  • 移行方法をより具体的に知りたい

HubSpotの導入については、ナウビレッジへお気軽にご相談下さい。
HubSpot導入支援のプロフェッショナルが貴社の状況やニーズに応じて適切なプランをご提示し、伴走型支援によるスムーズな定着を実現します。

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目次

SalesforceからHubSpotへ移行するケース

自社の運用体制と高機能さのミスマッチにより現場の運用が追いつかないケース

Salesforceは非常に高いカスタマイズ性を備えており、大規模で複雑な要件にも対応できる優れたシステムです。
しかし、その高度な機能性ゆえに、自社の組織体制やリソースに対して設定・管理の難易度が高くなりすぎてしまう局面があります。  

例えば、最初にシステムを導入・構築したメンバーが退職したことで設計思想が社内に引き継がれず、複雑化したマスタデータや項目の使い方が分からなくなってしまうケースは少なくありません。
このような状況に陥ると、営業メンバーがそれぞれの裁量でデータを入力するようになり、エクセルや個人のメモ帳による管理が常態化してデータの整合性が失われていきます。

誰がどの顧客とどのような接点を持っているのかが共有されず、属人的な運用によってシステムが機能不全に陥った結果、専門家がいなくても直感的に操作できるシンプルなユーザーインターフェース(UI)を備えたHubSpotへのシフトが進められています。

複数ツールの連携で管理が複雑化し、維持コストが膨らんでいるケース

SalesforceからHubSpotへの移行を検討する最大の理由の一つが、コストの最適化です。Salesforceを運用していく過程では、追加の機能実装やフォーム作成などに伴い想定外の課金が発生しやすく、時間の経過とともに追加コストが加算される傾向があります。

また、顧客管理(CRM)、マーケティング(MA)、営業支援(SFA)のそれぞれで異なるシステムを連携させている場合、データ同期の不備による欠損や、複数システムへの入力による二重管理のメンテナンス工数が発生します。

システム全体の維持コスト(TCO)が肥大化し、高額なライセンス費用に見合った効果が得られないといった経営課題に直面したとき、最初からすべてのデータが一体となったプラットフォーム(HubSpot)へ統合する決断がなされています。
実際に、情報連携をシンプルにする目的で移行を行った企業の中には、ライセンス費用の最適化と大幅なコストダウンに成功した事例も報告されており、業務スピードの向上と費用圧縮を同時に実現するケースが弊社へのご相談のなかでも多く見受けられます。

様々な経営課題の解決に向けて移行へと踏み出す企業が増えていますが、実際の移行作業を滞りなく進めるためには、事前の入念な下準備が欠かせません。
次の章では、データ移管の前に必ず実施しておくべき最重要タスクについて解説します。

【重要】移行前の事前準備|ここで失敗すると取り返しがつかない

バックアップデータの取得

移行作業を始める前に必ず実施していただきたいのが、SalesforceとHubSpot双方のバックアップデータの取得です。
万が一、移行中にデータが欠損したり、誤ってレコードを削除してしまったりした場合、バックアップがなければ復元は極めて困難になります。

特にSalesforce側で注意が必要なのは、「関連付け履歴」のエクスポートです。Salesforceの仕様上、関連付け履歴を出力するには追加オプションの契約や事前設定が求められるケースがあります。この点を見落としたまま移行を進め、オブジェクト間の紐付けが消失してしまうと、後から手作業で修復するのは膨大な手間と時間がかかります。

安全にプロジェクトを進めるためにも、まずは以下のような現状のデータをすべて保護する体制を整えてください。

  • 全オブジェクト(リード・取引先・取引先責任者・商談・活動など)のレコードデータ
  • オブジェクト間の関連付け情報
  • 添付ファイル一覧と紐付け先のレコードID
  • レポート・ダッシュボードの構成情報

移行は慎重に進める必要があります。まずはデータをしっかりと守ることからスタートしましょう。

ご不明な点や、さらに詳しい手順について知りたい場合は、お気軽にご相談ください。
どのようなことでもサポートいたします。

同期方法(双方向・片方向)の事前決定

Salesforce連携アプリを使用する場合、同期方向(双方向同期か片方向同期か)を事前に計画しておくことが重要です。
移行作業中は、SalesforceからHubSpotへの片方向同期(SF→HS)に設定し、データが正確に反映されるようにします。
双方向同期のまま作業を進めると、HubSpot側での変更がSalesforceのデータで上書きされてしまうなど、どちらが正しいデータか分からなくなるトラブルに発展するリスクがあります。

事前の準備を整えたら、次に着手すべきは双方のシステムの「構造の違い」を把握した環境設計です。
設計思想のギャップを埋めるためのオブジェクト対応について詳しく見ていきましょう。

SalesforceとHubSpotの構造の違いの理解と設計

SalesforceとHubSpotでは、データを管理するオブジェクトの構造や概念が異なります。

例えば、Salesforceで別々に管理されている「リード」と「取引先責任者」は、HubSpotでは「コンタクト」という一つのオブジェクトに統合されます。

また、Salesforceの「取引先」はHubSpotの「会社」に、「商談」は「取引」に対応します。これらの構造の違いを正しく理解し、移行前に不要なデータを整理するデータクレンジングを行い、どの項目をどのように結びつけるか(プロパティマッピング)を設計することが、プロジェクト成功の鍵を握ります。

さらに、Salesforceの「キャンペーン」はオブジェクトとして階層構造を持ちますが、HubSpotのキャンペーンはオブジェクトではないなど、根本的な仕様の違いにも注意が必要です。

設計図が完成した後は、いよいよデータを新環境へ移すフェーズに移ります。データ移管には、大きく分けて自動と手動の2つのアプローチが存在します。

SalesforceからHubSpotへデータを移行する3つの方法

HubSpot公式『Salesforce連携アプリ』を活用した自動移行

HubSpotが提供する公式の「Salesforce連携アプリ(連携コネクタ)」を使用すると、主要なオブジェクトを自動で同期・転送することができます。

この方法は、手動での移行に比べて人的ミスのリスクを大幅に軽減できるため、現在推奨されている移行手法です。

アプリの設定画面で、新しい顧客データの作成や更新のタイミング、各項目の紐付けルールを指定し、インポートを実行することでデータを移行します。

『MigrateMyCRM』を活用した自動移行

MigrateMyCRM』とは、SyncMatters社が提供している、CRMデータ移行・管理プラットフォームです。
主にSalesforceなどの既存CRMから、HubSpotのような新しいCRMへデータを移行する際に活用されています。
HubSpotの管理画面からアクセスできるアプリマーケットプレイスから簡単にインストールすることができる仕様にもなっており、簡単に利用することができます。

CSVエクスポート・インポートによる手動移行

連携アプリで対応できないデータや、より細かいコントロールが求められる場合は、CSVファイルを用いた手動インポートを実施します。

例えば、メールアドレスが存在しないレコードや、アクティビティのカスタム項目、カスタムオブジェクトのデータなどは、SalesforceからCSV形式でエクスポートし、HubSpotへインポートする必要があります。

ただし、ファイル形式や容量制限に注意する必要があり、手作業によるミスが発生しやすい点に留意が必要です。

自社に適した移行手段を選定したら、具体的なプロジェクトのスケジュールと各ステップの流れを組み立てていきます。確実な移管を実現するための標準的なロードマップを確認しましょう。

SalesforceからHubSpotへの確実な移行手順と期間

移行にかかる期間の目安

移行にかかる期間は、対象となるデータ量やシステムのカスタマイズ状況によって変動しますが、一般的には2ヶ月から4ヶ月程度が目安とされています。
構成がシンプルであれば1ヶ月から2ヶ月で完了することもありますが、複雑な要件が含まれる場合は6ヶ月以上を要するケースもあります。余裕を持ったスケジュール設計を行うことが推奨されます。

フェーズ1:要件定義とデータクレンジング(計画)

最初のフェーズでは、移行の目的や範囲を明確にし、要件定義を行います。Salesforce内に蓄積された全データから、本当にHubSpotへ移行すべき必要なデータを棚卸しします。
形骸化したフィールドや不要なデータを連携対象から除外するデータクレンジングを行うことで、クリーンな状態で新しいCRM運用を開始できます。

フェーズ2:プロパティマッピングとテスト環境での検証

フェーズ2では、SalesforceとHubSpotのオブジェクト対応表を作成し、フィールドの紐付け(プロパティマッピング)を定義します。
本番環境へ一気に移行するのではなく、無料トライアルなどのPoC(実証実験)環境やテスト環境で、全体の10%程度のサンプルデータを用いて検証を行うことが推奨されます。ここで関連付けやレイアウト崩れがないかを確認します。

フェーズ3:データ本番移行と自動化(ワークフロー)の再構築

テスト検証で問題がなければ、実際のデータ本番移行を実行します。データ移行後、Salesforceで稼働していた自動化処理(プロセスビルダーやフローなど)を、HubSpotの「ワークフロー」機能を用いて再構築します。
既存のロジックを見直し、HubSpotの仕様に合わせて最適化することで、今後のメンテナンスコストを削減できます。

フェーズ4:並行運用と社内体制の構築

データの移行が完了しても、すぐにSalesforceを停止するのではなく、一定期間(最低でも2週間程度)は両方のシステムを並行稼働させることを推奨します。
この期間に、実際の業務フローがHubSpotで問題なく回るかを確認し、現場メンバーへのトレーニングや運用ルールの周知を徹底します。
ユーザーからのフィードバックを拾い上げながらダッシュボードなどを改善し、社内への定着を図ります。

【重要】SalesforceからHubSpotへの移行で失敗しないための注意点

データ型の変換ルールとレコードタイプの移行

SalesforceとHubSpotではデータ型の仕様が異なるため、変換ルールに注意が必要です。
特に、Salesforceの「数式項目」や「参照項目」は、連携アプリを使うとHubSpot側で単行テキストとして変換されてしまうため、HubSpotの計算プロパティなどで再設計する必要があります。
また、Salesforceの「レコードタイプ」はそのまま移行できないため、HubSpotの条件付きロジックやビューのフィルター機能を活用して代替手段を設計します。

公式連携アプリとCSV手動インポートの使い分け

公式のSalesforce連携アプリは主要なオブジェクトの移行に便利ですが、万能ではありません。
すべてのプロパティが自動で作成・連携されるわけではなく、外部ツールと連携している項目などが移行から漏れてしまうケースがあります。
例えば、メールアドレスがないリードや取引先責任者データは連携アプリでは移行されないため、これらのデータが業務上必要な場合はCSVによる手動インポートを併用する必要があります。
そのため、連携アプリの実行後は、Salesforceからエクスポートした全プロパティ一覧とHubSpotのプロパティ一覧を突合チェックし、不足している項目を手動で補う必要があります。
状況に応じて公式連携アプリか、手動インポートか、適切な方法を使い分けることが求められます。

データ欠損を防ぐ「ユーザー→会社→コンタクト→取引」の順序

手動インポートを含め、データを移行する際には正しい順序を守る必要があります。
親となるオブジェクトから先に移行しないと、レコード間の関連付けが正しく設定されません。
必ず「1. ユーザー」「2. 会社」「3. コンタクト」「4. 取引」「5. アクティビティ」という順序で作業を進めてください。

活動(アクティビティ)移行の制限とSalesforce IDの保持

連携アプリで活動(アクティビティ)を同期する場合、過去1年以内のデータに限定されるという仕様上の制限があります。
また、アクティビティのカスタム項目は連携アプリでは移行できないため、別途手動での対応が必要です。
なお、移行後もSalesforce IDはHubSpotのプロパティとして保持しておくことをお勧めします。これは、データ更新時のキーやトラブルシューティングの際に非常に役立つためです。

「会社を自動関連付け・新規作成」機能をOFFにする

HubSpotには、コンタクトのメールドメインから会社レコードを自動生成する便利な機能がありますが、移行時にこの機能をONにしたままにすると深刻な問題を引き起こす可能性があります。
会社名のない空の会社レコードが大量に発生したり、Salesforce側にも不要な取引先が自動作成されたりするリスクがあるため、移行期間中は適切なワークフローを設定するか、機能を制御する対策が必須です。

オブジェクト間の「関連付け(Association)」の消失リスク

SalesforceとHubSpotを連携している状態でHubSpot側のレコードを削除すると、Salesforce側でレコード間の関連付け(Association)が大量に削除されてしまう事故が起こり得ます。
連携中のテストレコード削除などは絶対に行わず、削除が必要な場合は必ず連携を一時停止してから実施してください。

添付ファイルやChatterは自動移行できない

Salesforceに保存されている添付ファイル(PDFや画像など)や、Chatterのスレッド形式の投稿データは、連携アプリでもCSVインポートでも自動的に移行することはできません。
これらのデータは、手動で一つずつダウンロードしてHubSpotにアップロードし直すか、APIやスクリプトを開発して対応する必要があります。

PoC(実証実験)環境での事前検証を推奨

本番環境へデータを移行する前に、無料トライアルなどを活用したPoC(実証実験)環境で事前検証を行うことを強く推奨します。
実データを使って同期やインポートの動作を確認することで、想定外のエラーやマッピングのズレを未然に防ぐことができます。
また、現場のメンバーが実際の操作感を確認できるため、運用後のトラブル軽減にも繋がります。

確実なデータ移行にはHubSpot導入支援パートナーの活用がおすすめ

SalesforceからHubSpotへのシステム移行は、自社の業務プロセスを最適化する絶好の機会ですが、オブジェクト構造の違いを理解した高度な設計や、エラーのない安全なデータ移行には専門的な知見が求められます。
ノウハウがないまま自力で移行を進めると、想定以上の時間がかかったり、重要な顧客データを失ったりするリスクが伴います。

HubSpotの仕様に精通し、数多くの移行プロジェクトを手掛けてきた導入支援パートナーを活用することで、自社のビジネス要件に合わせた最適な移行プランの提案や、並行運用期間のサポートを受けることができます。
安全かつスムーズなシステム移行を実現し、HubSpotの価値を最短で引き出すためにも、まずは専門のパートナー企業へ無料相談や要件整理を依頼することをご検討ください。

この記事を監修した人

髙山博樹

ナウビレッジ株式会社 取締役CMO

兵庫県出身。東京工業大学 修了。上場企業で勤務後に参画。広告・SEO・Webサイトといった多様な集客手法とCRM/SFA/MAに精通し、これまでマーケティングのコンサルタントとしてマーケティング戦略の策定から実行(サイト制作や広告運用、SEOなど)を経験。取締役CMOとして年間自社リード400件の体制構築やサービス戦略の策定などに従事。HubSpot導入・構築支援サービス責任者。

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