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成果の出るFacebook広告のオーディエンス設定を徹底解説

  • 更新日 : 2022-11-20

  • 公開日 : 2022-11-20

執行役員
田開 友規

Facebook広告のオーディエンス設定は成果を出す上で非常に重要な設定項目です。一方で設定方法が複雑なため、「何が一番良い設定か」が分かりにくい面もあります。

本記事では、成果の出るオススメのオーディエンス設定をご紹介いたします。

また、オーディエンス設定を含めたFacebook広告の運用改善について網羅的にまとめたものを、以下の記事で解説しています。合わせてご参照いただけますと幸いです。

1.Facebook広告のオーディエンス設定の前提

上の画像のように、Facebook広告上の「広告セット」で設定できるオーディエンスは、
①カスタムオーディエンス
②地域
③年齢
④性別
⑤詳細ターゲット設定
⑥言語
この6つの設定項目で定義されます。

②地域③年齢④性別⑥言語は、設定が明確であり、成果に差が出にくいポイントです。
一方で、①カスタムオーディエンスと⑤詳細ターゲット設定は、大きく成果に差が出るポイントとなっています。

2.Facebook広告のオーディエンス設定の基本的な考え方

Facebook広告のオーディエンス設定の基本的な考え

なぜ、①カスタムオーディエンスと⑤詳細ターゲット設定によって大きく成果に差が出るかというと、その2つの設定によって上の画像の「狙い目」を定義できるからです。

「狙い目」とはすなわち、地域・年齢・性別・言語に加えて
・Webサイト上の行動
・Facebookでどのようなプロフィール設定をされているか
の2点まで絞り込まれている状態のことです。

例えば、あなたが富山県のリノベーション会社の広告運用担当であり、一軒家のリノベーションプランの広告を出したい場合、

以下のオーディエンスに配信するよりも、
・富山県在住
・25才~64才
・男性/女性

以下のオーディエンスに配信したほうが成果が見込める、といったイメージです。
・自社のリノベーションプランのWebページを一度見ている
・Facebook上で結婚している/家族がいる設定をしている
・富山県在住
・25才~64才
・男性/女性

以下より、どのような設定をすることでその2点を絞り込むか解説していきます。

3.成果の出るFacebook広告のオーディエンス設定

今までの前提を踏まえた上で、成果の出るオススメのオーディエンス設定は結論、下の表の5つになります。

優先順位オーディエンス設定
カスタムオーディエンス「カスタマーリスト」の類似1%オーディエンス
+地域/年齢/性別/言語の設定
カスタムオーディエンス「コンバージョンユーザー」の類似1%オーディエンス
+地域/年齢/性別/言語の設定
カスタムオーディエンス「自社サイトの訪問者」の類似1%オーディエンス
+地域/年齢/性別/言語の設定
詳細ターゲット設定 +地域/年齢/性別/言語の設定
ブロードオーディエンス(地域/年齢/性別/言語だけを設定)

優先順位が高い順に、
(1)カスタムオーディエンス「カスタマーリスト」の類似1%オーディエンス+地域・年齢・性別・言語の設定をしたオーディエンス
(2)カスタムオーディエンス「コンバージョンユーザー」の類似1%オーディエンス+地域・年齢・性別・言語の設定をしたオーディエンス
(3)カスタムオーディエンス「自社サイト訪問者」の類似1%オーディエンス+地域・年齢・性別・言語の設定をしたオーディエンス
(4)詳細ターゲット設定+地域/年齢/性別/言語の設定
(5)ブロードオーディエンス(地域/年齢/性別/言語だけを設定)
となります。

もちろん、「toCかtoBか」「ターゲット人数が多いか少ないか」「自社サイト訪問者が多いか少ないか」「予算」などによって何が最適かは都度変わりますが、基本的な軸となる設定と考えていただけますと幸いです。

また、これら5つのオーディエンス設定を全て行おうとすると、5つの広告セットが必要になります。5つ全て設定して比較検討していくやり方が理想ですが、小予算の場合は注意が必要です。Facebookは一つの広告セットに日予算で最低3,000円かけることを推奨していますので、予算に合わせて優先順位の高いオーディエンスから設定してくことを推奨いたします。

それでは以下より、それぞれのオーディエンス設定について詳しく解説していきます。

3.1 【優先順位1位】カスタマーリスト

最も推奨するオーディエンス設定は
カスタムオーディエンス「カスタマーリスト」の類似1%オーディエンス+地域・年齢・性別・言語の設定をしたオーディエンス
です。

「カスタマーリスト」とは、自社のサービスを現在利用いただいている、もしくは過去利用いただいたお客様情報のリストの事です。

具体的には、お客様の名前・電話番号・メールアドレスといった情報のことを指し、これらの情報をエクセルのデータとしてFacebook広告上に反映させることで、まさにそのお客様だけに広告を出稿することが可能です。

そしてFacebook上では、そいうったお客様のリストを元に、お客様の属性に近いユーザーへの配信が可能です(類似1%配信)。

過去現在お客様になっている方の属性は、間違いなく自社サービスの購入に近い属性だと考えられるので、お客様の属性に近いユーザーへの広告配信は非常に効果的な手法だといえます。

【優先順位1位】カスタマーリスト

上の図のように、Facebook広告でできる設定のなかで、最もサービスの購入に近いオーディエンス設定がカスタマーリストの類似1%の設定となります。

基本的には、図でいうところの「色の濃い」「自社サービス購入の観点で最も絞り込まれている」オーディエンスから広告配信していきましょう。

「カスタマーリスト」の類似1%オーディエンスの作成方法

地域・年齢・性別・言語の設定は広告の管理画面上ではそこまで難しくはないので、ここでは「カスタマーリスト」の類似1%オーディエンスの作成方法について解説します。

「カスタマーリスト」の類似1%オーディエンスの作成方法「新規作成」

「広告セット」の「オーディエンス」のところで、「新規作成」をクリックしましょう。

「カスタマーリスト」の類似1%オーディエンスの作成方法「カスタムオーディエンス」

カスタムオーディエンスをクリックしてください。

「カスタマーリスト」の類似1%オーディエンスの作成方法「カスタマーリスト」

カスタマーリストをクリックし、「次へ」をクリックしてください。

「カスタマーリスト」の類似1%オーディエンスの作成方法「カスタマーリストガイダンス画面」

そうするとカスタマーリスト作成のガイダンス画面になります。

赤で囲っている「ファイルテンプレートをダウンロード」をクリックすると、お客様情報をFacebook広告に反映させるためのエクセルファイルのテンプレートがダウンロードできます。テンプレートを参考にして、自社のお客様情報を記入しましょう。
※Facebook上にお客様情報を送信する前に、「ハッシュ化」と呼ばれる暗号セキュリティ技術が適用され、情報はランダムな文字列のコードに不可逆的に変換されます。

以降、ガイダンスに従って操作すればカスタマーリストの作成が可能です。

「カスタマーリスト」の類似1%オーディエンスの作成方法「類似オーディエンス」

次に、先ほどの「新規作成」ボタンから、「類似オーディエンス」をクリックしてください。

「カスタマーリスト」の類似1%オーディエンスの作成方法「オーディエンスの選択」

その後、「既存のオーディエンスまたはデータソースを選択してください」という検索タブの中をクリックし、先ほど作成したカスタマーリストのオーディエンスを選択してください。

「カスタマーリスト」の類似1%オーディエンスの作成方法「オーディエンスサイズの選択」

続いて、「オーディエンスのサイズを選択」のところで、類似オーディエンスの数が1%となっていることを確認し、最後に「オーディエンスを作成」という青いボタンを押してください。
※ここでの1%は、Facebookユーザーのうち、カスタマーリストに属性の近いユーザー上位1%に対して広告を配信することを意味しています。1%は約46万人です(2021年11月現在)。

これにてカスタマーリストの類似1%オーディエンスの作成が完了です。
この後、下の図の「既存のオーディエンスを検索」という検索タブにて、先ほど作成した類似オーディエンスを選択すれば設定に反映されます。

「カスタマーリスト」の類似1%オーディエンスの作成方法「既存のオーディエンスを検索」

3.2 【優先順位2位】コンバージョンユーザー

2番目に推奨するオーディエンス設定は
カスタムオーディエンス「コンバージョンユーザー」の類似1%オーディエンス+地域・年齢・性別・言語の設定をしたオーディエンスです。

「コンバージョンユーザー」とは、広告用のランディングページ経由で既にコンバージョンしているユーザーのことを指します。

簡単にいうと、現在配信している広告で過去にコンバージョンしたユーザーことを指しています。このユーザーの属性に近いユーザーへの配信を行います(類似1%配信)。

現在配信している広告で既にコンバージョンしている方は、紛れもなく狙いたいユーザーなので、そのユーザーに近しいユーザーの配信することによって効果を見込むことができます。

「コンバージョンユーザー」の類似1%オーディエンスの作成方法

「コンバージョンユーザー」の類似1%オーディエンスの作成方法「新規作成」

「広告セット」の「オーディエンス」のところで、「新規作成」をクリックしましょう。

「コンバージョンユーザー」の類似1%オーディエンスの作成方法「カスタムオーディエンス」

カスタムオーディエンスをクリックしてください。

「コンバージョンユーザー」の類似1%オーディエンスの作成方法「ウェブサイトを選択」

「ウェブサイト」を選択し、「次へ」をクリックしてください。

「コンバージョンユーザー」の類似1%オーディエンスの作成方法「ピクセルの選択」

「ソース」のところで、現在使用している(ランディングページに貼り付けている)ピクセルを設定してください。

「コンバージョンユーザー」の類似1%オーディエンスの作成方法「「特定のウェブページにアクセスした人」を選択」

次に「イベント」のところで「特定のウェブページにアクセスした人」を選択してください。

その後、「次のいずれかの値」のところに「サンクスページのURL」を設定してください。

サンクスページとは、広告用のランディングページからユーザーが購入・申込みした後に遷移する画面のことです。「その画面に到達したユーザーは購入・申込みをした」と判別することができます。
今回の設定では、「サンクスページに到達した人」をここで定義しています。

「コンバージョンユーザー」の類似1%オーディエンスの作成方法「オーディエンス名の入力」

次に、「オーディエンス名」を「CVユーザー」などの、任意の分かりやすものに設定し、「オーディエンスを作成」ボタンをクリックしてください。

これにて、「コンバージョンユーザー」のカスタムオーディエンスが作成完了です。
この後に3-1で記載した類似1%オーディエンスを、「コンバージョンユーザー」のカスタムオーディエンスを元に作成します。

3.3 【優先順位3位】自社サイト訪問者

3番目に推奨するオーディエンス設定は
カスタムオーディエンス「自社サイト訪問者」の類似1%オーディエンス+地域・年齢・性別・言語の設定をしたオーディエンスです。

「自社サイト訪問者」は文字通り自社のサイトに一度でも訪れたことのあるユーザーを示していて、Web上で自社サービスにある程度興味関心を持ってくれているユーザーのkとおです。

今回の設定はいわゆるリマーケティングの設定になり、1番目・2番目に次いで、サービスの購入に近い層を狙った設定となります。

注意点として、自社サイト全体にFacebookのピクセルが設定されていないと、リマーケティングを効果よく行うことはできません。初期の設定の際に、ランディングページ含め全ての自社サイトのドメインにFacebookピクセルを設定しておきましょう。

「自社サイト訪問者」の類似1%オーディエンスの作成方法

作成方法は3.2の「コンバージョンユーザー」のカスタムオーディエンスと似ています。

「コンバージョンユーザー」の類似1%オーディエンスの作成方法「オーディエンス名の入力」

まず、「広告セット」の「オーディエンス」のところで、「新規作成」をクリックしましょう。

「自社サイト訪問者」の類似1%オーディエンスの作成方法「カスタムオーディエンスを選択」

カスタムオーディエンスをクリックしてください。

「自社サイト訪問者」の類似1%オーディエンスの作成方法「ウェブサイトを選択」

「ウェブサイト」を選択し、「次へ」をクリックしてください。

「自社サイト訪問者」の類似1%オーディエンスの作成方法「ピクセルの選択」

「ソース」のところで、現在使用している(ランディングページに貼り付けている)ピクセルを設定してください。

「自社サイト訪問者」の類似1%オーディエンスの作成方法「ウェブサイトにアクセスしたすべのユーザーの選択」

次に、「イベント」のところで、「ウェブサイトにアクセスした全てのユーザー」を選択してください。

「自社サイト訪問者」の類似1%オーディエンスの作成方法「オーディエンス名の入力」

次に、「オーディエンス名」を「自社サイト訪問者」などの、任意の分かりやすものに設定し、「オーディエンスを作成」ボタンをクリックしてください。

これにて、「自社サイト訪問者」のカスタムオーディエンスが作成完了です。
この後に3-1で記載した類似1%オーディエンスを、「自社サイト訪問者」のカスタムオーディエンスを元に作成します。

3.4 【優先順位4位】詳細ターゲット設定

4番目に推奨するオーディエンス設定は
詳細ターゲット設定+地域/年齢/性別/言語の設定をしたオーディエンスです。

コアオーディエンス設定とも呼ばれています。

Facebookの実名登録制を利用して、位置情報や利用者データ、興味・関心などの条件でターゲティング層を指定し、広告配信のターゲットを絞り込む手法です。

ユーザーが登録している基本情報をもとに、広告の配信先に関するルールを設定しているため、より精度の高いターゲティングが可能です。

ここからはカスタムオーディエンスは作成しないやり方になります。

詳細ターゲット設定+地域/年齢/性別/言語オーディエンスの作成方法

「地域」「年齢」「性別」「言語」の設定

まずは、「地域」「年齢」「性別」「言語」を今回の広告で狙いたいターゲットのものに設定してください。

ターゲットの興味・関心・行動の設定

次に「詳細ターゲット設定」の欄で、ターゲットの興味・関心・行動に当てはまりそうなキーワードを検索し、出てきた候補から適切なものを選択してください。
「おすすめ」というところをクリックする候補が出てくるので選択しやすくなります。

「詳細ターゲット設定」は、他の「地域」「年齢」「性別」「言語」でユーザーを絞りすぎているときは、細かく設定することを推奨しません。

オーディエンスの設定画面の右側に目安のオーディエンスの広さが表示されていると思いますので、この広さが「狭い」にならない範囲で設定することをお勧めします。

3.5 【優先順位5位】ブロードオーディエンス

5番目に推奨するオーディエンス設定はブロードオーディエンスです。

ブロードオーディエンスは、地域/年齢/性別/言語の設定だけをしたオーディエンスのことを指します。つまり、最低限ターゲットを絞った一番広いオーディエンスのことになります。

ブロードオーディエンスの良い点は、Facebook広告上で補足できるターゲットユーザー全員が配信対象に入っているため、

・配信ボリュームが多く、オーディエンスが枯渇しにくい
・競合が狙っていない入札価格が安いユーザーにもリーチでき、長期的にはCPAを安くできる可能性がある
ことです。

配信初期の段階では、ターゲットに絞り込みがなされていないため先に紹介した4つのオーディエンスより成果が悪いケースが多いです。

しかし、長期的に運用すれば4つのオーディエンスよりも良い成果になることもあります。Facebookの機械学習はかなり高精度な為、オーディエンスが広くても十分なデータを与えれば運用成果は向上していきます。そういった点では、一番広いオーディエンスから機械学習で配信先を絞り込んでいくプロセスは、長期的には最も成果の良いオーディエンスになる可能性を秘めています。

4.まとめ

いかがでしたか。振り返りとしては下記になります。

■Facebook広告では①カスタムオーディエンス②地域③年齢④性別⑤詳細ターゲット設定⑥言語の6つによって配信先を定義できる

■その中でも、Webサイト上の行動・Facebookでのプロフィール設定を定義できる①と⑤は重要

■推奨するオーディエンスは
 1位
 カスタムオーディエンス「カスタマーリスト」の類似1%オーディエンス+地域・年齢・性別・言語の設定をしたオーディエンス
 2位
 カスタムオーディエンス「コンバージョンユーザー」の類似1%オーディエンス+地域・年齢・性別・言語の設定をしたオーディエンス
 3位
 カスタムオーディエンス「自社サイト訪問者」の類似1%オーディエンス+地域・年齢・性別・言語の設定をしたオーディエンス
 4位
 詳細ターゲット設定+地域/年齢/性別/言語の設定
 5位
 ブロードオーディエンス(地域/年齢/性別/言語だけを設定)

■順位が高い設定を優先して、一つのオーディエンス設定に最低でも日予算3,000円を投下する

■理想としては1位~5位全てを設定し、効果計測を行い比較検討する。

今回のオーディエンス設定も含めた、Facebook広告の推奨設定項目を一覧化したマニュアル資料も無料配布していますので、もしよければ以下よりお問い合わせください。

ここまでお読みいただきありがとうございました。